出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/27 02:41 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動| HE 0107-5240 | |
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超金属欠乏星HE 0107-5240
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| 星座 | ほうおう座 |
| 視等級 (V) | 15.07[1] |
| 位置 元期:J2000.0 |
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| 赤経 (RA, α) | 01h 09m 29.157s[1] |
| 赤緯 (Dec, δ) | −52° 24′ 34.18″[1] |
| 距離 | 約36,000 光年 (約1.1 ×104 パーセク[2]) |
| 物理的性質 | |
| 半径 | 11.8 R☉ |
| 質量 | 0.8 M☉[2] |
| 表面重力 | 0.16 G[2] |
| 光度 | 85.1 L☉[3] |
| 表面温度 | 5,100 K[2] |
| 金属量[Fe/H] | -5.54[4] (太陽比) |
| 年齢 | 120億 年[2] |
| 別名称 | |
| 別名称 | |
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HE 0107-5240は、ほうおう座の方角、太陽系からおよそ36,000光年離れたところにある、太陽の8割程度の質量を持つとみられる恒星である。
南天の明るいQSOのカタログ化などを目的とした、ハンブルク/ESO掃天観測で収録された天体の中で、金属欠乏星候補を追観測することで発見され、2002年にハンブルク大学のノーベルト・クリストリーブ (Norbert Christlieb) らにより発表された[2]。名前の"HE 0107-5240"は、ハンブルク/ESO(Hamburg/ESO)の頭文字と、天体の座標を組み合わせたものである。
追観測は、オーストラリアのサイディング・スプリング天文台で行われ、更に高分解能のスペクトルがチリのヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡VLTによって取得され、HE 0107-5240が原子量の大きい金属が異常に少ない、超金属欠乏星であることがわかった[2]。
2005年には、サイズが小さく鉄が少ないという、HE 0107-5240と似た様な性質を持つHE 1327-2326が発見されている。2014年には、更に鉄の量が少ないSMSS J031300.36-670839.3の発見も報告されている[5]。
構成元素に金属がとても少なく、金属量の目安となる鉄/水素存在比[Fe/H]は-5以下で、太陽の20万分の1でしかない。また、年齢が120億年とも推定される非常に古い恒星で、約130億年前、ビッグバンの直後、最初に誕生した恒星の超新星残骸からできたと考えられる[6]。
この恒星は、初期の宇宙にできた星としては比較的質量が小さい。それゆえに、これ程寿命が長くなったとも言える。質量が大きい星ほど寿命が短いため、早く死を迎えることになる。質量が小さい理由としては、連星の片割れであった可能性があると考えられている[7]。
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