出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/08 03:22 UTC 版)
| HD 74389 | ||
|---|---|---|
| 星座 | おおぐま座[1] | |
| 見かけの等級 (mv) | HD 74389 A 7.48[2] HD 74389 B 14.62[2] |
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| 位置 元期:J2000.0 |
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| 赤経 (RA, α) | HD 74389 A 08h 45m 46.92304s[3] HD 74389 B 08h 45m 46.92304s[4] |
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| 赤緯 (Dec, δ) | HD 74389 A +48° 52′ 43.5507″[3] HD 74389 B +48° 52′ 43.5507″[4] |
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| 視線速度 (Rv) | HD 74389 A −15.4km/s[5] | |
| 固有運動 (μ) | HD 74389 A 赤経: −2.097±0.096ミリ秒/年[3] HD 74389 A 赤緯: 8.067±0.076ミリ秒/年[3] HD 74389 B 赤経: −1.437±0.089ミリ秒/年[4] HD 74389 B 赤緯: 7.605±0.075ミリ秒/年[4] |
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| 年周視差 (π) | HD 74389 A 7.6401ミリ秒 HD 74389 B 7.6689ミリ秒 |
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| 距離 | HD 74389 A 427 ± 4光年[3] HD 74389 B 425 ± 4光年[4] |
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| 絶対等級 (MV) | HD 74389 A 1.2[2] HD 74389 B 9.4[2] |
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| 物理的性質 | ||
| 半径 | HD 74389 B 0.015太陽半径[2] | |
| 質量 | HD 74389 A 1.71太陽質量[6] HD 74389 B 0.69太陽質量[6] |
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| 表面重力 | HD 74389 B 7.85cgs(log g)[2] | |
| スペクトル分類 | A2V + DA1.3[2] | |
| 光度 | HD 74389 A 9.71太陽光度[7] HD 74389 B 0.4太陽光度[2] |
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| 表面温度 | HD 74389 A 8.200K[7] HD 74389 B 39,500K[6] |
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| 色指数 (B-V) | +0.07[8] | |
| 色指数 (U-B) | +0.05[8] | |
| 軌道要素と性質 | ||
| 軌道長半径 (a) | 2488.5 au[6] | |
| 公転周期 (P) | 80,000年[6] | |
| 地球から見た位置 (との関係) | ||
| 角距離 | 20.11秒角 (190au相当) |
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| 他のカタログでの名称 | ||
| BD+49°1766、HIP 42994、TYC 3420-1971-1、GSC 03420-01971、2MASS J08454693+4852435[9] | ||
| ■Template (■ノート ■解説) ■Project | ||
HD 74389は地球から425光年離れた位置にある二重連星である。主星であるHD 74389 Aはヒッパルコスカタログに最初にリストアップされたときはスペクトル分類がA0Vとされていたが、1989年11月9日にスチュワード天文台の2.3m望遠鏡で取得されていたスペクトルの詳細解析からA2Vに更新された[10]。
主星は白色のA型主系列星で、見かけの等級は7.48等級である。一方、1990年にキットピーク国立天文台のバレル・シュミット望遠鏡でSanduleakとPeschが、主星から西に20.11秒角離れた位置にDA型の白色矮星である、Vバンドで14.62等級の伴星、HD 74389 Bを発見している。これはHD 74389 Aから少なくとも190 au離れていることになる。
2016年8月4日にNASAのゴダード宇宙飛行センターから、オンライン上のシチズン・サイエンスのウェブポータル、ズーニバースの市民科学プロジェクトのディスクディテクティブに参加していた市民ボランティアによって、主星の周りにデブリ円盤が発見され、白色矮星の伴星を持つ恒星の周囲に見つかった最初のデブリ円盤の例となったことが公表された[11]。この円盤は「DDOI AWI00000wz」とカタログされ、円盤の温度は136Kと観測された。白色矮星の伴星を持つ恒星自体は珍しい存在ではなく、遠方に白色矮星を携えている惑星系はこれまでで3例発見されてきた(グリーゼ86、レチクル座イプシロン星、HD 147513)。しかし白色矮星をここまで近傍に持つ恒星の周囲にデブリ円盤が見つかったケースは初めてとなった[12]。