出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/05 15:50 UTC 版)
| HD 48265 | ||
|---|---|---|
| 仮符号・別名 | Nosaxa[1] | |
| 星座 | とも座[1] | |
| 見かけの等級 (mv) | 8.03[2] | |
| 位置 元期:J2000.0[3] |
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| 赤経 (RA, α) | 06h 40m 01.7270326320s[3] | |
| 赤緯 (Dec, δ) | −48° 32′ 31.043282568″[3] | |
| 視線速度 (Rv) | 23.357 km/s[3] | |
| 固有運動 (μ) | 赤経: 26.513 ミリ秒/年[3] 赤緯: 29.760 ミリ秒/年[3] |
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| 年周視差 (π) | 11.0065 ± 0.0162ミリ秒[3] (誤差0.1%) |
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| 距離 | 296.3 ± 0.4 光年[注 1] (90.9 ± 0.1 パーセク[注 1]) |
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| 絶対等級 (MV) | 3.2[注 2] | |
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HD 48265の位置
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| 物理的性質 | ||
| 半径 | 1.901 ± 0.126 R☉[4] | |
| 質量 | 1.312 ± 0.064 M☉[4] | |
| 表面重力 (log g) | 3.970 ± 0.048[4] | |
| 自転速度 | 3.1 ± 0.3 km/s[2] | |
| 自転周期 | ~45 日[4] | |
| スペクトル分類 | G5IV/V[3] | |
| 光度 | 3.84 ± 0.19 L☉[2] | |
| 有効温度 (Teff) | 5,733 ± 55 K[4] | |
| 金属量[Fe/H] | 0.30 ± 0.04[4] | |
| 年齢 | 42.01 ± 6.25 億年[4] | |
| 他のカタログでの名称 | ||
| CD-48 2430, GSC 08108-00493, HIP 31895, SAO 218115, 2MASS J06400172-4832309, TYC 8108-493-1 | ||
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HD 48265は、とも座の方角にあるG型主系列星もしくは準巨星である。地球から約296光年離れており、見かけの明るさは8等級である[3]。
| 太陽 | HD 48265 |
|---|---|
2008年10月、太陽系外惑星 HD 48265 b が周囲を公転しているのが発見された[5]。この惑星は、マゼラン惑星捜索計画によって、ドップラー分光法を用いて太陽に似た恒星およそ400個をしらみ潰しに監視する中で発見された。2026年にはそのさらに外側を公転している惑星 HD 48265 c の発見が公表された[6]。HD 48265 c の発見ではドップラー分光法だけでなく、ガイア計画やヒッパルコス衛星による約25年分のアストロメトリ観測データの解析も行われており、これにより HD 48265 c は真の質量が木星の4倍余りであると求められた。また、同時に内側の HD 48265 b についても、想定される2通りの軌道傾斜角の解が算出され、これに基づくと真の質量は木星の7倍前後となる可能性があるが、不確実性が大きい。また、HD 48265 b と HD 48265 c は推定される軌道傾斜角に差があり、互いの軌道面が揃っていない可能性がある[6]。
| 名称 (恒星に近い順) |
質量 | 軌道長半径 (天文単位) |
公転周期 (日) |
軌道離心率 | 軌道傾斜角 | 半径 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| b (Naqaỹa) | ≥1.67 ± 0.06 MJ | 1.87+0.02 −0.04 |
789.6 ± 1.1 | 0.35 ± 0.02 | 11.7+11.0 −3.4 または 160.1+8.3 −31° |
— |
| c | 4.45+0.75 −0.37 MJ |
10.4+1.6 −1.0 |
10418+2451 −1412 |
0.41+0.08 −0.06 |
89 ± 29° | — |
2019年、世界中の全ての国または地域に1つの系外惑星系を命名する機会を提供する「IAU100 Name ExoWorldsプロジェクト」において、HD 48265 はアルゼンチン共和国に割り当てられる系外惑星系となった[7]。このプロジェクトは、「国際天文学連合100周年事業」の一環として計画されたイベントの1つで、アルゼンチン国内での選考、国際天文学連合 (IAU) への提案を経て太陽系外惑星とその主星に固有名が承認されるものであった[8]。2019年12月17日、IAUから最終結果が公表され、HD 48265はNosaxa、HD 48265 bはNaqaỹaと命名された[1]。Nosaxaは、アルゼンチン北部に住んでいたMocoví族の言葉で「春」を意味する言葉にちなんで名付けられた[1]。Naqaỹaは、Mocoví族の言葉で兄弟家族関係を意味し、すべての人間、先住民族または非先住民族を兄弟と呼ぶように導くものとされる[1]。いずれも、アルゼンチン北部の先住民Mocoví族の教師兼指導者が提供する、空、ライフサイクル、家族としての人間コミュニティの関係に関連する用語がテーマとされている[1]。
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