出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/24 10:14 UTC 版)
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H&K USP9
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| 概要 | |
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| 種類 | 軍用・警察用自動拳銃 |
| 製造国 | |
| 設計・製造 | H&K社 |
| 性能 | |
| 口径 | 9mm 10mm 11.4mm |
| 銃身長 | 108mm(USP9, USP40) 112mm(USP45) |
| 使用弾薬 | 9x19mmパラベラム弾 .40S&W弾 .45ACP弾 .357SIG弾(コンパクトのみ) |
| 装弾数 | 15+1発(USP9) 13+1発(USP40) 12+1発(USP45) |
| 作動方式 | ダブルアクション ティルトバレル式ショートリコイル |
| 全長 | 195mm(USP9, USP40) 201mm(USP45) |
| 重量 | 770g(USP9) 821g(USP40) 887g(USP45) (マガジン抜き) |
| 銃口初速 | 350m/s |
| 有効射程 | 50m |
H&K USP (独: Universale Selbstladepistole, 英: Universal Self-loading Pistol) は、ドイツの銃器メーカーであるH&K社が開発した自動拳銃である。
9x19mmパラベラム弾仕様は、P8の名称で現在のドイツ連邦軍の制式拳銃になっている[1]。他のバリエーションを含めると、多数の軍・警察・国家機関などに採用されている。
1993年に開発されたUSPは、.40S&W弾の使用を前提として作られ、9x19mmパラベラム弾と.40S&W弾では、弾倉と銃身組み込み済みのスライドなどの部品を交換することで使用弾薬を変更できる。また、アメリカへの進出を睨み、これらよりも少し大きいサイズで.45ACP弾モデルも発売されている。
同社には、H&K P7という拳銃がすでに存在したが、これはスクイズコッカーなどの特殊な機構を持ち、製品としての評判が芳しくなかったこと、.40S&W弾以上の弾薬を使用するには設計上無理があったことなどから、拳銃の商品展開に穴があった。USPは革新的機構や独特の機構を採用してきた同社が、あえて現状の技術のみを使い開発している。
口径は、9mm(9x19mmパラベラム弾・.357SIG弾)・10mm(.40S&W弾)・11.4mm(.45ACP弾)の4つのバリエーションが存在する。ダブルカラムマガジン(複列弾倉)を採用し、装弾数は9mm弾モデルが15+1発、.40S&W弾モデルが13+1発、.45ACP弾モデルが12+1発となる。
H&K社は1970年に世界初のポリマーフレーム製拳銃H&K VP70を発表したが[1]、商業的には失敗に終わった。それから約10年後、グロック社の開発したポリマーフレーム製拳銃グロック17が販売され好調な売れ行きを示すと、これからの時代はポリマーフレーム拳銃にあると見たH&K社はアメリカ市場で通用するポリマーフレーム製拳銃の開発を再スタートした。
1993年に発表されたUSPは、文字通りH&K社の販売戦略上の基幹拳銃となり、さまざまなバリエーションが発売された。なおUSSOCOM(アメリカ特殊作戦軍)の制式採用トライアルを勝ち抜いた拳銃、H&K MARK 23(SOCOM ピストル)はUSPがベースである[1]。
軍隊、警察等では、ドイツ連邦軍(名称はP8)[1]やスペイン陸軍[2]、アイルランド陸軍[3]が制式採用している。また、日本警察の特殊部隊(SAT)や警視庁警備部警護課のほか[4]、陸上自衛隊の特殊作戦群、韓国の海洋警察特別攻撃隊も装備している。
派生型であるUSP コンパクト(9x19mmパラベラム弾仕様)は、P10の名称で、ドイツ警察および法執行機関に制式採用されている[1]。
ライバルであるグロックと異なり、ポリマーフレームながら旧来的なマニュアルセーフティーや外装式の撃鉄(ハンマー)を備えている。 現代のダブルアクション拳銃としては珍しく、撃鉄を起こした状態でセーフティーを掛けて携行するコック&ロックも可能なのが特徴。
操作系統はコルト・ガバメントと同様の形式をとり、さらに左利きでも問題ないようマガジンキャッチをレバー式にし、付け替えなしで左右両用とできるようにした。また、コントロールレバーというコック&ロックとデコッキングの双方が可能なセーフティーを備える。コントロールレバーおよびトリガーメカニズムの組み合わせにより9種類のバリエーションが存在するため、上記のコック&ロック機能が不要な場合はデコッキング機能のみのモデルやダブルアクションオンリーのシンプルなモデルも選択できる。スライドリリース・コントロールレバーは片手親指のみで操作できるように設計されており、近年盛んになっているコンバット・シューティングの分野でも通用するようにできている。
グリップは、人間工学を生かした形状になっている。最初期のチェッカリングは細い縦の溝のみだったが、後に、手袋を装着していても滑らないよう、小さな四角錐を無数に配置したものに変更された。同様に、トリガーガードも手袋を着けての射撃がしやすいように大きめに設計されている。
マガジンをポリマー製にすることで、金属製マガジンの弱点であった「マガジンリップの変形による作動不良」を防ぐことができる。また、軽量なマガジンが自重で落ちてこなかった時のために、グリップ下部に窪みをつけ、マガジンを引き出しやすくしている。
フレームの先端には、フラッシュライトなどのアタッチメントを付けられるタクティカルマウントが世界で初めて標準装備され、ITI社製のM2という専用フラッシュライトも用意されている。USP以降に発表された銃では、これが標準的な装備となるまでに浸透した。
銃身内部の腔線は、断面が多角形になるポリゴナルライフリングと呼ばれる構造で、耐久性の増加につながるといわれている。
9x19mmパラベラム弾と.40S&W弾を使用するバージョンは、フレームなどが共通で、マガジンと銃身組み込み済みのスライドの交換で口径の変更が可能。また、アメリカ市場を睨んだ.45ACP弾モデルでは、先の2バージョンよりサイズが少し大きいものの、12発という装弾数を実現している。
USPのコントロールレバーには、位置や機能・シングルアクションの有無・コントロールレバー自体の有無によって9つのバリエーションがある。
また、P2000やP30同様にLEMトリガーを装備したものも販売されており、こちらにはコントロールレバーは無い。
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