(GPE から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/14 05:42 UTC 版)
| 最新版 | |
|---|---|
| 対応OS | Linux |
| プラットフォーム | 携帯情報端末 |
| 種別 | ユーザインタフェース |
| ライセンス | GPL, LGPL |
| 公式サイト | http://gpe.linuxtogo.org/ |
GPE Palmtop Environment(再帰的頭字語になっていて、略称はGPE)は、Linuxの動作する携帯情報端末向けのGUI環境である。PIM、オーディオ再生、電子メール、ウェブ閲覧などを携帯機器で実行するためのソフトウェアコンポーネントやアプリケーションが全て含まれた完全な環境になっている。
GNU General Public LicenseおよびGNU Lesser General Public Licenseでライセンスされており、自由ソフトウェアである。
GPE は以下のプラットフォームを対象とした組み込みLinuxディストリビューションにバンドルされている。
さらに、以下の機器にも移植が行われている。
2007年2月5日、GPEプロジェクトは携帯電話向けの GPE Phone Edition を発表した[1]。
GPEはX Window SystemベースのGUIであり、インタフェースとして GTK+、ウィンドウマネージャとしてMatchboxを使っている。このプロジェクトでは強力なアプリケーションを容易に開発できる基盤を提供するため、SQLite、D-Bus、GStreamer、その他のfreedesktop.orgが定義した標準を利用し、共有ライブラリやデータベーススキーマといった中核機能を提供している。
GPEプロジェクトの主な目標は、携帯機器における自由ソフトウェア開発を促進し、新技術を試すことにある。
GPE上で開発されたアプリケーションには、以下のようなものがある。
GPEのPIMアプリケーション(GPE-Contacts、GPE-Calendar、GPE-ToDo)は、対応するデスクトップおよびウェブアプリケーション(Evolution、Mozilla Sunbird、Google Calendar など)と GPE-Syncd およびOpenSyncフレームワークを通して同期できる。
GPEには各種設定を行うGUIユーティリティも含まれている(IEEE 802.11 無線LAN、Bluetooth、IrDA、ファイアウォール、ALSA、Ipkg パッケージマネージャなど)。
Tinymailフレームワークに基づくプッシュ型電子メールクライアントは開発中である。
GPEは以下の組み込みLinuxディストリビューションでは主要な環境とされている。
上掲のディストリビューションほどではないが、GPEは以下のディストリビューションでも利用可能になっている。
GPEプロジェクトに関しては、ホスティングサービスの変更、IRCチャンネルの所有権、商標について論争が続いている[2][3]。
GPEは2002年4月からHandhelds.orgでホスティングされていた。しかし、開発者から示唆があり、2006年10月にLinuxtogo.orgに移転した[4]。Handhelds.orgは去っていった開発者のユーザアカウントを削除し、元のGPE Handhelds.orgサイトにあった新たなGPE Linuxtogo.orgサイトへのリンクや参照を全て削除した[5]。
上記に関連して、両者がFreenode.netにある#gpeというIRCチャンネルの所有権を主張している。Freenode.netは両者が合意に達するまで、そのチャンネルの事実上閉鎖している。その後、Linuxtogo.orgは#gpe-projectを使い、Handhelds.orgは#handhelds-gpeを使っている(共にFreenode.netにある)。
Handhelds.orgの管理者George Franceは2007年3月6日、OPIEおよびIpkgと共にGPEについても米国特許商標庁に商標登録を出願した[6]。2007年6月25日、米国特許商標庁は Handhelds.orgのGPEの所有権の証拠としてHendhelds.orgのウエブサイトのスクリーンショットを採用できないと判断し、より具体的な「GPE製品」の見本を要求した[7]。Handhelds.orgとOSI評議会メンバーのRuss Nelsonは、GPEプロジェクトはHandhelds.orgを足場として開発してきたと主張した[8]。
Linuxtogo.orgのGPE開発者らは、彼らがGPEプロジェクトの実体であるとし、Handhelds.orgは単にホスティングを提供していただけだと主張した[9][10]。さらに彼らはGPEプロジェクトがHandhelds.orgでホスティングされる以前から存在していた点を指摘した[11]。
2008年2月27日、米国特許商標庁はGPEの商標について拒絶査定を下した。George France は出願内容を修正し(GNUとLinuxに関する参照を削除)、GPEの商標は2008年6月3日、異議申し立てのために公表された[12] 。
これに対して、Linuxtogo.orgのGPE開発チームはHandhelds.orgで開発されたGPE基盤部分を捨てることにした。ブートローダを別のものにし、IpkgからOpkgに乗り換えた。ただし、アプリケーションに対してはほとんど影響はない。[13]