FCoEとは、ファーバーチャネル(FC)のプロトコルをイーサネットを通じて利用するための技術である。
一般的に、大規模なストレージの運用にはファイバーチャネルを利用したストレージエリアネットワーク(SAN)が構築される。ファイバーチャネルによるSANは、複数のサーバーとストレージとをネットワークで接続可能にするが、プロトコルがLANM(ローカルエリアネットワーク)とは異なるため、別途専用のネットワークを設ける必要があるという難点があった。FCoEは、ファイバーチャネルのプロトコルをイーサネット上で扱い、それによってネットワークをLANに統合することを可能としている。
なお、FCoEを構成する際、FCoEスイッチと呼ばれるスイッチとネットワークカードが必要になる。
FCoEは比較的最近になって登場した技術であり、未成熟な要素もあるとされるが、設備や運用面などでのコスト削減効果が期待されている。
(FCoE から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/12/13 20:35 UTC 版)
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ファイバーチャネル・オーバー・イーサネット(英: Fibre Channel over Ethernet : FCoE)はファイバーチャネル (FC) を 10ギガビット・イーサネット上で使えるようにするための規格。ストレージエリアネットワーク (SAN)とLocal Area Network (LAN) をイーサネットで統合することを目的としたプロトコルで、ANSI T11委員会で標準化が完了している[1]。
従来、大規模なシステムではイーサネットを使ったLANとFCを使ったSANの両方を構築せねばならずネットワークが複雑になっていた[2]。これを解決するために、イーサネット上でFCのフレームをカプセル化して通信出来るFCoEが考案された。
従来はFC用にホストバスアダプタ (HBA) を、IP用にネットワークカードを別々に用意する必要があった。後述のConverged Network Adapter (CNA) を利用する事でこれらが集約される。
10ギガビット・イーサネットの低価格化も普及の鍵となる。また一般にLANを管轄するネットワーク部門とFCを管轄するストレージ部門は部署が異なるため、FCoEをどちらが管理するか調整が必要となる。
FCoEに対応したカードであるConverged Network Adapter (CNA) とFCoE対応のスイッチが必要となる。これらを接続する事でIP網とSANへの接続が行われる。 CNAのメーカーにはブロケード、Emulex、インテル、QLogicがある。スイッチのメーカーにはブロケード、シスコシステムズなどがある。
主に以下の6つの層がある。下位層から順に、
解説:
下図の通りである[3]。
イーサネットでSANを構築する手法としてiSCSIもある。技術的な違いはiSCSIはTCP/IPを利用するのに対してFCoEはこれを利用しない事や、iSCSIは1GbEが利用出来るのに対してFCoEは10GbEが必要であるなどである[4]。その他にもコスト・性能・既存インフラとの親和性等考慮すべき事は多いが、概してiSCSIはコストや使いやすさを重視する中小企業向け、FCoEはミッションクリティカルな大企業向けとされる事がある[5]。他にもRemote Direct Memory Accessの仕組みを利用してイーサネット上でSCSI通信を可能にするen:RDMA over Converged Ethernet(RoCE)もある。
IEEE DCB上のFCoEデバイスがFCにログインするまでの動作概要は以下の通りである。
以下の通りネットワーク/ストレージ・ベンダが規格化を支援している。また、IEEE標準化団体のData Center Bridging Task Groupが規格作成を推進している。
Absolute Analysis, BLADE Network Technologies、ブロードコム、ブロケード、シスコ (Nuova)、EMC、Emulex、Finisar、HP、IBM、インテル、日立データシステムズ、Mellanox、ネットアップ、PMC-Sierra、QLogic、サン・マイクロシステムズ.