出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/27 06:21 UTC 版)
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FA-MAS F1
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| FA-MAS | |
|---|---|
| 種類 | 軍用小銃 |
| 製造国 | |
| 設計・製造 | サン=テティエンヌ造兵廠 NEXTER |
| 年代 | 1967年-現代 |
| 仕様 | |
| 種別 | アサルトライフル |
| 口径 | 5.56mm |
| 銃身長 | 488mm |
| ライフリング | 3条右転 |
| 使用弾薬 | 5.56x45mm NATO弾 |
| 装弾数 | 25発/30発(箱形弾倉) |
| 作動方式 | 遅動ブローバック方式 |
| 全長 | 757mm |
| 重量 | 3,800g |
| 発射速度 | 900-1,000発/分(F1) 1,000-1,150発/分(G2) |
| 銃口初速 | 960m/s(F1) 925m/s(G2) |
| 有効射程 | 300m(F1) 450m(G2) |
| 歴史 | |
| 設計年 | 1967年-1971年 |
| 製造期間 | 1975年- |
| 配備期間 | 1978年-現代 |
| 配備先 | フランス軍他 |
| 関連戦争・紛争 | 湾岸戦争 コソボ紛争 イラク戦争 アフガニスタン紛争 |
| バリエーション | F1 G1 G2 Felin |
FA-MAS(Fusil d' Assaut de la Manufacture d' Armes de Saint-Étienne:ファマス、ファーマス)は、フランスのGIAT(現・NEXTER)傘下のサン=テティエンヌ造兵廠が製造したブルパップ方式のアサルトライフルである。
文書によっては-を省略してFAMASと書かれる場合もある。その形状から、「クレーロン」(le clairon, 軍隊ラッパ)とも通称された。
1977年7月にフランス陸軍が旧式化したMAS 49半自動小銃やMAT 49の後継として制式採用した。価格はF1が1,500€(ユーロ)、G2が3,000€。
FA-MASは、全長75.7cm、重量3.7kg、口径5.56mmのブルパップ型ライフルで、上部レシーバーにはM16のような大型キャリングハンドルがあり、光学照準器を取り付けることができる。アイアンサイト(照星と照門)は銃身に取り付けられ、キャリングハンドルによって左右を保護されている。伏射の姿勢を安定させるために、取り外し可能な二脚を標準装備している。初期型のF1や後継のG1では専用の25発弾倉を使用し、弾倉を装着していない際に異物が銃へ侵入しないよう、マガジンウェルに挿入するダミーブロックが用意されている。1994年から製造されているG2バージョンからはSTANAG マガジンが使用できる。
装備総局は2017年より順次H&K HK416Fと入れ替えていくと公表した[1]。交換作業は2027年終了を目指している。
携帯性向上のため、銃身を縮めずに全長の短縮が可能なブルパップ型のデザインとなっており、作動機構としてAA-52機関銃と同様のレバー遅延式ブローバックを採用している。レバー遅延式ブローバックは、てこの原理を利用してボルトの開放を遅延させる方式で、H&K G3小銃やH&K HK21機関銃のローラー遅延式ブローバックと同じ系統の作動方式だが、こちらはレシーバー・ボルト・ボルトキャリアの三部品が2本の爪を持つレバー(てこ)を介して連結される構造となっている。
ガス・ポートが存在しない長い銃身を持つため、命中精度は良好である。反動を制御し易いブルパップ形状、銃身軸線が射手の肩の下方に位置するデザイン、反動がマイルドなレバー遅延式ブローバックの効果などが複合し、連射速度が比較的高いにもかかわらず、安定性・集弾性はともに良好であるとされる。コッキングハンドルは銃の上面にあることから左右どちらの側からでも操作でき、ボルトキャリアと結合しているため、射撃時にはボルトキャリアにともなって前後動を行う。ボルトキャリアを後退位置で保持するホールドオープン機能は無い。伏せ撃ちなどの依託射撃に使うための二脚が標準装備されている。銃剣は銃身の上側に装着される。
セレクターにも工夫があり、オプションパーツとしてバースト(3点射)ユニットが組み込めるようになっている。引き金前方には回転レバー式のセレクターがあり、安全・セミオート(単射)・連射を切り替えられる。そしてこれとは別に、弾倉口後ろの機関部下面に連射時用のレバースイッチが用意され、これを「0」に合わせるとフルオート、「3」に合わせるとバーストへと切り替わる。FA-MASのバースト(3点射)は、反動で射手の姿勢が変化する前に3点射を行う事で集弾性を向上させていて、この発想はH&K G11やVP70の影響から生まれたもので、同様の発想に基づく製品としてはM93RやAN-94が知られているが、G11やAN-94のような特別なリコイルシステムは搭載されていない。
さらにFA-MASにはライフルグレネードの運用機能もあり、対人・対軽装甲用のAPAV 40と対装甲用のAC 58が用意されている。直接照準用と間接照準用のアリダード式照準器二種類が付属しており、前者は射距離75ないし100メートルの対装甲車両戦闘時に用いる。後者では、射手が伏せ撃ちの姿勢を取って、床尾板を地面に当てたFA-MASを斜めに支えて用いる。射距離の調節は、FA-MASの水平面からの角度と、ライフルグレネードを銃口に差し込む長さとを組み合わせることで行い、最長340メートルと設定されている。
初期型ではキャリングハンドルが固定式であることから、取り付けられる光学照準器が制限されていたが、後期型ではキャリングハンドルを脱着式とし、ピカティニー・レール付きの物に交換できるよう改良された。ただ、取り付け部直下にコッキングハンドルが存在する基本構造は変わらないため、光学照準機は依然として実際の射線からやや高い位置に離れてしまう。
民生品としてフルオート、3点バーストを排除したものがフランス国内で300丁、北米用が300丁の計600丁のみ販売されていた。3点バーストの切り替えスイッチ自体は存在するが、機能しない。
日本では東京マルイの電動ガンシリーズの第1弾としてリリースされたことにより知名度が大きく上がった。FA-MASを選んだ理由は「M16等の黙っていても売れるモデルではなく、性能が伴っていなければ売れないモデルを選んだ」、「電動ガンが売れなかった際に、メカボックスをガスユニットと交換してガスガンとして販売できるようフレーム容量に余裕があるモデルを選んだ」と公式発表されている。
フランス外人部隊に所属経験もある元傭兵の高部正樹は著書にて、「フランス人は自国のものに高いプライドを持っているが、彼らが唯一貶していたのがFA-MASだった」、「彼らはFA-MASを『実戦で使う銃じゃない』等と言い、武器庫においても削り出しフレームのAK47、中国製の56式とともに最後まで残っている銃の常連だった」、「日本では実銃をろくに知らない人々に名銃と持ち上げられている」と記している。コンバットマガジンにてコラムを連載していた小峯隆生も同誌で「日本ではトイガンの大傑作である東京マルイ電動ガンの第1弾として人気を博したせいか名銃というイメージがあるが、ハッキリ言ってそんないいものじゃない」と発言している。
フランスおよび旧フランス領諸国以外の採用は、F1型がアラブ首長国連邦軍、G2型はフィリピン国家警察の特殊部隊Special Action Forceに採用されている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 14:59 UTC 版)
「メタルギアシリーズの装備一覧」の記事における「FA-MAS(MGS)」の解説
1977年からフランス軍が正式採用しているブルパップ式アサルトライフル。作中ではフルオートのみだが、実銃はセミ・フルオート射撃に加えオプションパーツを組み込むことで3点バーストでも使用可能(組み込まれていない個体の方が珍しい)。
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