Eee PCとは、台湾のASUSTeK(ASUS)が販売しているノートパソコンの名称である。
Eee PCはCOMPUTEX TAIPEI 2007で初めて発表された。A5判相当のコンパクトなサイズで7インチのワイドディスプレイを搭載しており、199ドルという低価格が打ち出されたことによって大きな話題を呼んだ。2007年に台湾や北米などで販売が開始されている。
日本では、2008年1月にEee PCが発売された。OSにWindows XP Home Editionが採用され、512MBのメインメモリ、外部記憶装置としてHDDの代わりに4GBのフラッシュメモリ(SSD)が採用されている。価格は発売開始時点で4万9800円となっている。
| ノート型PC: | Dell XPS 15 dynabook KIRA V832 EDiCube Eee PC ExpressCard educationPC HP Mini 110-3000 |
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/22 09:34 UTC 版)
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| 製造元 | ASUSTeK Computer Inc. |
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| 種別 | A5ミニノートパソコン |
| メディア | 2/4/8GB フラッシュメモリー |
| OS | Xandros / Windows XP |
| CPU | 900MHz Intel Celeron M ULV353 |
| メモリ | DDR2-400 256MB (Eee PC 700 Surf) / DDR2-667 512MB (Eee PC 701 4G) 1GB (Eee PC 701 8G) |
| ディスプレイ | 800×480画素 7インチTFT-LCD(LEDバックライト) |
| グラフィック | Intel GMA900相当 (UMA) |
| 入力機器 | キーボード タッチパッド カメラ(701のみ) マイク スピーカー |
| デジタルカメラ | 30万画素カメラ(701のみ) |
| 外部接続 | 10/100Mbit イーサネット IEEE 802.11b/g USB 2.0×3ポート MMC/SD カードリーダー |
| 電源 | リチウムイオン 4セル バッテリー 4400mAH (700 Surf) または5200mAH (701) |
Eee PC(イーピーシー)とは、台湾のエイスーステック・コンピュータ (ASUS) が製造・販売する低価格ミニノートパソコンの製品名、およびブランドである。読み方は前記の通り「イーピーシー」であり[1]、「イーイーイーピーシー」という記述は誤りである。
名前のEeeは当初「Easy to learn, Easy to work, Easy to play.」を表すものとされていた。後継製品では「Easy,Excellent,Exciting」に変化している。
2007年10月から台湾、11月からは米国で販売を開始した。日本では2008年1月25日に販売を開始した。
ASUSによって設計・製造された、A5サイズの低価格ミニノート・サブノートパソコンである。初期の製品では、コストと消費電力を抑えるためCPUやチップセットには既存のUMPC用プラットフォームを流用し、さらにストレージにもHDDやSSDモジュール等は採用せず、システム基板上にフラッシュメモリ素子を直接搭載する等の思い切った構成を採用している点が特徴である。
コストを抑える一方で、そのハードウェア構成は通常のPC/AT互換アーキテクチャを採用したノートパソコンそのものである。同カテゴリーの製品ではこれまで、IA(x86または互換プロセッサ)やPC/AT互換機とは異なる独自のアーキテクチャを採用したり、PC/AT互換アーキテクチャであっても互換メーカー製の低電力プラットフォームの採用が主流であり、現在我々が日常的に利用している一般的なパソコン用のOSやアプリケーションの実行に際して互換性や相性・パフォーマンス等の問題に煩わされがちだった。対して、Eee PCでは基幹部品にインテル社の製品を採用した堅実な構成で固め、これらの問題を概ね払拭している。このように、新たな市場の掘り起こしも念頭に設計された新商品でありながら、ノートPCとしては手堅い構成である点も特徴の一つと言える。
Eee PCは当初、近年その市場に注目が集まり、製品化や市場開拓の模索が続く発展途上国や、新興工業国・先進国の低所得層向けに、デジタルディバイドの解消等を目的とした低価格なPCやネットワークアプライアンス等の一環として位置づけることも可能な製品とされていた。これらの製品が登場した背景には、100USドル台で販売可能なPCの設計・製造を計画し、$199以下での供給を実現したOLPC・XOの影響を抜きに語ることはできない。
しかしこれらの製品と比較すると、Eee PCは最廉価モデルでも$299からと率直に言ってかなり高価であり、発売から半年余りで累計150万台を売り上げたとされる販売実績も、より高機能・高容量で応用の容易な、有り体に言えばWindows XPの動作が現実的でより高価な上位モデルが主体である。さらに、その販路も当初謳われた発展途上国や新興工業国・先進国の低所得層ではなく、大半が北米やEU、東アジアの先進国や新興工業国の、既にメインとなるPCを所有済みのユーザーの二台目以降や、広帯域のネットワークインフラが充実したこれらの市場でPCを高度な用途に用いる事のないライトユーザーの一台目としての用途であり、メーカーや市場の当初の観測とはややずれた方向で新たな市場を掘り起こすこととなった。
このような需要を汲んだ結果、ASUSでは第二世代の製品群から市場戦略を修正し、後継製品ではEee PCの独自ブランド化と共に性能・容量の向上を図り、製品の単価をさらに上昇させている。その一方で、コモディティ化の進むPC市場をさらに推し進め、$500以下で現行のオペレーティングシステムやアプリケーションを十分に実行可能な性能・容量をもつ安価なミニノートPC(ULPC/ULCPC:Ultra Low-cost PC、ネットブックとも)という製品カテゴリーを開拓した嚆矢として位置づけられつつある。
発売日(日本)…2008年10月25日
ヤマダ電機オリジナルのモデルである。Eee PC 1000H-Xと比較して、下記の点を簡略化している。
発売日(日本)…2008年11月22日
発売日(日本)…2008年11月22日
Eee PC 901-Xと比較して、内蔵記憶装置が16GB SSD (Solid State Disk) に変更されている。 バッテリーも8.3時間 (901-X) より、8.1時間 (901-16G) とわずかに減少した。
発売日(日本)…2009年1月24日
1000HAのディスプレイを900系の8.9インチTFTワイド液晶(WSVGA 1024×600、LEDバックライト)に変更したモデルで、その他にも以下の点が変更されている。
発売日(日本)…2009年2月7日
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発売日(日本)…2009年2月7日
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発売日(日本)…2009年4月4日
発売日(日本)…2009年4月4日
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発売日(日本)…2009年5月16日
1002HAからいくつかの改良が施されている。
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以下は台湾本国および日本以外の海外市場における仕様である。
| Component | Eee PC 2G Surf (700) | Eee PC 4G Surf (701) | Eee PC 4G (701) | Eee PC 8G (702) | Eee PC 900 | Eee PC 901 | Eee PC 1000 | Eee PC 1000H |
| ディスプレイ | 7インチ 800×480 TFT液晶(LED バックライト) | 8.9インチ 1024 x 600 TFT液晶 | 10.2インチ 1024 x 600 TFT液晶 | |||||
| グラフィック | Intel GMA 900 相当(共有メモリ) 最大解像度 1600x1200ピクセル(外付VGAモニタ使用時) |
Intel GMA 950 相当(共有メモリ) 最大解像度 2048×1536ピクセル(外付VGAモニタ使用時) |
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| ストレージ | 2GB SSD オンボード搭載(取り外し不可) | 4 GB SSD オンボード搭載(取り外し不可) | 8GB Mini PCI Express SSD | 4GB オンボード(取り外し不可) + 8GB Mini PCI Express SSD | 4GB Mini PCI Express SSD + 8GB Mini PCI Express SSD | 8GB Mini PCI Express SSD + 32GB Mini PCI Express SSD | 80 GB HD | |
| CPU | 900 MHz Intel Celeron-M ULV 353相当 動作クロック 571 MHz |
900 MHz Intel Celeron-M ULV 353相当 動作クロック 630 MHz (70 MHz x 9) |
900 MHz Intel Celeron-M ULV 353相当 | 1.6 GHz Intel Atom 45nm Diamondville N270, Socket 437 FCBG8A |
1.6 GHz Intel Atom | |||
| メモリ | 512 MB DDR2-400 オンボード搭載(差し替え不可) |
512MB DDR2-533/667 SO-DIMMソケット、最大 2 GB |
1GB DDR2-533/667 SO-DIMMソケット、最大 2 GB |
1GB DDR2-533/667 SO-DIMMソケット、最大 1 GB |
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| バッテリー | 4セル リチウムイオン 4400mAh 7.4V 2時間45分 |
4セル リチウムイオン 4400 / 5200 mAh 7.4V 3時間30分 |
4セル リチウムイオン 4400 / 5800mAh, 7.2V 3時間30分 |
6セル リチウムイオン 6600mAh 7.4V 4.2~7.8時間 |
6セル | |||
| カメラ | 無し | 30万画素 最大 640×480 30fps |
130万画素 | |||||
| 価格 | 台湾:NT$ 7,999 米国:US$ 299 |
台湾:NT$ 9,990 米国:US$ 349.99 |
台湾:NT$ 11,655 欧州:€299 ニュージーランド NZ$ 579 米国:US$ 399.99 フィリピン:Php₱ 20,000 |
台湾:NT$ 13,800 米国:US$ 499.99 |
香港:HK$ 3998 英国: £329 (€410, $650相当) 米国:US$ 549 |
台湾:NT$ 16,988 (US$561 / £319 相当) 米国:US$ 599 |
台湾:NT$ 19,988 (US$660 / £335 相当) 米国:US$ 649 |
台湾:NT$ 18,988 (US$627 / £319 相当) 米国:US$ 699 |
| 寸法 | 225 × 165 × 21~35mm | 225 x 170 x 20~34mm | 226 × 175.3 × 22.9mm | 265.9 × 191.3 × 38.1mm | ||||
| 重量 | 895g | 920g | 990g | 1140g | 1330g | 1450g | ||
| ネットワーク機能 | 10/100 Mbps Ethernet (Attansic L2) Atheros 802.11b/g 無線LAN mini PCI Expressカード |
10/100 Mbps Ethernet (Attansic L2) 802.11n 無線LAN mini PCI Expressカード Bluetooth |
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| オペレーティングシステム | Custom Xandros Linux | Xandros Linux または Windows XP | Xandros Linux | Windows XP | ||||
| その他 | ||||||||
ASUSでは、液晶TVにEee BOX相当の機能を内蔵したモニタ一体型PC Eee TVといった、Eeeブランドの派生製品を企画中とされる。また、Eeeブランドでの成功を元にしたNettop端末(低価格の小型デスクトップPC)としてEee BOXや、Eeeブランドとは異なるUMPCである、N10などを販売している。
日本国内では、2009年1月24日に900シリーズとして初のHDD搭載モデルとなる「Eee PC 900HA」を発売した[2]。
2008年10月2日に発売された「Eee Box B202」日本版モデルのDドライブがウイルスに感染していることが判明した。これに伴いASUSは「Eee Box」の全ラインナップ製品を無償で回収、交換すると発表した[3]。また、2008年9月20日に発売された「Eee PC 701SD-X」付属の30Gバイトの外付けUSBハードディスクの中にもウイルスが混入されていることが判明し、無償交換を行うと発表した[4]。