出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/27 01:25 UTC 版)
| 開発元 | Denis Oliver Kropp |
|---|---|
| 最新版 |
1.7.6 / 2014年8月14日
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| リポジトリ | |
| プログラミング 言語 |
C言語[1] |
| 対応OS | Linux, macOS |
| 種別 | ライブラリ |
| ライセンス | LGPL |
| 公式サイト | www.directfb.net (archive.org) |
DirectFBは、主にフレームバッファを実装した組込機器において、組み込みLinux等のカーネル環境上でグラフィックスを扱うためのライブラリである。
DirectFBはDirect Frame Bufferを意味する言葉であり、GNU/LinuxなどUnix系ベースのオペレーティングシステムにて動作するソフトウェアライブラリである。主に、組み込みLinuxでの利用を前提に開発されている。これは、少ないメモリ使用量で、グラフィックアクセラレーションを実現し、入力デバイスの管理や抽象化レイヤーの作成、ウィンドウシステムの統合などのサポートを、一切カーネルに変更を加えることなく、フレームバッファの上層に透過的なウィンドウと多層の描画レイヤーを提供することで実現している[2]。GPUが実装していない機能はCPUでレンダリングできる。DirectFBはGNU Lesser General Public License (LGPL) にて配布されるフリーソフトウェアである。
このライブラリは、開発者がUnix系オペレーティングシステムにおいて、完全なX Window System (X11) サーバの代替として利用可能になるよう設計されている。DirectFBを利用すると、直接APIを使用しアプリケーションとビデオハードウェアが会話できるようになる。その結果、描画操作を高速かつ簡易に実現できるようになる。
このライブラリは、しばしば、組み込みシステムの開発者が完全なX Window Systemサーバの実装によるオーバーヘッドを巧みに回避し、組み込みシステム上にビデオゲームを実装する際にも利用される。2006年に発表されたCE Linux Forumのオーディオ/ビデオグラフィック仕様V2のソフトウェアスタックに、DirectFBが含まれている[3]。
DirectFBはXDirectFBという、DirectFBが生成するウィンドウをX11の最上層のウィンドウ (ルートウィンドウ) に描画するルートレス (rootless) Xサーバの実装にも利用されている。XDirectFBはDirectFB上のX11アプリケーションを書き換えることなく容易に動作させるため、X11とDirectFBの間に立って両者のインタフェースを取り持つ。
DirectFBGLはOpenGLのハードウェアアクセラレーションをサポートするため、Mesa 3Dライブラリのダイレクト・レンダリング・インフラストラクチャ (Direct Rendering Infrastructure; DRI) を利用する、DirectFB/XDirectFBのためのOpenGL拡張である。
DirectFBは組み込みに限らず、メモリリソースの限られた環境でグラフィカルなインタフェースを提供する場合に使用されることがある。例えばハードディスクへのオペレーティングシステムのインストール時においては、ディスク上にファイルシステムが作成されるまでは多くのデータがメモリのみに溜め込まれているケースがある。この様な時にGUIを提供する場合は少しでもメモリを節約するため、X Window Systemの代わりにDirectFBをインストーラに組み込む場合がある。LinuxディストリビューションのDebianは、オペレーティングシステムのインストーラーであるDebianインストーラでグラフィカルインストールサポートのために、ウィジェット・ツールキットのGTK+とのバインディングである、GTK on DirectFB[4]を利用していた[5]。
DirectFBを利用する製品の一例は、LinuxTV、販売されなかったがPalm Foleoモバイルコンパニオン、webOSオペレーティングシステム、そして、jointSPACEプロジェクトの成果物をベースとするPhilipsTVである[6]。 日本ではシャープのAQUOSやソニーのBRAVIAなどデジタルテレビの実装にも用いられている[注 1]。
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