DTCP-IPとは、デジタルコンテンツの保護技術の一種で、家庭内LANなどのIPネットワーク上で著作権が保護された状態でコンテンツを伝送するための方式のことである。
DTCP-IPは、IEEE 1394などのインターフェース規格を用いた機器間通信向けの著作権保護技術として開発されたDTCPをIPネットワークに発展させた規格である。機器同士を公開鍵暗号方式を利用して相互認証し、暗号化されたデータを伝送することによって、正しいコンテンツの受け渡しが可能な機器間でのみ伝送が可能となっている。
DTCPでは暗号鍵のデータ幅が56ビットであったが、DTCP-IPでは通信を盗聴された場合に解読がより困難であるよう、暗号鍵のデータ幅が128ビットに拡張されている。また、DTCP-IPを無線LANで通信する場合には必ずWEP(Wired Equivalent Privacy)などの暗号化方式を併用することになっている。
DTCP-IPのライセンスはDTCPと同じくDTLA(Digital Transmission Licensing Administrator)によって管理されている。
(DTCP-IP から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/12/13 02:56 UTC 版)
Digital Transmission Content Protection(デジタル伝送コンテンツの保護)(以下DTCPと表記する)は、Digital Transmission Content Protectionはホームネットワーク/パーソナルネットワーク内で、コピー防止を目的として使用される著作権保護技術である。テレビなどに使われる。DTCPの中でも、DTCP-IPはDLNAと共に使用され、家庭内の孫コピーの禁止された地上デジタル・BSデジタル・CSデジタルの映像配信に主に使用されている。
DLNAをサポートしている商品でも、DTCP-IPを同時にサポートしているとは限らない。DLNAのみをサポートしている商品では日本のデジタル放送は配信できない(アナログ放送のみの配信となる)。DLNA Networked Device Interoperability Guidelinesが2006年10月に拡張され、DLNAデバイスがDLNA Link Protectionをサポートする時にはDTCP-IPが必須となった[1]。
なお本規格が採用されているのは日本のみであり典型的なガラパゴス規格の1つでもある。
ホームネットワーク/パーソナルネットワーク内での音声・映像(動画)のコピー防止の目的で使用される暗号化方法で、日立・インテル・パナソニック・ソニー・東芝(5C)によって作成された。この5社によって設立されたDigital Transmission Licensing Administrator, LLCが、ライセンス管理を行っている。主に画像・音声データーの配信プロトコルであるDLNAと共に使用される。当初はIEEE1394-1995シリアル・バス用に制定されたが、後にTCP/IP用に拡張された。接続形態はサーバー/クライアントであるので、ネットワークの中に最低1台のサーバーが必要である。クライアント同士の接続はサポートされていない。DTCPではサーバーをSource Device、クライアントをSink Deviceと呼称している。
DTCPは、USB、MOST、Bluetooth、IEEE1394 (FireWire、i.LINK)、WirelessHD、IPの各種通信プロトコル上で実現されている。IP上で実現されているDTCPはDTCP-IPと表現される。暗号化方法としては、DTCP-IPでは128ビットAESが使用され、他のプロトコルにおいてはM6が使用されている。
DTCP-IPはIPを使った通信すべてをカバーするものではなく、家庭内ネットワーク領域での用途に限定している。そのためTTLとRTTに制約を設けている。TTLは3以下、RTTは7ms以下である。TTLはルーターを経由する度にデクリメントされる値で0となったパケットはネットワーク上に現れることはない。TTLが3の場合ルータを2つしかまたぐことが出来ないことを意味する。RTTは通信の往復にかかる時間であり、ルーターのホップ数や通信の距離などに制約をかける意味がある。
以下より、DTCP-IPに対応した製品を列挙する。クライアント製品とサーバー製品に分かれており、クライアント製品としてはTVが、サーバー製品としてはレコーダーが主に上げられる。
東芝のレコーダーの記録方式で、TSEで記録された画像はDTCP-IP/DLNAで配信できない。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 17:09 UTC 版)
「Digital Transmission Content Protection」の記事における「DTCP-IP」の解説
DTCP-IPはIPを使った通信すべてをカバーするものではなく、家庭内ネットワーク領域での用途に限定している。そのためTTLとRTTに制約を設けている。TTLは3以下、RTTは7ms以下である。TTLはルーターを経由する度にデクリメントされる値で0となったパケットはネットワーク上に現れることはない。TTLが3の場合ルータを2つしかまたぐことが出来ないことを意味する。RTTは通信の往復にかかる時間であり、ルーターのホップ数や通信の距離などに制約をかける意味がある。
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