出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/21 17:37 UTC 版)
|
|
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 (2025年10月)
|
| |
|
|
DJGPP環境上で動作するGCC
|
|
| 開発元 | DJ Delorie |
|---|---|
| 最新版 |
2.05 / 2015年11月3日[1]
|
| リポジトリ | |
| 対応OS | DOSおよび32ビット版Windows |
| 種別 | コンパイラ |
| ライセンス | GNU GPL |
| 公式サイト | www |
DJ's GNU Programming Platform (DJGPP)[2]はDOSが動作するIntel 80386以上相当のIBM PC/AT互換機用のソフトウェア開発スイートである。プロジェクトはDJ Delorieにより1989年に立ち上げられた。GNUコンパイラコレクション(GCC)や、Bash、find、tar、ls、GAWK、sed、およびldなどのユーティリティプログラム(多くはGNUプロジェクトのものである)をDOS Protected Mode Interface (DPMI)へ移植したものである。C言語、C++、Objective-C/C++、Ada、Fortran、およびPascalなどに対応している。
コンパイラは32ビットのプロテクトモードでネイティブに動作し、32ビットのコードを生成する。ただし、OSの機能を利用する際に16ビットのDOS呼び出し命令を使用する。安定のためヌルポインタを保護するためzero-based flat model[訳語疑問点]ではない点でWatcom C/C++コンパイラと異なる。現在[いつ?]はCOFFの派生種を使用する。適切なDPMIホスト(例: CWSDPMI r7やHDPMI32)の下では純粋なDOSから最大4 GBのRAMを利用可能である。
2020年8月現在[update]、DJGPP 2は主要なコンポーネントとして以下を含む:
DJGPPを使用して例えばUNIX/LinuxからDOSへクロスコンパイルすることも可能である。DJGPPライブラリとプログラムはともにDOSまたはDOSエミュレータを搭載したマシンへコンパイル・リンク・デプロイすることができる。
DJGPPはプログラマに対しANSI CとC99の規格、DOSのAPI、およびより古いPOSIXライクな環境と互換性を持つインタフェースを提供する。コンパイルされたバイナリは長いファイル名(Long filename、LFN)に対応し、32ビットのWindowsのそのようなファイル名を扱うことができる。しかし、多くのGUIアプリケーションが必要とするWin16およびWin32 APIは利用できない。[3]DOSおよびWindows NT 4でLFN対応のTerminate and Stay Resident (TSR)プログラムが利用可能である。
DJGPPは32ビットのプロテクトモードで動作するが、そのスタブやライブラリは多くの16ビットでのDOSやBIOSへの呼び出しを必要とする。x86-64版のWindowsは16ビットのプログラムをサポートせず[4][5]、NTVDMも存在しないため、DJGPPによるアプリケーションを実行できない。x86-64システムではこれらはエミュレーション(DOSBoxなど)やx86仮想化(VirtualBoxなど)、もしくはそれに類似した方法(LinuxのDOSEMUなど)が必要となる。これはLongモードのx86-64プロセッサが、16ビットの命令を実行するためIA-32プロセッサが利用する仮想86モードをサポートしていないためである。VT-xを利用できるより新しいx86のCPUはページ化されたリアルモードと無制限のゲストモードでの実行をサポートしている。