出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 16:34 UTC 版)
「核局在化シグナル」の記事における「classical(典型的、古典的)」の解説
このタイプのNLSは、単節型(monopartite)と双節型(bipartite)に分類される。両者の主要な構造的差異は、双節型NLSでは2つの塩基性アミノ酸クラスターが比較的短いスペーサー配列で隔てられている一方、単節型は分離されていないという点である。最初に発見されたNLSはSV40ラージT抗原(英語版)の PKKKRKV という配列(単節型)である。ヌクレオプラズミン(英語版)のNLSである KRPAATKKAGQAKKKK は、2つの塩基性アミノ酸クラスターが約10アミノ酸のスペーサー配列で隔てられた、双節型NLSの典型例である。どちらのシグナルもインポーチンα(英語版)によって認識される。インポーチンα自体も双節型NLSを持っており、インポーチンβによって特異的に認識される。実際に核への輸送を媒介しているのはインポーチンβであると考えられている。 Chelskyらは単節型NLSのコンセンサス配列は K-K/R-X-K/R であると提唱した。Chelskyらの配列は双節型NLSの下流の塩基性クラスターの一部である可能性もある。MakkerhらはSV40ラージT抗原(単節型)、c-Myc(単節型)、ヌクレオプラズミン(双節型)のNLSに対し変異導入による比較実験を行い、これら3種類のNLSに共通したアミノ酸の特徴があることを示した。また、中性または酸性のアミノ酸もNLSの輸送効率に寄与していることが初めて示された。 Rotelloらは、SV40ラージT抗原、ヌクレオプラズミン(AVKRPAATKKAGQAKKKKLD)、EGL-13(MSRRRKANPTKLSENAKKLAKEVEN)、c-Myc(PAAKRVKLD)、TUSタンパク質(KLKIKRPVK)のNLSを付加したeGFPの核への輸送効率の比較を行い、c-MycのNLSの核局在効率がSV40のNLSと比較してきわめて高いことを発見した。
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