Chrome OSとは、Googleが開発しているオペレーティングシステム(OS)の名称である。2009年7月に正式にアナウンスされた。
Chrome OSは、Googleが2008年に初めて発表したWebブラウザの「Google Chrome」を拡張させたプロジェクトであり、「Linuxのカーネル上で動作する新しいウィンドウシステム内で動作するGoogle Chrome」というシンプルなアーキテクチャが採用されるという。
従来のOSにとってのアプリケーションソフトウェアは、Chrome OSではWebアプリケーションによって代替される。Webアプリケーション向けの技術を用いてChrome OS向けのアプリケーションを作成すれば、WindowsやMacintosh、Linuxなどにおける主要なWebブラウザでも動作することになる。
Googleの公式ブログ日本語版によれば、Chrome OSは「スピード」と「使いやすさ」「安全性」を特に重視している。具体的には、「ユーザーが数秒でコンピューターを立ち上げてウェブにアクセスできる」高速さ・軽快さや、「ユーザーの妨げにならないよう最小限に抑え」られたUI、「ユーザーがウィルスやマルウェア、セキュリティ更新に対処したりしなくてもよいように」全面的に刷新されたセキュリティ関連のアーキテクチャ、といった事柄に言及されている。
Chrome OSは当初、ネットブック向けのOSとして提供されるという。なお、Googleが開発した、主にモバイルデバイス向けに提供されているプラットフォームとしては、Androidがある。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/26 08:14 UTC 版)
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| 開発者 | |
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| プログラミング言語 | C、C++ |
| OSの系統 | Unix系, Linux, Chromium OS |
| 開発状況 | 安定 |
| 初版 | 2011年6月15日 |
| 最新安定版 | 140.0.7339.242 - 2025年10月9日[1] [±] |
| 最新開発版 |
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| リポジトリ | |
| アップデート方式 | ローリングリリース |
| パッケージ管理 | Portage |
| プラットフォーム | x86、x64、ARM |
| カーネル種別 | モノリシックカーネル |
| 既定のUI | Google Chrome |
| ライセンス | ChromeOS 利用規約[3] |
| ウェブサイト | chromeos |
ChromeOS(クロームオーエス)[注 1]は、Googleが設計したオペレーティングシステム (OS) である。Linuxカーネルをベースにしており、Google Chromeウェブブラウザをメインのユーザインタフェース (UI) として使用している。そのため、ChromeOSは主にウェブアプリケーションをサポートする[5]。
2009年7月、Googleは、クラウド内にアプリケーションとユーザーデータを保管するOSとして、プロジェクトをアナウンスした。同年11月、ソースコードとデモが公開された。
ChromeOSは当初「Ubuntu」をベースに開発されていたが、2010年2月にGentoo Linuxのパッケージ管理システムであるPortageを使用するためにベースとなるOSをUbuntuからGentoo Linuxに変更した[6]。
「Chromebook」として知られる最初のChromeOSラップトップは2011年5月に発表され、最初の「Chromebook」は2011年7月にサムスンとエイサーから発売された。
ChromeOSには、メディアプレーヤーとファイルマネージャが統合されており、ネイティブアプリケーションのように動作するGoogle Chrome Appや、デスクトップへのリモートアクセスが可能である。
2014年からChromeOS上にAndroid Runtime for Chrome (ARC) と呼ばれるAndroidアプリケーション実行環境[7] を搭載したことで、一部のAndroidアプリがChromeOS上で動作するようになった。
2016年には、対応するChromeOSデバイス上でGoogle Play Store上の全てのAndroidアプリが実行できるようになった。当初は、どんなOSでも動作するブラウザを使用しているため、ChromeOSの普及には懐疑的な意見もあったが、ChromeOSマシンが市場に普及するにつれ、オペレーティングシステムは単純にハードウェアと切り離して評価できるものではなくなってきている。
さらにChromeOS上にLinuxサブシステム(Linux仮想環境)を搭載し、Linuxアプリをサンドボックス内で動作させることのできる「Project Crostini」が進められており、2022年2月現在でも一般提供されている[8]。
ChromeOS上で動作するAndroidアプリケーションをデバッグするには、ChromeOS端末を開発者モードに設定する必要があるが、開発者モードでは端末のセキュリティレベルが低下するという欠点がある。
Linuxサブシステムを有効にすることで、ChromeOS端末を開発者モードに設定することなく、ChromeOS上でAndroid Studioを使ってAndroidアプリケーションを直接開発・配置・デバッグすることも可能となっている[9]。
Windows・mac・Linuxを搭載したPCにはユーザーはChromeOS Flexをインストールすることが可能であり、Androidアプリケーションがサポートされていないなどの制限はあるものの、ChromeOSの殆どの機能を利用できる[10][11]。また、オープンソース版のChromium OSは、単体で配布されており、http://chromeos.hexxeh.net/ にてVanilla buildsという派生版や http://getchrome.eu/ にてCr OS Linuxというものも開発されている。さらにWi-Fiのサポートなどを追加したChromium OS lime、Dockerと統合されたCoreOSなども誕生した。
ChromeOSは、ウェブの閲覧とウェブアプリケーションの動作に適したOSとして、主にx86やARMなどのアーキテクチャを採用したネットブックやデスクトップパソコンへ搭載されるOSとしての展開を想定している。11.6〜14インチのノートパソコンを中心としながらも、5インチのタブレットから60インチのディスプレイまで対応できるよう様々なUIを用意されている[12]。
Googleが提供するもう一つのOSであるAndroidは主にスマートフォンなどの小さい携帯端末に向けたものだが、ネットブックに応用する動きもある。一方、ChromeOSは、ネットブックより性能の高いフルサイズのデスクトップシステムにも最初から対応すると明言している[13]。
ChromeOSはオープンソースライセンスに基づいて提供されている[14]。上記のようにLinuxとGoogle Chrome、および同社が開発した独自のウィンドウシステムが用いられるという[15]。
エイサー (Acer)、ASUS、ヒューレット・パッカード (HP)、レノボ[16]、東芝[17] といったパソコンメーカー、アドビシステムズ、フリースケール、クアルコム、テキサス・インスツルメンツ[16]、インテル[18] といった大手IT企業が開発に協力している。
2017年以降、Windows 7のサポート終了(2020年1月)を機に価格の安い「Chromebook」を導入する企業が増えており、ChromeOSが日本でも徐々に普及が進んだ[19][20][21]。
ChromeOSの世界出荷台数は、2020年に初めてmacOSを抜いてWindowsに次ぐ2位となり[22]、2021年は前年比13.5%増の3700万台であったが[23]、2022年は1980万台とほぼ半減している[24]。
基本Googleアカウントでのログインが必須であるが、ゲストモードでの利用は可能である。ChromeOSのUIは、基本的にGoogle Chromeだけが前面に出ている形で、すべてのアプリケーションはウェブアプリケーションという形でGoogle Chromeにインストールされ、実行される。WindowsやMac OSなどのようにデスクトップ上にアイコンを作ることはできず、ランチャーを起動してから「シェルフ」と呼ばれる画面下部の領域にアプリのショートカットを作るか、Google Chrome内にブックマークを作る必要がある。
ユーザーが作成したデータはGoogle Driveに保存することが前提となっている。
使用するアプリはChrome Web Storeにて配布され、無料または有料で利用できる。
Chrome Web Storeへのアプリの登録は有料で、開発者は最初に5ドルの登録料をGoogle側へ支払う必要がある[30]。
2017年に8月22日には企業向けに運用・管理機能を充実させた「Chrome Enterprise」が発表され、プリンタ管理、OSアップデートの制御、盗難防止などの機能が追加され、24時間365日のサポートも提供されている。また、Microsoft Active Directoryにも対応しており、既存のActive DirectoryのIDなどを使用して、Windows PCと併せて一元管理可能になっている[19]。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 02:02 UTC 版)
「パーソナルコンピュータ」の記事における「Chrome OS」の解説
詳細は「Google Chrome OS」を参照 Googleが提供するLinux系の独自オペレーティングシステムで、Google Chromeをベースとしたシェルを持つ。Androidとの連携や互換性が優れており、ソフトウェア開発用途などにDebian系のLinuxサブシステム (Crostini) も制限付きながら利用できる。
※この「Chrome OS」の解説は、「パーソナルコンピュータ」の解説の一部です。
「Chrome OS」を含む「パーソナルコンピュータ」の記事については、「パーソナルコンピュータ」の概要を参照ください。