CSIRTとは、コンピュータやネットワークにおいて生じ得るセキュリティ上の問題(インシデント)に対応するために設置される専門チームのことである。
CSIRTは消防署にたとえて解説されることが多い。消防署はインシデント(火災)に対応に備えて常時待機しており、問題発生時には迅速に駆けつけて対応に当たる。緊急事態発生後の事後対応だけでなく、問題が生じないようにあらかじめ対応や指導を行う事前対応も重視される。また周囲も問題発生時に迅速に連絡する緊急連絡先(119番)をあらかじめ把握している。
コンピュータセキュリティの分野におけるインシデントの例として、JPCERT/CCは、「情報流出、フィッシングサイト、不正侵入、マルウエア感染、Web 改ざん、DoS(DDoS)など」を挙げている。なおJPCERT/CCはCSIRTに該当する日本国内初のにあたる組織である。
CSIRTは企業内の部門として設置されることもあれば、一個の組織として設置されることもある。実運用の標準的・統一的な規則などは特になく、各CSIRTの動きはそれぞれ異なる。
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CSIRT(Computer Security Incident Response Team、シーサート)とは、コンピュータやネットワーク(特にインターネット)上で何らかの問題(主にセキュリティ上の問題)が起きていないかどうか監視すると共に、万が一問題が発生した場合にその原因解析や影響範囲の調査を行ったりする組織の総称。
CSIRTはCyber Security Incident Response Teamの略として用いられることもある[1]。似た用語にCIRT(Cyber Incident Response Team)、CERT(Computer emergency response teamもしくはComputer Emergency Readiness Team)[2]などが存在する。
1988年のインターネット上のモリスワームによるインシデントの際に、米国カーネギーメロン大学内にCERT/CCが設置された。 その後、世界各地に「CERT」を含むチームが設置された。 しかし、カーネギーメロン大学の登録商標との関係から別の呼称が求められ、「CSIRT(computer security incident response team)」が広く採用されるようになってきた。 CSIRTの国際的な連合体としてはFIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)がある [3]。
日本では1996年にJPCERTコーディネーションセンター (JPCERT/CC) が発足した [4]。 2001年頃から国内により多くのCSIRTの設置を促す活動が行われるようになった [5]。 2002年4月に内閣官房情報セキュリティ対策推進室内で発足したNIRT(National Incident Response Team)もCSIRTのひとつであった [6]。 日本国内の連合体としては2007年に発足した日本シーサート協議会(NCA:Nippon CSIRT Association)がある。
一般にCSIRTと総称される組織は、実際の担当業務によっていくつかの類型に分けられる。通常は以下の6タイプが挙げられるが、1つのCSIRTが複数のタイプの機能を持っていることも多い[7]。