Amazon Cloud Driveとは、Amazon.comが提供するオンラインストレージサービスである。
Amazon Cloud Driveでは、デジタルデータの音楽ファイルをアップロードした後、「Amazon Cloud Player」と呼ばれるプレーヤー(音楽ロッカーサービス)を利用したストリーミング再生もできるようになっている。これによって自分が購入・保存した音楽を端末を問わずに再生することができる。
音楽ファイルだけでなく、画像や動画、文書などのデジタルデータも、Amazon Cloud Driveにアップロードして保存できる。無償で5GBまで利用することができる。なお、Amazon.comが提供している音楽配信サービス「Amazon MP3」で曲を購入すると、Amazon Cloud Drive上にも自動的に登録され、しかもストレージ容量には反映されないというメリットが用意されている。
Amazon Cloud Driveは2011年3月に発表された。当初の提供対象は英語版サービスのみとなっていたが、2012年11月には日本のAmazon.co.jp上でもAmazon Cloud Driveの提供を開始することが発表されている。
なお、クラウドを利用して音楽ファイルのデバイス間共有を実現するサービスとしては、2011年5月にGoogleが発表した「Music Beta by Google」、2011年6月にAppleが発表した「iCloud」などもある。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/30 06:30 UTC 版)
Amazon Cloud Drive(アマゾン・クラウド・ドライブ)は、2011年3月29日にAmazonが公開したオンラインストレージサービスである[1]。
2023年12月31日、サービス終了予定[2][3]、Amazon Photosに統合される予定[4]。
使用者に標準として無料で5GBのストレージ容量を提供し、8台までの端末(最初に使用した8台)でアクセスできる。GB単位の年払いで容量を増やせる有料コースも有る。2011年末までにAmazonでMP3アルバムを購入したユーザーは自動的に1年間20GBまで使用出来るようになっていた[注釈 1]。JPEGやRAWなどの画像はプライム会員のみ保存容量が無制限となる。8台のデバイスには携帯端末、違うコンピュータ、同一コンピュータ上の違うブラウザが含まれる。デバイス制限はウェブブラウザのクッキーが保存されていないか削除された場合に発動される[5]。
ユーザーは購入した楽曲をAmazon Cloud Driveに保存するためにウェブサイトかAndroid(バージョン2.0以降)対応のAmazon MP3アプリケーションのいずれかでアクセスしたAmazon MP3ストアでの購入を通してオプトインすることができる。Amazon Cloud Driveのアカウントを取得したら無料で5GBのストレージ容量を得ることができるが、Amazon MP3で買った楽曲は容量制限が適用されない[6]。Amazon Cloud Driveに1度保存された楽曲はAmazon MP3アプリケーションをインストールしたAndroid端末かAmazon MP3 Downloaderを使用しているコンピュータにダウンロードすることができる。 [注釈 1]
Cloud Playerと呼ばれるCloud Driveにバンドルされた楽曲ストリーミングアプリケーションはCloud Driveに保存された楽曲をAndroid端末においてインターネットアクセスを使って再生できる。タイトル、アルバム、アーティスト、ジャンル(ウェブサイトのみ)、プレイリストでのブラウズに対応している。[7]
WindowsやOSXで利用できるデスクトップアプリも存在するが、手動でアップロードしたりダウンロードするためのアプリである。この操作は、デスクトップアプリをインストールしなくてもブラウザから可能である。DropboxやOneDriveなどと違い、自動でのファイルやフォルダの同期はできない。
Amazonはレコード会社との承認無しサービスを開始したことでCloud Playerに対しては合法性に関して多くのコメントが寄せられている。Amazonは「Cloud Playerはユーザーが自身の楽曲を管理して再生出来るようにするアプリケーションである。これは既存の数あるメディア管理アプリケーションと同種だ。我々はCloud Playerを利用可能にするためのライセンスは必要としない。」と公式に表明している[8]。テクノロジーウェブサイトのArs Technicaは次のように述べている。“ユーザーは自身の所有する楽曲をアップロードして聴いているため、これは「一見理論的」であるように見える、従ってユーザーが楽曲購入によりオリジナルの販売元から獲得したライセンスは、外部ハードディスクドライブやデジタルオーディオプレーヤーに楽曲を転送して聴く場合と同じ原理でCloud Playerに対しても適用される”[8]。TechdirtはCloud Playerに関して「既に持っている楽曲ファイルを手に入れ、インターネット上で保存しストリーミング出来るようになっている。なぜ既に持っている曲を聴くのに追加のライセンスが必要なのか?」と述べている[9]。
レコード会社はCloud Playerの立ちあげに衝撃を受け[10]、この手のサービスにはライセンスが必要だと主張した。
知的財産専門の弁護士であるデニス・ホーウェルは「既購入物に対するクラウドストレージやリモートアクセスが合法であるという考えは直感的には理に適っている」と述べたが、オンラインミュージックサービスに対するレコード会社の反応や法的措置に関する過去の判例を踏まえた上で、問題解決のために「明確かつ厳しい司法見解」が示される可能性があると警告した[10]。
携帯端末で撮影した写真データ(カメラロール)を自動的にアップロードする機能を備えたアプリ Amazon Cloud Drive Photos が2013年5月に公開された[11]。このアプリでは手元にある携帯端末のカメラロールとクラウド(Amazon Cloud Drive)にアップロードした両方の写真を閲覧することができる。