出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/28 13:39 UTC 版)
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発展型のEL/M-2106NG
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| 開発・運用史 | |
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| 開発国 | |
| 送信機 | |
| 周波数 | Lバンド |
| 送信尖頭電力 | 230W |
| アンテナ | |
| アンテナ利得 | 22デシベル |
| 走査速度 | 60 or 90度/秒 |
| 探知性能 | |
| 探知距離 | 20 km (11 nmi) |
| 探知高度 | 10,000フィート (3,000 m) |
| 精度 | 測距:200m, 測角:2度 |
| その他諸元 | |
| 重量 | 107.5kg |
AN/UPS-3 TDAR(英語: Tactical Defense Alert Radar)は、イスラエルのエルタ・システムズ社が開発したEL/M-2106Hをアメリカ合衆国のリア・アストロニクス社がライセンス生産し[1][2]、アメリカ軍が運用する2次元レーダー。
FIM-92 スティンガー携帯式防空ミサイルシステム(MANPADS)の運用チームやアベンジャーシステムに対して、チーム固有の対空捜索手段を提供するために配備されている[1]。
システムは、センサー部、情報処理部、情報表示部の3つのサブシステムによって構成されており、センサー部は通常は四脚上に架されるが、ペダスタルへの設置も可能である[1]。
4つの可搬式ケースに収容して輸送でき、2名の人員により、最短10分間で展開可能とされている。多彩な環境に対応可能であり、風速60ノットまで抗堪でき、また、60~-3.9℃という幅広い温度において動作可能である。電源も様々な方式に対応しており、ハンヴィーからの24ボルト電源やアメリカの一般家庭用120ボルト電源も使用できる[1]。信頼性にも優れており、平均故障間隔(MTBF)は2,180時間である[2]。
ヘリコプターに対しては8–10 km (4.3–5.4 nmi)、固定翼機に対しては20 km (11 nmi)の探知距離を発揮できる。探知可能な目標速度は、50ノットからマッハ1.6とされている[1]。また、移動目標表示(MTI)技術も導入されている[2]。
1990年よりアメリカ海兵隊への配備が開始され、後にはアメリカ陸軍の歩兵師団および空挺師団にも配備された。また、アメリカ海軍でも、支援艦船などに警乗するスティンガー部隊のために配備されている[2]。
なお、エルタ社ではEL/M-2106の改良を進めており、最新のNG型ではアンテナ部をアクティブ・フェーズドアレイ(AESA)化した3次元レーダーとなっており、戦闘機に対して最大110kmの探知距離を発揮できる[3]。