出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/23 00:52 UTC 版)
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F-5Eに搭載されるAN/APQ-153
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| 種別 | パルス・レーダー |
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| 目的 | 火器管制 |
| 開発・運用史 | |
| 開発国 | |
| 就役年 | 1970年代 |
| 送信機 | |
| 周波数 | X (I)バンド(9.3±0.15GHz) |
| パルス幅 | 0.4±0.04マイクロ秒 |
| パルス繰返数 | 2500±50Hz |
| 送信尖頭電力 | 60-80kW |
| アンテナ | |
| 形式 | パラボラアンテナ |
| 直径・寸法 | 30×40cm |
| アンテナ利得 | 28 dB |
| ビーム幅 | 横3度、縦7度 |
| 方位角 | +/-45度 |
| 仰俯角 | +/-45度 |
| 探知性能 | |
| 探知距離 | 37 km (RCS 5 m2; 探知) 18.5 km (RCS 5 m2; 捕捉) |
| その他諸元 | |
| 重量 | 50kg(110lb) |
AN/APQ-153は、アメリカ合衆国のエマソン・エレクトリック社が開発したパルス・レーダー。主として戦闘機の火器管制レーダーとして使用される。
従来アメリカは、ノースロップ社のN-156Fを発展途上国向けの海外供与戦闘機として位置付け、F-5A/B フリーダム・ファイターとして西側諸国の各国に提供してきた。しかし、当時の有力な仮想敵機であったソビエト連邦のMiG-21戦闘機が火器管制レーダー(サプフィル-21)を搭載して全天候型への発展を遂げると、レーダーを搭載しないF-5A/Bでは対抗が困難となった。このことからアメリカ空軍では、より優れた海外供与戦闘機を求めるIFA(International Fighter Aircraft)計画に着手しており、これに応募するため、同社ではF-5シリーズへの火器管制レーダーの搭載を模索していた。
これに応じて開発されたことから、本機はF-5戦闘機の小さな機首に収容できることを最優先とされており、比較的簡素なものであるが、十分にまとまったシステムとして完成された。空対空戦闘においては赤外線ホーミング(IRH)誘導のサイドワインダー空対空ミサイルの火器管制を行なえる程度であり、セミアクティブ・レーダー・ホーミング(SARH)誘導のミサイルを誘導することはできず、ルックダウン・シュートダウン能力やグラウンド・マッピング能力も備えていない。
ノースロップ社は、従来のF-5A/Bをもとに全面的な改良を加えた機体としてF-5-21を開発しており、本機はそのアビオニクスの中核として搭載された。F-5-21は1972年8月11日に初飛行し、F-5E/F タイガーIIとして米軍の制式番号・ペットネームを付与された。
AN/APQ-153を元にして、下記のような様々な派生型が開発されている。