386BSDとは、ウィリアム・ジョリッツらによって開発されたIntel 80386用のUNIX系オペレーティングシステム(OS)である。386BSDは、ベースとなった4.3BSD Net/2が持つAT&Tのライセンスを回避するためソースコードの書き直しや機能の追加を実現し、配布はフリーとしている。
4.3BSD Net/2がAT&Tの一部門であるUnix system Laboratories(USL)からライセンス問題で訴えられ公開停止となった際、386BSDも同じく公開停止となっている。その後4.4BSDベースで開発が再開したが1994年で終了している。ちなみに386BSDからフリーOSのFreeBSDとNetBSDが派生している。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/23 04:17 UTC 版)
386BSDとは、4.3BSD Net/2をベースにして、ウィリアム・ジョリッツとリン・ジョリッツ夫妻によって開発された386で動作するUNIXライクなオープンソースのオペレーティングシステムである。
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| 開発状況 | 開発停止(創始者によって初期バーションは公開されている) |
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| 初版 | 1992年2月 |
| 最新安定版 | 386BSD 0.1 / 1992年7月 |
| リポジトリ | |
| 対象市場 | Intel 80386 を主に使う利用者 |
| ライセンス | BSDライセンス(BSD licenses) |
| 後続品 | FreeBSD, NetBSD |
| ウェブサイト | www |
ベースとなった4.3BSD Net/2は、4.3BSD RenoからAT&Tのライセンスが必要な部分を除いて、自由に配付ができるようにしたもので、そのままではオペレーティングシステムとして完全に機能するものではなかった。Jolitz夫妻は4.3BSD Net/2に欠けている機能と386で動作させるのに必要な部分を独自に補い、それを1992年2月に386BSD 0.0としてリリースした。これは、4.3BSD Net/2と同様に、AT&Tのライセンスに縛られる事なく自由に配付できるものであった。1992年7月にはバグを修正した386BSD 0.1がリリースされた。
386BSDは広く利用されたが、386BSD 0.1以降開発が滞った。そのため、ユーザらによって作成されたバグを修正するパッチは膨大な量となり、ユーザらは独自に「Unofficial 386BSD Patchkit」を製作するようになった。しかし、その後もバグの修正や新たな開発は行われなかったため、ユーザらは386BSDをベースとした新しいオペレーティングシステムの開発を始めた。この時できたのが、FreeBSDとNetBSDである。
1993年にUNIX Systems Laboratoriesがカリフォルニア大学バークレー校に対し起こした訴訟で、4.3BSD Net/2にライセンスが必要な部分が含まれているということが認められたため、4.3BSD Net/2は公開禁止となり、それをベースとした386BSDも同時に公開する事ができなくなった。
2016年、22年ぶり[1]に386BSDは公開された[2]。 公開されたバージョンは1.0および2.0。(以前公開されていたバージョン 0.1ではない)創始者が運営するサイト「386BSD.org[3]」でもGitHubのアドレスが公開されている。