出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/01/26 14:24 UTC 版)
| 2015 TB145 | |
|---|---|
|
中央で動いている小さな点が2015 TB145
|
|
| 仮符号・別名 | 2015 TB145 |
| 分類 | 地球近傍小惑星(PHA) |
| 軌道の種類 | アポロ群[1] |
| 発見 | |
| 発見日 | 2015年10月10日 |
| 発見者 | Pan-STARRS(F51) |
| 軌道要素と性質 元期:2015年6月27日 (JD 2,457,200.5) |
|
| 軌道長半径 (a) | 2.1116 AU |
| 近日点距離 (q) | 0.2947 AU |
| 遠日点距離 (Q) | 3.9285 AU |
| 離心率 (e) | 0.860 |
| 公転周期 (P) | 3.07 年 |
| 軌道傾斜角 (i) | 39.6884 度 |
| 近日点引数 (ω) | 121.5356 度 |
| 昇交点黄経 (Ω) | 37.7343 度 |
| 平均近点角 (M) | 306.1559 度 |
| 物理的性質 | |
| 直径 | 600 m[2][3] |
| 自転周期 | 5時間 [3] |
| 絶対等級 (H) | 19.9[4] |
| ■Template (■ノート ■解説) ■Project | |
2015 TB145は、地球近傍小惑星の1つである。直径はおおよそ600メートルで、世界時(UT)の2015年10月31日17時01分に地球から月までの距離の約1.27倍まで接近した[5]。
地球に最接近する際、見かけの等級は10に達したが[6]、当日の月相は80%程度であった。最も輝く際には北半球のみからよく見ることが可能となった。2015年10月31日11時00分(UT)にはおうし座の方向、月から約9度のところに位置し、1時間に3.4度移動していた[6]。最も接近する際には、おおぐま座の方向、月から約56度のところに位置し、1時間に14.7度分移動していた[6]。最接近した後は急激に暗くなり、急速に太陽に近づくのが観測された[7]。
この小惑星は2015年10月10日、パンスターズ(Pan-STARRS)計画の一環として、見かけの等級が20の時に1.8メートルのリッチー・クレチアン式望遠鏡を使って最初に観測された[4][8]。10月31日には月から0.00191 AU (286,000 km)、地球から0.00325 AU (486,000 km)のところを通過した[5]。
今回の最接近は、レーダー天文学の観点からゴールドストーン深宇宙通信施設やグリーンバンク望遠鏡といった施設を使用して研究される[7]。1ピクセルあたり2mという高解像度での観測が期待できる、2015年で最もレーダーによる観測に適した対象といえる[7]。
地球にこれほど近づく(見かけの等級が20以下の)天体は、2006年7月3日に月までの距離から1.1倍のところを通過した2004 XP14であった[7][注釈 1]。この大きさで次に地球に接近するとされているのは(137108) 1999 AN10(en)で、2027年8月7日に月までと同じ距離の地点を通る[7]。
高い軌道傾斜角、離心率から、2015 TB145は彗星・小惑星遷移天体なのではないかと推測される[9]。ピーター・ジェニスケンとジェレミー・ヴァーバイリオンによる軌道計算によれば、2015年において流星を生み出す可能性はない[10]。流星体は地球の軌道から0.0007 AU (100,000 km) 以内の場所を通過する必要がある[10]。もし流星体が地球の進路を横切った場合、流星群の放射点はエリダヌス座となる[10]。しかし全天流星観測カメラ(CAMS:Cameras for All-sky Meteor Surveillance)は2013年から2014年にかけて推定される領域には何の活動も捉えていない[10]。