読み方:てぃーぶい
テレビとは、電波を用いて、遠隔地に映像を伝送し、受像機にその映像を再現する技術のことである。あるいは、そのために用いられる装置、特にテレビ受像機を指すことも多い。
テレビは、正式にはテレビジョン(television)というが、これは「遠隔地の」という意味の「tele」という語と、「映像」を意味する「vision」という語から合成された言葉である。
テレビにおいて、映像は撮像器(カメラ)で写し取られ、電気信号へと変換される。この時、「走査」(スキャン)ということを行うことによって、本来2次元に広がっている映像面を、1次元に変換する操作が行われる。映像は、まず上から順に、水平方向の線状の断片に分解される。この動作を順に下へ移動しながら実行すると、1枚の面は、複数の線の集まりとなる。この分解された信号が電波に乗り、放送波として受像機に送られる。受像機に届けられた電波は、信号を復号することによって映像信号が取り出される。
テレビ受像機は、放送波から取り出された映像信号を上から順に線形に再現して、1枚の画像として表示する。信号を再生する線は、画面の左右両端までを単位として、走査線と呼ばれる区切りで扱われる。1画面を構成する走査線の本数が多ければ多いほど、高い解像度が得られる。また、走査によって画面の更新を繰り返す回数はフレームレートと呼ばれる。フレームレートは高ければ高いほど、動作のなめらかな映像が再現できる。特に、スポーツ番組などのような動きの激しい内容の場合は、フレームレートの高低が顕著に影響する。
テレビ受像機が1枚の画面を構成する際、走査線を一本ずつ飛び越して偶数番と奇数番の2回に分けて走査する方式は、インターレース(飛び越し走査)方式と呼ばれる。日本でアナログテレビ放送の方式として採用されていたNTSC(National Television System Committee)では、インターレース方式が採用されている。ちなみに、NTSCのフレームレートは29.97fps(frame per second)である。
テレビ放送の前提となっている電磁波の存在は、1864年のマクスウェル(James Maxwell)の理論によって予言されている。その後、電磁波の存在が実証され、ブラウン管が発明され、走査方式の概念が発表され、テレビの試作・実験にかかる時代を経て、テレビが実用化されるに至った。1926年に高柳健次郎が機械・電子折衷式テレビを開発した事例が、世界初のテレビの実現とされている。1929年にはイギリスのBBCが実験放送を開始し、日本でも1939年にはNHK放送技術研究所が実験を開始している。
アナログテレビ放送の方式としては、日本のテレビで採用されたNTSC方式の他にも、PAL、SECAMなどの方式がある。近年では、デジタルテレビ放送の開発が進められており、ISDBやATSCなどの方式が実用化されている。2000年代後半、アナログテレビからデジタルテレビへの切り替えが漸次進められている。日本国内では、テレビ放送も2011年7月24日までにアナログ放送を停止し、デジタル放送に完全移行することが決定している。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/08 09:25 UTC 版)
| .tv | |
|---|---|
| |
|
| 施行 | 1996年 |
| TLDの種類 | 国別コードトップレベルドメイン |
| 現在の状態 | 利用可 |
| 管理団体 | GoDaddy Registry |
| 後援組織 | ツバル政府 |
| 利用地域 | ツバルに関連する団体・個人 |
| 使用状況 | 主にテレビ・映像に関係する団体・個人(特に限定されていない) |
| 登録の制限 | なし |
| 階層構造 | 直接第二レベルドメインに登録することが認められているが、ツバルでは.gov.tvも使用できる。 |
| 関連文書 | - |
| 紛争解決方針 | UDRP |
| ウェブサイト | www.tv |
.tvはツバルの国別コードトップレベルドメイン。“TV”の略語を用いた代表格である「テレビ」との類似性から、世界中のテレビジョン放送局や映像関連企業によっても使用されるドメイン名である[1]。
1997年時点で、ツバルには約1万人の国民しかおらず、電話機の数は国全体で500機しかなかった。このようなインフラ状態の下で、1998年時点でツバル国内ではインターネットへのダイヤルアップ接続サービスが完全に提供されることすらできなかった。一方、その時に.tvは既に国際電気通信連合によってツバルに割り当てられたため、ツバル政府は国際電気通信連合によるサポートの下で、ドメインの管理パートナーの入札プロセスを作成した。
その結果、1998年8月、ツバル政府はカナダトロントのInformation.ca社とライセンス契約を締結した。Information.ca社は2048年までの.tvに対する独占的マーケティング権を購入し、ツバル政府に5000万米ドルの前払金を支払うことに合意したが、1998年12月の最終支払時期から2か月ほど過ぎた時点でInformation.ca側は1ドルも払えず、逆に金額を大幅に下げた1200万米ドルの新しい契約を提示した。このため、ツバル政府はInformation.ca側に対する不満が高まり、.tvドメインの公開時期を1999年第二四半期に遅らせた。この事態に対し、当時のカナダ首相もInformation.ca社を批判した[2]。
2000年、ツバル政府は.tvの使用権を、合計5000万米ドルを10年間に渡って分割して支払うと約束したアメリカ合衆国カリフォルニア州のベンチャー企業、idealabに売却し[3]、idealab社のロー・カーナー(Lou Kerner)はこのドメインを管理するdotTV社(ツバル政府が資金の一部を負担)の最初の従業員かつ同社のCEOとなった[4]。
この後、ツバルは頭金の1800万ドルで国際連合の年会費を支払うことができるようになり、国際連合加盟を果たした。また、残りのお金は同国の社会インフラストラクチャーの整備、道路の修復、電気、医療従事者の確保、インターネット接続、教育の充実などにも使われた[5][6][7]。2001年末、dotTVは財政難に陥ったため、VeriSignはdotTVを企業ごとで4500万ドルで買収した[8]。ツバル政府への支払い額もそれまでの四半期ごとに100万米ドルから55万米ドルに減額され、2002年初から12年間も続いた[9]。2008年時点で、.tvはVeriSign社による世界ドメイン名登録の調査結果において、国別登録数トップ25の1つに数えられた[10]。2010年時点で、ツバルの政府収入の約10%はこのドメインによるものであった[11]。
2011年、VeriSignはツバル政府との使用権契約を10年間延長した[12]。2014年、AmazonはTwitch(twitch.tv)を買収した後、同サービスのヒットにより、VeriSignはツバル政府に毎年500万米ドルの賃貸料を払うようになった。この金額はツバルの年間国民総所得の約1/12である。なお、ツバル政府の財源は約1900万ドルの領海漁業権関連の賃貸料のほかに、この事業が重要な部分を占める[13][14]。
ただし、ツバルの財政相セベ・パエニウによると、ツバル政府側は情報や交渉分野で専門的な人材を有しないため、VeriSign側とのライセンス料の引き上げをめぐる交渉は非対称的なものになっている。また2019年当時にツバルの海底光ファイバーケーブルの設置計画はまだ進行中であったため、漁業が主な産業であるツバルの帯域幅が狭く、国民のインターネットへの接続状況が限定的であり、実際にTwitchに登録し、.tvが提供するサービスから直接利益を得る国民が少なかった[13]。
2021年12月より、GoDaddyはVeriSignの代わりに新たに使用権を取得した[15]。
なお、ツバルの国土自体は気候温暖化による海面上昇の脅威を受けているため、もし同国が水没してしまうなら、.tvも消えてしまう可能性がある[16]。
2001年当時、.tvドメインの基本使用料は日本円に換算すると、年間約5800円だったが、「info.tv」「baseball.tv」「free.tv」「net.tv」など価値があると判断したものは非常に高い値段に設定されていた。2005年の時点で、「japan.tv」の年間使用料は5万ドルで、「news.tv」は100万ドルであった[17][18]。
2019年末現在の確実な登録件数はVeriSignが未発表であるが、DomainToolsおよびDomain Name Statはそれぞれ50万と47万と推定していた。うち最も影響力が大きいのはAlexaのトップ50にランクインしているTwitch(twitch.tv)であるが、Disney+(DisneyPlus.tv)、Netflix(Netflix.tv)、Hulu(Hulu.tv)、YouTube TV(YouTube.tv)、Amazon(Amazon.tv)などのようなホームページにリダイレクトするドメインも多い[13]。
日本では2004年1月より.tvの登録を開始した[19]。テレビ局や映像関連企業の公式サイトで実際に利用している例としては、BSフジ(bsfuji.tv)やABEMA(abema.tv)などがある[20]。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/19 03:08 UTC 版)
| T.V. | |
|---|---|
| 出身地 | |
| ジャンル | ロック |
| 活動期間 | 1985年-1989年 |
| レーベル | Geronimo |
| メンバー | 葛城哲哉 烏丸哲也 近沢克也 五十嵐公太 |
| 旧メンバー | 土屋薫 |
T.V.(ティー・ヴィー)は、日本のロック・バンドである。のちにTV-WILDINGS(ティーヴィー・ウィリングス)にグループ名を変更。 所属レコード会社はポリスター、レーベルはGeronimo。
(.tv から転送)
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TV
tv
(.tv から転送)
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テレビは、テレビジョン(英: television)の略称であり、テレビジョンは、映像と音声を離れた場所に送り、再現するしくみ[1]。光学像を電気的な信号に変換し、無線または有線により伝送し、テレビ受像機で映像として再生する通信方式[2]。光学像および音響を電気信号に変換し、電気的な波の形で有線もしくは無線で離れた場所に伝送し、それを光学像および音響に再変換する電子的なシステム[3]。TVと表記することもある。2番目の意味として、その受像機も指す[3]。3番目の意味としてはコミュニケーション媒体(メディア)としてのテレビジョン、またテレビジョン産業を指す[3]。
当記事では、前半で主に光学像および音響を伝送し再現するしくみ(電子的システム)とその歴史について解説し、後半でテレビジョン産業、媒体としてのテレビジョンの性質や人々に与える影響、視聴傾向などについても説明する。
主に放送(テレビジョン放送)、遠隔監視、テレビ電話などに利用されている。
日本の電波法では「テレビジョン」は「電波を利用して、静止し、又は移動する事物の瞬間的影像を送り、又は受けるための通信設備」と定義されている[4]。放送法ではテレビジョン放送は「静止し、又は移動する事物の瞬間的影像及びこれに伴う音声その他の音響を送る放送(文字、図形その他の影像(音声その他の音響を伴うものを含む。)又は信号を併せ送るものを含む。)」と定義されている[5]。
「テレビジョン」は直接的にはフランス語のtélévision(
原理としては電送写真(ファクシミリ、FAX)と似ており、走査によって光学像と電気信号を相互に変換する技術を用いる[1]が、ファクシミリが1枚の画像を伝送するのに数十秒ほどの時間をかけるのに対して、テレビジョンは人間の視覚の残像の性質(を利用して像が動いているように見せること)を考慮すると、光学像を1秒間に50〜60枚ほど伝送しなければならない[1]。送信側では、光学像を電気信号に変換する装置(ビデオカメラ)が、受信側では、電気信号を光学像に変換して表示する装置(代表的なものでは液晶パネルやブラウン管など)が必要である[1]。送信側と受信側ではそれぞれ、分解走査と組立走査が行われるが、何らかの方法で同期をとらなければ正しく送受信できない。
伝送方式については基本的には無線方式や有線方式(ケーブルテレビや有線の監視テレビ)がある。
21世紀からはインターネット経由で信号を伝送する方式(インターネットテレビ)も盛んに用いられるようになっている。テレビ局などの組織が一方向的にテレビジョン放送するだけでなく、個人がテレビジョンのコンテンツをネットワーク経由で公開したりリアルタイム放送したり、個人間で双方向的にテレビジョンを使うようになっている。具体的に言うと、2000年ころからインターネットのブロードバンド化つまり高速化が進み、2010年代にはYouTubeが普及し、個人がカメラで光学像の撮影・録音および編集を行いネットワーク上で不特定多数の人々に公開したり、個人がその瞬間の様子をリアルタイム撮影して放送すること(ライブ配信)もさかんに行われるようになっている。
テレビジョンに必要な要素を備えたパソコン、スマートフォン、タブレット端末が急速に普及したことで、テレビジョン技術を双方向に利用し個人と個人がテレビジョンで互いの姿を見つつ会話をすること(テレビ電話)や会議・打ち合わせを行うこと(テレビ会議・ビデオ会議)も気軽に行われるようになっている。
テレビは、神からのクリスマス・プレゼントだ。われわれは、このプレゼントを手にして娯楽のことばかりを考えるのではなく、人類の善意と地上の平和のことを、そして、それにいかに役立てるかをも考えなければならない。テレビを通じて、いかにひとびとの蒙を啓き、偏見を根絶し、理解を深めるかに心くだかなければならない。テレビこそ、その未来を開いてくれるだろう。 — 有馬哲夫、『テレビの夢から覚めるまで アメリカ1950年代テレビ文化社会史』(1997年/国文社)
上節ではヨーロッパ諸国とアメリカをごちゃまぜにして年表風に列挙したが、当時は現在のようにEUがあったわけではなくヨーロッパといっても国ごとに施策は異なっていたので、この節では一国の中だけで起きたことを時系列で、フランスを例にとり説明する(日本一国の中だけの出来事の説明は次の節で詳説するので、ここではまずフランス一国内の出来事についてまとめて理解できるように簡潔に説明する)。
フランスでは1931年4月14日に電波で行うテレビ送受信のフランス初の実演が行われた。それまでは有線での実演は行われたことはあったが電波を使うテレビの実演をするのはフランスでは初めてだった[12]。この実演を行ったのはフランスの技術者ルネ・バルテレミ(fr:René Barthélemy)であり、800名の招待客を前にして2キロメートルほど離れた場所からマラコフ電気高等学校とモンルージュにある会社の研究所の間で映像を伝えた。1931年12月6日にはアンリ・ド・フランス(fr:Henri de France)がテレビ放送会社 ラ・コンパニ・ジェネラル・ドゥ・テレヴィジオン(la Compagnie générale de télévision)社(CGT)を設立。1932年12月にはルネ・バルテレミがテレビカメラを発明し実験的な白黒放送番組「Paris Télévision」を毎週1時間放送し、これを受信するためのテレビ受像機がおよそ100台ほど用意された。そのほとんどは公開用テレビ受像機つまり個人が所有するものではなく公共の場に設置して皆で観るものだった。1935年4月26日にはフランスで初の公式テレビ放送を開始するとの宣言が当時のフランス郵政大臣のジョルジュ・マンデル(Georges Mandel)によって行われた。1935年11月17日には(前述の技術者)バルテレミが走査線の数を180本まで増やし解像度を上げるのに成功し、放送用送信機をエッフェル塔の先端に設置。1937年1月4日には毎晩20時から20時半のテレビ放送(レギュラー放送)が開始され、数百台のテレビ受像機が個人宅に設置された。
無線方式、有線方式、インターネット方式などがある。
無線方式はさらに、従来のアナログ方式と近年のデジタル方式がある。過渡期的なアナログとデジタルの両方を用いる方式もあった。
おおむね同様のことではあるが、伝送に地上の電波アンテナ(テレビ塔)を用いるかそれとも放送衛星を用いるか光ケーブル用いるか、などを軸にして大分類すると次のようになる。
TVチューナーのようなコンポーネント型の機器もあるが、基本的に複合型の機器が多い。
演奏所設備をスタジオ機器と言うこともある。この場合撮影スタジオに置かれる機器だけを指すのではなく局舎内の放送関連機器全般を指す。主な物を以下に示す。
放送の受信はアンテナまたはケーブルテレビ局などから信号を受け取りチューナーで選局され映像信号に変えられて、テレビ受像機やDVDレコーダー等の録画機に導かれる(一般に録画機は再生機能も持つが、ここでは録画機と表記する)。
アナログ放送もデジタル放送も次の機能や機器によって受信し視聴や録画を行うのは同じことである。
かつては地上アナログ放送専用のチューナーと呼ばれる単体商品も存在した。これはゴーストキャンセル機能の強化や、音声多重機能のないテレビやビデオデッキに対しその機能を提供する目的で製造されていた。エントリークラスでもテレビで5万円、家庭用ビデオデッキで10万円を下らなかった時期に登場したものだが、NEC等1990年代に入っても生産していたメーカーも存在する。
当記事の最初に説明されているように、「テレビジョン(テレビ)」の3番目の意味としてコミュニケーション媒体(メディア)としてのテレビという意味がある。
一般論として「メディア」という概念と関連付けられたり対比される概念に、各メディアで伝えられる内容つまり「コンテンツ」という概念があるわけだが、テレビジョンの場合のコンテンツというのはテレビ番組である。
どのようなテレビ番組を放送するかということに関してはテレビジョン放送局が決定する権限を持っているが、放送されるテレビ番組はどのように制作されているかというと、(一部に放送局内で制作される場合もありはするが)多くの場合実際にはテレビ番組を制作しているのは放送局自体ではなく、テレビ番組制作会社(制作プロダクション)という会社である。
例えば、NHKで放送されるテレビ番組を制作している会社にNHKエンタープライズやNHKグローバルメディアサービスがあり、TBSテレビの関連テレビ番組制作会社にTBSスパークルやTBSアクトがあり、テレビ朝日グループのテレビ番組制作会社にフレックスや東京サウンドプロダクションがある。
テレビ産業にたずさわっている職業として次のような職業を挙げることができる。
オーストラリア、メルボルンのベーカーIDI心臓・糖尿病研究所のデビッド・ダンスタンによると、テレビの視聴が1日2時間未満の人と比べて、4時間以上の人は、あらゆる要因によって死亡する危険性が46%高い[41]。また、心疾患にかかる危険性は80%高い。また、小型モニターの長時間視聴は心臓の負担になる。調査は8,800人を対象に6年間にわたって行った。年齢や性別、喫煙、体重、運動などの影響は除かれている[42]。
アメリカハーバード公衆衛生大学栄養学部のフランク・B・ルー[注釈 1]らの研究グループが5万人以上の女性看護師を対象に行った2004年の調査によると、テレビの視聴時間が多いほど、肥満と糖尿病のリスクが高い[43]。一日の視聴時間が2時間増えるごとに、肥満の相対リスクは23%、2型糖尿病の発症は14%、統計的に有意に増える(95%信頼区間)。調査において、年齢、喫煙、飲酒、食事の影響は調整している。
ハーバード大学医学部のソニア・A・ミラー[注釈 2]によると、テレビを長く見る幼児ほど、食生活が悪い[44]。研究結果では、テレビの視聴時間が1時間長くなる度に、1日の摂取カロリーが46カロリー増えていた。実際にテレビが食生活を悪くさせるのかどうかは明らかではないがソニア・A・ミラーは、コマーシャルやテレビを見ながらの食事が、悪い食生活を招くとしている。調査は平均年齢3歳の幼児を対象に行われ、母親達からテレビの視聴時間と食事内容を聞いた。
カナダのトロント大学の栄養士ハービー・アンダーソン[注釈 3]による小児肥満症の研究において、子供がテレビを見ながら食事をすると肥満になる可能性が高まることが分かった。研究結果によると、テレビを見ながら昼食を食べる子供は、テレビを見ない子供に比べて228カロリー余分に多く摂取している[45]。テレビを見ながら食事をすると、いつ食事を止めるべきかの判断力が奪われてしまうからである。
テレビを見て過ごすことは、体重増加、過体重、肥満の危険因子として指摘されている[46]。
韓国のテレビ番組の実験ではテレビの視聴をやめることは、夫婦間の関係を改善するなどの利点があった[47][48]。実験は、ケーブルテレビの教育チャンネル「EBSテレビ」が韓国南部の離島、多浪島で3週間にわたって行った。同島の村に住む全28人の住民を対象に、各家庭には監視カメラを設置し、テレビの視聴を禁じた。実験終了後のアンケート調査では、大半の被験者は以前よりもテレビの視聴時間を減らし、読書や夫婦間の対話、宗教活動が増え、精神的に豊かになったと感じていた。
ワシントン大学小児科学部のディミトリ・クリスタキス博士によると、乳幼児期にテレビの視聴が多いほど、注意欠陥障害になる可能性が大きい[49]。1歳と3歳の2,623人を調査した。視聴時間が1時間増えるごとに、7歳時に注意欠陥障害になる可能性が10%増えた。
メアリー・G・バーク医学博士によると、テレビ、ビデオ、コンピュータ・ゲームといった映像メディアと子供の行動の関係についての数々の研究において、映像メディアの視聴時間と子供の暴力性は関連があり[50]、映像メディアを見る時間が少ないほど子供の攻撃性は弱まる。映像メディアの過剰な視聴は子供の行動を堕落させることが示されている。過剰な映像メディアの視聴が原因で精神障害が起きたあるいは悪化した事例もあり、メアリー・G・バーク医学博士が治療に当たった6歳の子供は衝動的攻撃性を持ち、在学に支障を来すほど症状は深刻で、最初は注意欠陥・多動性障害(ADHD)と診断された。この児童は就学前から毎日3、4時間テレビを見ていたが、見ていたのは一般向け番組だけであった。この児童は感情を表すことがなく、特に楽しいという気持ちが欠如していた。しかしバークが遊技治療を行い、6か月にわたりテレビ視聴時間を週4時間に減らした結果、この児童は喜びの感情を表すようになり、攻撃的な行動は減った[50]。
日本の1998年の内閣府調査[51]では、テレビの暴力シーンを多く見る子供ほど暴力を振るいやすいなどといった影響があると結論づけている[51]。調査対象となった子供は小学6年生と中学2年生、3,242人だった。この調査では、テレビの暴力シーンを見た量を「上位群」「中位群」「下位群」に分け、暴力シーンを多く見た量が多いほど、最近1年間で暴力行為を経験した子供の割合が多かった。一方、暴力被害に遭った子供の数は暴力シーンを見た量との関連は見られなかった。また非行・不良行為の経験と暴力シーンを見た量に関連が見られた。暴力シーンを見る量が多いほど非行・不良行為の経験をした子供の割合は多かった。「相手からやられたら、やりかえしてもよい」「男がケンカをするのはあたりまえだ」といった「暴力の許容性」についての調査は、調査項目7項目中5項目において、暴力シーンを見る量が多い子供ほど、暴力を許容する内容に賛成する子供の割合が多かった。「被害者への共感性」の調査では、暴力シーンを多く見る子供ほど、暴力被害者のつらさに対する共感性が低かった。また保護者への同内閣府調査で「Vチップ」制度について聞いたところ、「積極的に導入すべきである」と「導入を検討すべきである」を合わせて、父親が42%、母親が45%だった。「導入の必要はまったくない」と「あまり導入の必要はない」は、父親が46%、母親が34%だった。
科学誌サイエンスに載ったマックス・ワイス[注釈 4]らの研究によると、テレビ番組で黒人差別をする発言があからさまに言われなくとも、テレビで描かれるふるまいや行動が、視聴者の黒人に対する差別的な見方や行動を生み出すという[52]。バイスブーフ[注釈 5]らの研究では、偏見の非言語的な描写を含む番組を見る頻度と個人が持つ偏見に関連があることが分かった[53]。
アメリカのこどもは1日平均3時間テレビを見ており、高校卒業までに合計3年間テレビ視聴に費やしていることになる[54]。また近年は生活習慣病の低年齢化も進行しており、I型糖尿病だけでなく小児でもII型糖尿病が増加し、小児肥満も増加している[54]。アメリカの調査ではテレビの視聴時間が長い小児ほど肥満の率が高い[54]。テレビの長時間視聴によって運動時間が減り、野菜や果物の摂取量が少なくなるという報告がなされている[54]。CMや番組等でのハンバーガーやスナック菓子やソフトドリンクの映像による刺激がそうした症状の原因のひとつともなっている[54]。エレン・ラペル・シェルは食品業界にとって小児が大きなターゲットとなっており「家族の食費の鍵を握るのは子供である」といっている[55]。
心理学者のAric Sigmanはテレビの視聴は子供の健康に悪影響を与え[56]、幼児期におけるテレビの視聴が多いほど、睡眠時間も不規則になり、免疫システムにも悪影響をおよぼし[56]、自閉症や視力低下、肥満を引き起こす。また、テレビの視聴はホルモン「メラトニン」の分泌を抑制し、その結果DNA変形を引き起こし、癌の原因になる可能性がある[56]。そのため、3歳未満の子供はテレビを観るべきではないと言っている[57][56]。また毎日視聴する場合はアルツハイマー疾患の可能性も高くなる[56]。またテレビ視聴を減らすことで、国民健康保険制度(National Health Service、NHS)の負担を減らすこともできると提言している[56]。
カナダのモントリオール大学とアメリカミシガン大学の研究[注釈 6]では、幼児期にテレビを長時間見ていた子供は、学校での適応能力の欠如、いじめに遭いやすい、数学などの学力低下、運動不足、ジャンクフードの過食、肥満度(BMI)が高いといった問題が起きると発表した[58]。
日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会は、乳幼児にテレビを長時間見せると、言語発達が遅れる危険性があるとして、2歳以下の子供にテレビを長時間見せないことを提言している[59][60]。同委員会によると、子供に知識を教えるためにテレビを見させる親もいるが、言語能力は大人との双方向の関わりが必要であり、一方的に聞くだけでは発達しない。同委員会の調査結果では、子供の長時間視聴は、1歳6か月の時点における意味のある言葉(有意語)の出現の遅れと関係があった[60]。
日本の文部科学省は2003年から2004年にかけての調査でTVゲームが予想以上に暴力性を誘発すること、視力低下などは確認されたが、社会的不適応といった問題については有用性も認められるともし、今後、悪影響とよい影響の双方から多角的に研究すべきとした[61]。
アメリカのランド研究所の研究によると、10代の男女は、性描写のあるテレビ番組を見る子供ほど妊娠する・させる可能性が高い[注釈 7]。また性描写を含むテレビ番組を最も多く見る子供は、最も見ない子供と比べて妊娠する・させる可能性が2倍だった[62]。
中国の「華西都市報」によると、14歳の少年がアニメ『トランスフォーマー』に影響されてガソリンを5年間飲み続けていたことで、知能障害に陥っていることが分かった。同作品のキャラクターがガソリンの補給でパワーアップする姿に感化されたという。少年は以前、ガスを吸い込んでいたという経緯もあった[63]。
鳥取県西伯郡南部町では、南部町教育振興会が毎月1日と15日に、テレビを見ないよう町民に呼びかける「町内一斉ノーテレビデー」キャンペーンを実施している[64]。生活習慣の改善や親子のふれあいを増やすことなどを目的としている。また、テレビを長時間視聴すると前頭葉が働かなくなり、怒りっぽくなったり、集中力や記憶力の低下などの症状がでると警告している。
1950年代から1960年代にかけて、テレビの構造や原理などを紹介するための短編映画が2本制作されている。
一つは日本に於けるテレビ本放送が始まる前の年(1952年)にNHKの協力を得て日映科学映画製作所が制作した『テレビジョン』で、テレビ(受像器)及びテレビカメラの原理の紹介の他、本放送開始を前にしてNHKのテレビ実験局で行われたスタジオ収録の様子なども紹介されている。
もう一つはカラー本放送開始の翌年(1961年)に松下電器産業(現:パナソニック)の企画の下で東京シネマが制作した『電子の技術-テレビジョン』で、こちらはテレビを一電化製品として捉え、その原理や構造を細かく紹介しているほか、テレビの製造現場の様子も映し出されている。
これら2本の短編映画は、現在、科学映像館(NPO法人・科学映像館を支える会)のWebサイト上に於いて無料公開されている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 04:48 UTC 版)
トランスヴェスタイト (Trans Vestite)。異性装。「MtFビアン」と称し、男性の女装趣味によるいわゆる「女装子ビアン」がビアンサイトに出入りしているが、本当にMtFなのかどうか慎重に確認したほうが良いとされる。見た目やふるまいが男性的であれば、MtFビアンを自称していてもビアンとして受け入れられるのは難しい。
※この「TV(MtF)」の解説は、「レズビアン用語」の解説の一部です。
「TV(MtF)」を含む「レズビアン用語」の記事については、「レズビアン用語」の概要を参照ください。
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