(.hack/G.U._GAME_MUSIC_O.S.T._2 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/29 13:48 UTC 版)
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| ジャンル | セミリアルタイムRPG |
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| 対応機種 | .hack//G.U. PlayStation 2 .hack//G.U. Last Recode PlayStation 4 Microsoft Windows (Steam配信) Nintendo Switch |
| 開発元 | サイバーコネクトツー |
| 発売元 | バンダイ |
| 人数 | 1人 |
| メディア | DVD-ROM1枚 |
| 発売日 | Vol.1:2006年5月18日 Vol.2:2006年9月28日 Vol.3:2007年1月18日 Vol.1(Welcome Price):2007年1月18日 Last Recode PS4:2017年11月1日 Steam:2017年11月14日 Switch:2022年3月10日 |
| 対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) Last Recode CERO:B(12才以上対象) |
| 売上本数 | Vol.1:162,047本[1] Vol.2:177,074本[2] Vol.3:168,562本[3] Last Recode:60,847本 (PS4)[4] |
| その他 | 予約特典 Vol.1:.hackersプレミアムDVD Vol.2:プレミアム収納BOX |
.hack//G.U.(ドットハックジーユー)はバンダイナムコグループのメディアミックスプロジェクト.hack//G.U.によるPlayStation 2用ゲームのシリーズである。プロジェクトとしての『.hack//G.U.』については『.hack』を参照。
2006年(平成18年)5月より発売。販売元はバンダイナムコゲームス(バンダイレーベル)。テレビアニメ『.hack//Roots』は本作のプレストーリーとなっており、本作の主人公ハセヲがゲームを開始したばかりの頃を描いている。
第1期シリーズの後に起こった大変革によって新たな時代を迎えたネットゲーム『The World』を舞台とする仮想オンラインRPGの第2シリーズ。『Vol.1 再誕』『Vol.2 君想フ声』『Vol.3 歩くような速さで』の全三部作で、それぞれの作品はセーブデータのコンバートおよびVol.1付属の『ターミナルディスク』でリンクしている。
なおディレクターの松山洋がインタビュー[要文献特定詳細情報]でも答えていたことによれば、アニメ最終回は9月27日放送(ただしサッカー放送で1週延びているため、最終回は25話と26話の2本立てで1時間枠であった)であり、これはわざと狙った物で、続く28日に発売される『Vol.2君思フ声』に対してあるペテン、サプライズを仕掛けていると言う。松山はこれに対し「洋死ね」レベルの中傷メールが来るかもしれないと語っている。
HDリマスター版『.hack//G.U. Last Recode』がPlayStation 4で2017年11月1日に、Steamで同年11月4日に発売され[5]、2022年3月10日にはNintendo Switch版が発売された[6]。vol.1 - vol.3とターミナルディスクを一つにまとめ、更に新規シナリオとなる『Vol.4 あるいは世界を紡ぐ蛇たちの見る夢』が新たに収録され、初回限定版では『.hack//G.U. Returner』のBlu-ray版、Vol .3からVol .4の間に起こった出来事を描いたドラマCD『.hack//G.U. Innocent Cell 』と小説『.hack//G.U. RAGTIME 』が同梱している。また、作中のムービーの音声をギャグ調に差し替えた「パロディーモード」が新たに収録された(前作『.hack』と違ってムービー集形式)。
なお、タイトルのG.U.にはGrow Up(成長)を始めとして、Vol.1付属の『ターミナルディスク』では以下の12個の意味づけがされている。
第二次ネットワーククライシス「Pluto Again」から数年後。世界最大のMMORPG「The World」(R:1)は様々な事情によりサービスを終了し、後継作「The World R:2」に移行した。しかし「R:1」からの引き継ぎが不可能であったことと、解禁されたPK(プレイヤーキル)行為の横行により、多くの古参プレイヤーが引退。規模は減少したもののそれでも総プレイヤー数は1200万人を超え、新規プレイヤーの参入によってゲームの気質は大きく変化していた。
西暦2017年。黒い錬装士・ハセヲは初めて「The World」にログインする。勝手が分からないハセヲに話しかけたのは、アスタとIyotenと名乗る2人のPCであった。ハセヲは2人からゲームの基本についてレクチャーを受けるが、2人の正体は初心者狩りを専門とするPKであり、ハセヲも例外ではなくPKの洗礼を受けることとなる。PKされたハセヲを救ったのはオーヴァンと名乗るPCであった。彼は倒れ臥すハセヲに手を差し伸べて告げた。「Welcome to "The World"」と。
それから数か月後、ハセヲの雰囲気は一変していた。謎めいた魅力を持つオーヴァンに興味を持ち、彼の運営するギルド「黄昏の旅団」に所属し、同じギルドのメンバーである志乃やタビーらと行動を共にしていたハセヲだが、突如としてオーヴァンは失踪し、志乃は何者かにPKされた事でリアルでも意識不明に陥ってしまった。ハセヲはその原因と目されるPK「三爪痕(トライエッジ)」を追ってPKを繰り返すPKK(PKキラー)として、“死の恐怖”の異名で呼ばれるようになっていた。突然戻って来たオーヴァンに、「志乃がPKされたグリーマ・レーヴ大聖堂に三爪痕が戻ってくる」と聞かされたハセヲは、先に現地に向かい三爪痕と対峙する。しかしPKKで高め続けたその強さも三爪痕には全く通用せず、データドレインを受けてPCデータまでもが初期化されてしまった(この期間の詳細は『.hack//Roots』も参照)。
突然の出来事に混乱したままマク・アヌを歩いていたハセヲは、聖堂に現れなかったオーヴァンの姿を見かける。問いただすべく後を追うが見失い、初心者支援ギルド「カナード」のシラバスとガスパーと出会う。レベル1のハセヲを「初心者」と誤解した2人に強引に促されて初心者向けエリアに向かうハセヲであったが、最奥で以前PKしたボルドーと偶然出会い窮地に陥る。突如現れたパイと名乗る女性PCの機転で事なきを得るが、パイは去り際にハセヲに「そのPCは危険な力を秘めている」と告げる。
意味が分からないままタウンに戻ったハセヲの前に、ギルド「月の樹」のアトリが現れる。アトリは以前初めて会った時からハセヲに月の樹の理念をしつこく説き、しかもそのPCは志乃と同タイプという事でハセヲは余計に苛立ちを募らせていた。それでも相容れない価値観を抱くハセヲを説得する事を諦めないアトリに強引に誘われて一緒にフィールドへ赴く。アトリが聞いたという不思議な音を追って巨大樹と湖のある不思議な場所にたどり着き、青い髪の美しい青年PCを見かける。その後を追おうとするハセヲとアトリを見慣れない謎のモンスターが襲い、クーンと名乗るPCによって救助される。クーンは「憑神(アバター)」と呼ばれる力を使い、その力がハセヲのPCにも秘められていると語る。
ハセヲはクーンに連れられてギルド「レイヴン」の@HOMEの奥「知識の蛇」を訪れ、マスターの八咫と対面する。「レイヴン」とは表向きの名であり、その真の姿は、システム管理者が意識不明の被害者「未帰還者」の情報を集める為の組織「G.U.」であった。彼によると、ハセヲやクーン、パイは憑神の力を宿した「碑文使い」であると言う。憑神の使い方を教えることを条件に、八咫から謎のバグ現象AIDAの調査の依頼を承諾する。
クーンやパイの協力を得ても憑神を発現できず苛立つハセヲだったが、一方でシラバス達と行動を共にしたり、姉の朔と共に1つのPCを使用している少年・望との出会いなどで徐々に変化も生まれていた。そんな中、ハセヲは訪れたアリーナで青い髪の美しい青年PCを見つけた。アリーナ紅魔宮の宮皇であるその青年の名はエンデュランス。彼はアリーナでの戦いで、憑神を使って圧勝してみせた。その後エンデュランスと偶然遭遇したハセヲはエンデュランスの「君には力がない」の言葉に怒り、宣戦を布告する。
エンデュランスと戦うためにアリーナに挑戦することを決意したハセヲは、シラバスの協力を得てエンデュランスへの挑戦権を賭けたトーナメントへの出場を決めた。あと1人メンバーが、出来れば呪療士が必要で、それとなくアトリを誘おうとしたものの、何も知らず綺麗事を語るアトリに遂にハセヲの感情は爆発し、怒鳴りつけて追い払ってしまった。やむなくBBSでメンバーを募って志願者の元へ向かったが、それはエンデュランスに偏愛を向ける朔の罠であり、待ち受けていたのはボルドーだった。窮地に陥るハセヲだったが、姉の企みに気付いた望がアトリに助けを求めた事で、現れた月の樹の榊達に救われる。そして考えを改めたアトリをメンバーに加え、改めてトーナメントへ出場する事になる。
しかし予選を勝ち進んだのも束の間、カナードのギルドショップがボルドー達の嫌がらせを受け、落ち込んだガスパーを慰める為にシラバスは一時離脱してしまう。ハセヲはクーンと共にギルド「ケストレル」の本部へ向かい、嫌がらせをやめる代わりにボルドーとはトーナメントで決着を付ける約束を取り付ける。1回戦の相手がボルドーだったのだ。その後、勝手にハセヲの師匠を決め付けた大火の助言によりジョブエクステンドを経て2ndフォームへと姿を変える。それでもシラバス抜きの2人ではボルドーに対して苦戦するが、ハセヲは遂に自らの憑神スケィスを発現する。一般PC相手に憑神の力を使ったハセヲに対してその危険性を説いて叱責するクーンだったが、己の力に酔いしれるハセヲは聞く耳を持たなかった。
開眼したハセヲに憑神の戦い方を教えるべくパイは共にエリアに向かい、AIDAと戦いつつハセヲは憑神を使いこなしていく。しかし奥にいたPCがAIDAに狙われたため、咄嗟に庇ったパイはAIDAに寄生されて憑神タルヴォスを暴走させてしまう。ハセヲはスケィスを発現させてタルヴォスと戦い、AIDAを駆除してパイを助け出した。その後、ハセヲとパイは月の樹の本部へと招待される。あの時助けたPCが月の樹のギルドマスター・欅だったのだ。以後、ハセヲは欅に興味を持たれるようになり、またパイもAIDAの一件からハセヲへの態度を軟化させるのだった。
何はともあれ、トーナメントは月の樹の松が相手の2回戦を勝ち抜き、3回戦にてエンデュランスの前の宮皇・揺光と戦う。ハセヲは憑神を使わずに勝つとエンデュランスに宣言するが、揺光の前に苦戦してつい憑神を使ってしまう。この行為を危惧したクーンは、ハセヲの決勝戦の相手であった。
クーンは憑神の怖さを教えるために憑神メイガスを具現化し、ハセヲのスケィスと真っ向から対抗する。しかしその戦闘の最中スケィスが制御不能に陥り、メイガスを圧倒した上でデータドレインしてしまう。データドレインは即ちデータの改竄、憑神と繋がりの強い碑文使い自身にも多大な損傷を与えてしまうと絶望するが、クーンはメイガスの能力「増殖」により損害データを補完して無事であった。安堵と同時に憑神の怖さを認識したハセヲは心機一転エンデュランスへ挑戦、エンデュランスの憑神マハを圧倒して宮皇となる。
ハセヲの戴冠式の優勝祝賀会場において、ハセヲはアトリがいないことに気付く。会場の片隅で見つけたアトリは、オーヴァンからハセヲがアトリを気にかけるのはPCモデルが志乃と同じだからだと聞かされていた。ショックを隠せないアトリはハセヲの前から姿を消し、ハセヲに認められるために独自に三爪痕を追い始めた。同時にハセヲは八咫からアトリが碑文使いである事を知らされる。アトリを追ったハセヲはロストグラウンドで見慣れない三角形の傷跡を発見し、その中に吸い込まれる。そこにアトリはいた。だが彼女を説得するハセヲの前に突如として三爪痕が現れ、思わぬ仇敵にハセヲは再び戦いを挑む。追い詰められた三爪痕は憑神にも似た「蒼炎の守護神」へと変異する。ハセヲはスケィスでこれを撃破するが、未帰還者達を救う方法も分からないまま三爪痕は消滅した。直後、アトリの背後にAIDAの影が現れる。
AIDAは黒い無数の手になりアトリの体に突き刺さる。ハセヲは必死にアトリを抱える。
AIDAに襲われたアトリだったが、クーンがメイガスの「増殖」を使ったことで何とか未帰還者になる事は防げた。しかし碑文(モルガナ因子)を奪われた影響か、アトリのPCは崩壊を始め、音声の不調にグラフィックの欠損を起こす。そして異変はアトリだけではなかった。
現在「The World」にログインしているプレイヤー全員の意識が「The World」のゲーム内へと取り込まれていたのだ。意識がリアルの肉体から離れ、PC自体と一体化し、ログアウトもできない。あまりの異常自体にプレイヤー達がパニックに陥る中、G.U.はここがAIDAが「The World」のサーバーを模して作った一種のミラーサーバーだと判断し、ハセヲ達は月の樹の協力を得てAIDAの捜索と駆除に乗り出す。しかし再会したオーヴァンから八咫は解決方法を既に知っている事と、敢えてそれを実行せずAIDAの実験にプレイヤー達を利用していると知らされる。問い詰められた八咫は平然と「確証が持てなかったから黙っていた」と返すだけだった。その態度に苛立ちながらもハセヲ達は「The World」のシステムを管理するオペレーションフォルダを目指す。ここが本物のサーバーを模しているならオペレーションフォルダも存在するはず。そしてそこを操作すれば全プレイヤーを強制的に元のサーバーに転送できるはずだと。
オペレーションフォルダに到達したハセヲ達は待ち受けていたAIDAを倒し、プレイヤー達の転送を開始する。通常サーバーへと転送されていく中、ハセヲの前に再びAIDAが現れるが、謎の「羽男」と「裸男」に倒される。彼らの背後に聳える棺桶の中には、倒したはずの三爪痕がいた。
AIDAサーバーからの脱出に成功したが、あの出来事の間、現実では僅か数分しか時が流れていなかった。当然、巻き込まれたプレイヤー達は騒ぎ立てるもあまりに非現実的な証言から当事者以外は誰も信じず、たちの悪いデマとして早々に片付けられてしまう。また、アトリのPCの崩壊こそ止まったものの、グラフィックの欠損とリアルにおける腕の麻痺は治らなかった。クーンはプレイヤーの安全を優先し、AIDAのことを全て公表してサーバーを封鎖するべきだと訴えるが、八咫にはそれでは解決しないと一蹴される。公表した所でAIDAサーバーのパニックが現実に広がるだけで、未帰還者を救う手立てのある「The World」にもアクセスできなくなり、そしてAIDAの興味は外の世界へと向いてしまうだろうと。ハセヲも三爪痕がまだ健在である事から、志乃救出のためにもサーバー封鎖はするべきではないと賛同。彼らの態度に業を煮やしたクーンはG.U.を飛び出していく。
協力するとは言ったが八咫の態度は気に入らない。志乃とアトリを救う手立ても無い。苛立つハセヲにオーヴァンが接触を図ってくる。彼は八相の碑文全てを集める事で「真実」が明らかになると告げ、相変わらず腹の底を見せないまま去って行く。今、ハセヲが手にしている碑文は自分のものを含めて4つ。残りのうち1つはアトリの碑文で、所在の分からないものは3つ。ハセヲはオーヴァンへの不信感を募らせながらも、真実を知るべく碑文を全て揃える事を決意する。
θサーバーに移動したハセヲは、アリーナ碧聖宮の宮皇である天狼の様子がおかしく、揺光が彼と揉めている場面を目撃する。天狼がAIDAに感染している疑惑が上がった事で、そのAIDAこそがアトリの碑文を奪った元凶の可能性があると睨んだハセヲは改めて揺光と接触。しかし逆に揺光に協力を頼まれ、天狼の異変の原因を探るべく、彼と戦うタイトルマッチを目指して碧聖宮トーナメントへの参加を決意。同じ頃、ハセヲの過去を知ったアトリは今まで自分の都合を押し付けていた事を謝り、自身もトーナメントへの参加を申し出てきた。揺光、アトリとチームを組み、更にシラバスとガスパーの協力で3rdフォームへのエクステンドを果たしたハセヲはトーナメントを順調に勝ち進んでいく。
しかし決勝を前に怪しいメールに呼び出された揺光は謎の刺客にPKされ、駆け付けたハセヲの腕の中でロスト。リアルの揺光のプレイヤーも未帰還者になってしまう。悲しみに暮れるハセヲだったが、揺光の最後の言葉に従い、彼女の代わりにエンデュランスを仲間に加えるべく行動する。そしてロストグラウンドにて心を閉ざしたエンデュランスを発見するも、彼に心酔する朔が立ち塞がる。実は碑文使いだった朔はAIDAに寄生されており、憑神ゴレを開眼させてしまう。ハセヲはゴレを撃退し、朔に寄生していたAIDAを駆除した。ハセヲはエンデュランスの説得を試みるも、心の拠り所を失った彼は聞く耳を持たない。ハセヲは彼を激しく叱責し、最後に「俺にはお前が必要だ」と告げて去っていく。
決勝戦の相手はAIDAに寄生されたボルドーであり、彼女こそが揺光をPKした犯人であった。怒りに震えるハセヲだったが、AIDAの力を得たボルドーの前に追い詰められていく。窮地に陥ったハセヲを救ったのは、自分を必要としてくれたハセヲの剣となるべく再起したエンデュランスだった。逆転したハセヲはボルドーに寄生していたAIDAを駆除。エンデュランスと朔望を新たに仲間に加え、残る碑文を全て集める決意を新たにする。
その後のタイトルマッチにて、エンデュランスに加え、アトリの意志を汲み取って戻ってきたクーンと共に天狼と対決する。天狼のチームメンバーは三爪痕の仲間と思しき羽男と裸男だった。ハセヲは天狼を正気に戻すべく全力でぶつかり、遂にそのAIDAを引き摺り出す。それこそがアトリの碑文を奪ったAIDAだった。ハセヲによってAIDAは倒され、天狼は正気に戻り、アトリも碑文が戻った事で腕の痺れが回復した。しかし天狼側に居た2人はその後ろに現れた全く同じ姿の羽男と裸男に倒されて消滅する。今まで戦っていたのはAIDAがアトリの碑文「惑乱の蜃気楼」で生み出した偽物だった。三爪痕の仲間がAIDAと敵対しているなら、三爪痕はAIDAではないのか?ハセヲの混乱は深まる。一方、正気に戻った天狼は自分の行動が切っ掛けで揺光が未帰還者になった事を知って深く後悔するのだった。
無事に回復したアトリだが、月の樹の仕事として榊に呼び出されたため、ハセヲの戴冠式は欠席すると言う。戴冠式で仲間や他のPC達と一時の休息を過ごしていたハセヲの前に月の樹の楓が現れ、榊が欅を裏切ってクーデターを起こしたと訴える。ただのギルドの内部抗争かと返すハセヲだが、欅をPKしたのはAIDAに感染したアトリだった。 アトリの碑文を吸収したAIDAが活性化し、月の樹本部をAIDAサーバーに変えてしまったのだ。直ちにG.U.は月の樹本部の奪還作戦を開始し、ハセヲはエンデュランス、クーンと共にサインハッキングで月の樹本部に侵入。立ち塞がる松、柊、槐を退けて最深部に到達する。
榊はアトリの碑文と彼女自身のトラウマを利用し、AIDAの力を増大させていた。AIDAと碑文によってネットの全てを掌握しようとしていたのである。そして遂にアトリは憑神イニスを開眼させてしまうが、ハセヲはスケィスで立ち向かい、壮絶な激突と対話の末にイニスを沈静化させてAIDAを駆除する。それによって月の樹本部は正常化し、PKされたPC達も無事に復帰してきた。アトリは自分の所業に気付いて取り乱すも、ハセヲの言葉と欅達が無事だった事実に落ち着きを取り戻す。程なく楢の正体であった八咫によって榊の逃走先は判明し、ハセヲはパイ、そして榊と向き合うことを決意したアトリを連れてそのエリアに向かう。
追い詰められた榊は自らAIDAに感染し、禍々しい姿となってハセヲ達に襲いかかるも敗北し、谷底に消えていく。するとその場にオーヴァンが現れ「これがお前が欲した真実だ」と言って腕のギプスを外した。その下には三本の爪のような触手が生えた禍々しいAIDAの腕があった。オーヴァンこそが本当の三爪痕だったのだ。あまりの真実に呆然とするハセヲを嘲笑うようにパイとアトリはPKされてしまう。絶望するハセヲを残し、オーヴァンは消えた。
幸い、アトリとパイのプレイヤーは意識を取り戻した。ハセヲはオーヴァンと決着を付けるべく、彼の待つ背面都市マグニ・フィへと向かう。志乃をPKしたのも、榊にAIDAを与えて嗾けたのもオーヴァンだった。怒りと悲しみをぶつけるように、ハセヲはオーヴァンに戦いを挑んだ。戦いの中、実は碑文使いだったオーヴァンは自身の憑神コルベニクを発現させる。ハセヲは死闘の末、オーヴァンを倒した。追い求めていた仇を打ち倒したハセヲ。しかし未帰還者を救う手立ては何も分からず終いだった。そしてオーヴァンの真の意図も…。
後日、ハセヲはアトリに呼び出され、グリーマ・レーヴ大聖堂へ向かった。短い間に色々なことが起こり過ぎたため、一度ゆっくり話がしたいのだと言う。だが、アトリはハセヲの背後のなにかに気付いて言葉を失った。ハセヲが振り向くと、そこには倒したはずのオーヴァンがいた。
「もっと強くなれ。俺を斃せるほどに」
三爪痕の正体、志乃の仇はオーヴァンだった。あまりの事実に驚愕したハセヲだったが、その奥に隠された真実を突き止めるべくオーヴァンから逃げない決意を新たにする。同時に、シラバスやガスパーの姿から、もう一連の出来事は自分達だけではなく「The World」のプレイヤー全体の問題だと改めて実感するのだった。
しかしその矢先、知識の蛇がAIDAと融合した榊によって乗っ取られ、八咫も追放されてしまう。榊はAIDAなどの機密情報や、自身がAIDAを操れる事をネタにCC社上層部を抱き込んでしまったのだ。G.U.の主導権を握ったと豪語する榊だったが、当然ハセヲ達は従う訳もなく去っていく。だがそれは、「The World」に居る限り常に榊に監視される事を意味していた。
ひとまずCC社内の情報収集をパイに任せ、シラバス達と過ごしながら報告を待つハセヲだったが、やがてアリーナ竜賢宮の宮皇・太白による「PKトーナメント」の開催が宣言される。同時にルートタウンにおいてもPK行為が解禁されるという前代未聞の事態に、「The World」は無法地帯と化していく。天狼に呼び出されて太白の試合を見たハセヲは、彼の愛剣「マクスウェル」がAIDAに感染し、太白自身をも汚染している事を知った。そしてそれを仕組んだ榊は、ハセヲ達にPKトーナメントに参加しなければAIDA種子を「The World」にばらまくという脅しをかけてきた。明らかに罠だが、ハセヲはプレイヤー達の居場所を守る為に戦うことを決意。クーンと、完全に憑神に開眼したアトリを加えてPKトーナメントへ参加する。しかし何故かエンデュランスは協力を拒み、去っていく。朔もそれについて行ってしまった。
「The World」全体がAIDAサーバー化しつつある影響かPKトーナメントには血気盛んなPKばかりではなく、仲間であるはずの大火や松までもが参加を表明していた。そしてかつてハセヲをPKしたアスタとIyotenの姿も。やがて始まったPKトーナメントだが、トーナメントとは名ばかりのハセヲ達の処刑場であった。AIDAサーバー化したアリーナにて出場者も観客も狂気に染まる中、襲い来るPK達をハセヲ達は難無く撃退して2回戦にコマを進める。しかし、太白を救うべく参加していた天狼はAIDAに感染した改造PCチーム「ヘテロ三人衆」に敗北して未帰還者になってしまった。
2回戦の相手はアスタとIyotenだった。あれからも初心者狩りを続けていた二人にハセヲは激怒し、打ち負かす。彼らに対して負の感情を爆発させて憑神の暴走を招くことが榊の思惑だったが、ハセヲはもう「死の恐怖」ではなく、それを跳ね除けられるほどに成長していた。3回戦は大火との戦い。正々堂々戦い、勝利するハセヲだったが、榊によって紅魔宮で憑神を使って勝利した時の映像が暴露され、ハセヲは卑怯者のチーターとして観客達の悪意の目に晒されてしまう。そのまま参加資格も剥奪されて処断されそうになったが、不正な力に自身が負ける訳が無いと豪語する太白によって失格は取り消される。そしてその横にはエンデュランスと朔望もいた。
一転してチート使いの汚名を着せられ、エンデュランスと朔望の裏切りも受けたハセヲ。続く決勝戦はヘテロ三人衆との戦いだが、彼らも榊の傀儡にされて苦しんでいた。大火の言葉で迷いを振り切ったハセヲは卑怯者の誹りも関係無く躊躇わず憑神を使い、AIDAを駆除する。
タイトルマッチではAIDAの剣を使いこなす太白を相手に、クーンとの連携で剣を破壊する。飛び出したAIDAをハセヲ自身の意志力で撥ね退けるが、憔悴した所を榊に狙われてしまう。その寸前、榊を貫いたのはエンディランスの剣だった。彼は最初から榊を討つ隙を伺っていたのだ。逆に窮地に追い込まれた榊はAIDAに身も心も委ねる。ハセヲはアトリ、クーン、エンデュランスの力を受け取って立ち上がり、遂に榊を倒した。だが榊もオーヴァンに利用され、暴走していた道化に過ぎなかった。
榊が消えたことでCC社内では責任の擦り付け合いが始まり、その隙にパイは知識の蛇を取り戻した。八咫はリアルで保護されたものの、プライドをズタズタに傷つけられたショックで殻に閉じこもっていた。やがて八咫は密かにオーヴァンの元へ向かい、彼への憎悪と嫉妬から憑神フィドヘルに開眼、暴走してしまう。彼が最後の碑文使いだったのだ。パイと共に八咫の元へ向かったハセヲはフィドヘルを沈静化し、「運命の預言者」たるフィドヘルは不気味な予言を残して八咫へと戻った。パイに叱責されて八咫はひとまず冷静さを取り戻し、G.U.に復帰した事でフィドヘルの予言の解析を始める。その間、望はAIDAを纏う少女PC「アイナ」と友達になっていた。彼女と共に消えた望を追ってハセヲ達は認知外領域に向かうが、望は保護したもののアイナの行方も正体も分からず終いだった。
フィドヘルの予言がオーヴァンを指示している事に気付いたG.U.の面々だが、そこにオーヴァン自身から連絡が入り、指定したエリアへ来るように言う。オーヴァンと最後の決着を付けるべく、ハセヲは6人の碑文使いと共に指定のエリアから「The World」のブラックボックス「創造主の部屋」へと進入する。そこにはオーヴァンと、あの少女「アイナ」がいた。襲い来るオーヴァンにハセヲは全力でぶつかる。再び発現したコルベニク2ndも下し、遂にハセヲは勝った。そしてそれこそがオーヴァンの望みだった。
アイナはオーヴァンの妹で、離れて暮らしているが故に兄妹が会えるのは「The World」だけだった。そしてここは二人の秘密の場所だった。しかし突如現れたAIDA「Triedge<トライエッジ>」により、二人の幸せな時間は破壊される。Triedge<トライエッジ>からアイナを庇ったオーヴァンは寄生され、その手でアイナを未帰還者にしてしまった。それ以来、オーヴァンはアイナを救うために「黄昏の旅団」を結成し、ハセヲを育てた。しかし志乃をPKした事で立ち止まれなくなり、自身の全てを捧げ、多くの者を巻き込み、犠牲にしてきた。ハセヲに全ての碑文を喰らわせること。その完全となった「死の恐怖」をキーに自身の碑文の力「再誕」(=The Worldの初期化プログラム)を発動させること。それによってAIDAを全て消し去ろうとしたのだ。凄まじい爆発が巻き起こり、爆心地にいたハセヲのPCは破損。碑文使いが故に、リアルの精神も深刻なダメージを受けた。
自身の精神の中でハセヲは「The World」に刻んできた想いを振り返る。そこに白いハセヲの姿をした何者かが現れ、煽りの言葉で精神に揺さぶりをかけるも、「関わってきた全てに関わりぬく」と決意したハセヲははっきりと意志を貫いた。それを聞いた彼は「俺はもうお前には必要ないな」と去ろうとしたがハセヲは引き止め、「お前は俺だ」と言って彼…スケィスを受け入れた。碑文と精神の繋がりを取り戻したハセヲは目覚める。目覚めた時、ハセヲのPCは見たこともない姿に変わっていた。実はハッカーであった欅によって改造され、仕様外の「Xthフォーム」へと進化していたのだ。
再誕の爆発の後、ハセヲ達は欅が中心となるネットスラム「タルタルガ」に保護されていた。ネットスラムとは何なのか、欅が何者なのか、オーヴァンがどうなったのか、疑問は尽きないがひとまず戦いは終わった。再誕の影響により現実世界は「第三次ネットワーククライシス」と呼ばれるほどの大混乱に陥っていたが、それと引き換えにAIDAは全て駆逐され、未帰還者も徐々に回復してきているという。だが志乃はまだ戻ってきていない。欅は「危機の火種はまだ消えていない」と語り、フィドヘルの予言にも不可解な部分が残っている。まだ全てが終わった訳ではない事をハセヲ達の誰もが予感していた。
八咫に呼び出されてモーリー・バロウ城砦に向かったハセヲは、崖の底に禍々しい異形が映し出される様を目撃する。それは7年前の戦いで猛威を振るった怪物・反存在クビアだった。7年前のそれは「黄昏の腕輪の影」であったが、今そこに見えたクビアは再誕という大き過ぎる力の反動によって生まれた「碑文使いの影」であった。このまま増長を続ければ、今の混乱など比較にならない危機が現実世界を襲うという。そして八咫は、自身も「ドットハッカーズ」の一員として7年前の戦いに参加していた事を明かす。再び現れたクビアを前に奮起した八咫を正式に仲間に加え、ハセヲも最後までこの「世界」を守り抜く決意を固める。
丁度その頃、意識を取り戻したアイナから連絡があった。彼女と対面するハセヲだったが、アイナはオーヴァンが昏睡状態に陥ったことを告げ、ハセヲを罵る。更にオーヴァンはCC社の情報操作で、再誕のみならずAIDA騒動やネットワークトラブルの全ての罪を被せるスケープゴートにされていた。アイナは全てを兄に押し付けたCC社への怒り、兄のいない「世界」への絶望から自暴自棄になるも、望の叱責によって頭を冷やし、反省するのだった。
クビアの活性化により、「The World」のみならずネットワーク全体に膨大な負荷が掛かり始めた。真のネットワーククライシスが迫っている。ハセヲはこの世界の神である究極AI・Auraの意思を仰ぐべく八咫、アイナと共にグリーマ・レーヴ大聖堂へ向かう。そこでアイナがオーヴァンから預かった「黄昏の碑文」の原文と、全ての碑文を得て成長したハセヲの力でAuraを呼び覚まそうとする。しかしそこへ、以前は三爪痕と呼んでいた蒼い炎を纏う双剣士「カイト」が仲間の羽男「バルムンク」と裸男「オルカ」と共に現れる。彼ら「三蒼騎士」はかつての戦いの英雄を模してAuraが生み出した自律AIであった。三蒼騎士はハセヲに戦いを挑んできたが、アイナに舞い降りたAuraの言葉で剣を収める。しかしAuraは「世界」を救う道を示してはくれなかった。
クビアの活性化により、「The World」が汚染されていく。ハセヲ達は知識の蛇を放棄し、一般PCも全て連れてネットスラムに退避する。このままではネットの崩壊も時間の問題であり、現実でもネットワークの消滅による未曽有の惨事が迫っていた。絶望的な状況の中、ハセヲは諦めず戦う意志を訴える。欅はハセヲの言葉をメールで流し、一般PC達にも決起を促した。クビア本体を補足するまで、その走狗たるクビアゴモラの群れと戦う戦力が必要なのだ。やがて共に戦うべく大勢のPCが駆け付けた。分かりあった者達は勿論、かつて敵対していた者達、そして復帰した未帰還者。多くの仲間達の支えを受け、ハセヲ達碑文使いはクビア本体との最後の決戦に挑む。
遂にクビア本体と対峙した碑文使い達は全ての碑文の力をスケィスに集中し、クビアに戦いを挑んだ。激闘の末、クビアに大きな打撃を与えるも撃破には至らない。ハセヲ達は内部からコアを破壊するべくクビアの体内に飛び込み、中心部にて「クビアコア」との真の最終決戦が始まった。やがて追い詰められたクビアコアは自爆によってネットワークを道連れにしようと目論む。対抗するには碑文の対消滅を狙うしかないが、こちらはオーヴァンが欠けている。それでも一か八かコアに特攻を仕掛けるハセヲ。しかしやはり力が足りずハセヲは光に包まれていく。そこに現れたのはAuraに導かれたオーヴァンの意識だった。彼の加勢を受け、ハセヲは「The World」に刻んできた想いのすべてを込めた一撃をクビアコアに叩き込む。コアは完全に破壊され、遂にクビアは消滅した。しかし役目を終えたオーヴァンもまた、ハセヲの目の前で消えて行った。
クビアの消滅によって真の第三次ネットワーククライシスは回避された。未帰還者達も目覚め、「The World」を巡る事件は終わったのだ。オーヴァンが再びハセヲの前に現れることは無かったが、パイが辞職前に内部告発したことでCC社が彼に全ての罪を着せようとしていた事実が明るみになり、少なくともAIDAの元凶という汚名は晴らされた。ハセヲの元に志乃からのメールが届く。彼女の待つグリーマ・レーヴ大聖堂へ向かったハセヲは遂に志乃との再会を果たした。そこにアトリも現れた。志乃が呼んだらしいが、ハセヲと志乃の二人を前に身を引くように走り去っていく。何も言えなかったハセヲだが、志乃の「素直になりなさい」という言葉を受け、駆け出していく。
エリアを出ようとしたアトリがふと振り返ると、来るはずが無いと思っていたハセヲが追いかけて来た。その姿に、アトリは驚きながらも笑顔で応えるのだった。
あの戦いからしばらくして、ハセヲは「The World」を一時引退した。ネットワークの彼方に消え、リアルでは未だ昏睡状態にあるオーヴァンの精神を探すために。CC社を辞めてNABに入ったパイこと佐伯令子の元で約1年にも渡って調査を続けていたが、遂にオーヴァンの居場所を知らせるメールが届く。しかし「The World R:2」は度重なるトラブルにより2018年12月31日でサービス終了を決定していたのだ。果たせなかった最後の約束、サービス終了までにオーヴァンを捜し出すため、ハセヲは再び「The World」にログインするのだった。
新たに発見されたロストグラウンド「クア・ホルム大空洞」にて氷に包まれたオーヴァンを発見する。ハセヲは氷に攻撃を仕掛けるも、以前のような力の無いハセヲでは破る事はできなかった。八相を全て喰らったスケィスは、それだけで反存在を生みかねないほどに強大になり過ぎており、欅によって碑文の全てを封印されていたのだ。一旦タウンに戻ると、アトリやシラバスを筆頭にかつての仲間達が志乃に呼ばれて集まっていた。彼らの協力を得て、改めてオーヴァンを救い出すべく行動を開始するハセヲの前に1人の不思議なPCが現れる。
その名は「クサビラ」。彼女は一般PCは知らないはずのクア・ホルム大空洞の事やオーヴァンの事を知っていた。そして自分を欅の妹と名乗り、ネットスラムを襲撃した謎の怪物・陰なる災厄ベガルタに飲み込まれた欅の救出を依頼する。碑文を取り戻す為にも欅の協力が必要なハセヲは、クサビラの案内でベガルタの元へ行く。しかし、仕様外の存在であるベガルタは倒す事ができず、逃げられてしまう。ハセヲは欅が辛うじて残した言葉に従ってネットスラムに向かい、ブリッジの端末でデータサーチを始める。しかし解析には数日を要するという。焦るハセヲの前にパイが現れ、解析の手助けをしてくれた。
ハセヲがNABで重ねた調査も役立ち、解析はすぐに終わった。ベガルタの正体は、AIDA、再誕、クビアと言った現象の数々で疲弊し、制御できなくなった「The World」のシステムが生み出した歪みであった。言うなれば「滅び逝く世界に刃向い、それでも生きようと足掻く存在」だと言う。しかし今やそれが「The World」の崩壊を加速させていた。正体が歪みなら、歪みを正せば弱体化するはずだと、パイは「The World」の歪みを修正するMODプログラムをハセヲに渡す。
ベガルタに再び戦いを挑み、MODプログラムを使用してダメージを与える事に成功する。ベガルタに逃げられながらようやく欅を救い出すも、彼はクサビラの事は知らないと言う。しかし彼女の姿を見るや否や全てを悟った模様で、クサビラが居ればハセヲの碑文を取り戻せると言う。全ての八相を喰らったスケィスをそのまま戻せばまたクビアが生まれる危険性がある。しかしクサビラのデータという不純物を媒介すればその心配も無くなる。クサビラのデータと共に碑文を取り戻し、ハセヲは究極の姿・5thフォームへと進化した。
再びオーヴァンの氷の前に立つハセヲ。八相の碑文全てを宿したハセヲの前に氷は簡単に砕け散ったが、オーヴァンの意識は戻らなかった。しかしそこにクサビラが現れる。「わたしたちはふたつでひとつとなる」そう言って彼女はオーヴァンと融合した。クサビラの正体は、オーヴァンの運命を狂わせた元凶であるAIDA「Triedge<トライエッジ>」が再誕によって浄化された後、長い時を経て人間のような知性と姿を得たものであり、自分の欠けた半身であるオーヴァンを救うべく行動していたのだ。
再び「Triedge<トライエッジ>」と一つになった事でオーヴァンは目を覚ます。再誕を起こした時点で思い残す事は無く、このまま「世界」の果てで消えるつもりだったと語る彼をハセヲは殴り飛ばし、叱責する。そして初めて会った時のように手を差し伸べ、かつて自分に向けられた言葉を返した。「Welcome to "The World"」と。
その直後、二人は認知外迷宮へと飛ばされる。危機的状況ながらもハセヲとオーヴァンに迷いも恐れも無かった。やがて二人の前にベガルタが現れた。これを返り討ちにすると、今度はより強大な歪み・災厄の海モラルタへと変貌する。ハセヲとオーヴァンはそれぞれの憑神を共鳴させ、スケィスとコルベニクが融合した究極の憑神・ユニゾンスケィスが発現した。正真正銘の最後の戦いはユニゾンスケィスがモラルタを完全に撃破して決着した。
オーヴァンを支えながらマク・アヌに戻ったハセヲを、アイナや志乃、仲間達が出迎えた。オーヴァンが紡ぎ始め、ハセヲが引き継いだ「物語」はようやく真の終幕を迎えたのだ。そしてサービス終了の日。ハセヲは最後の冒険を楽しむべく、皆の待つ「The World」にログインする。そこでオーヴァンからまず二人だけでダンジョンの探索に行こうとを誘われ、攻略後にハセヲはオーヴァンと不変の友情を結ぶのだった。
榊主催の竜賢宮トーナメントの決勝でハセヲチームと闘ったチートPCの3人組。全員が榊の手により重度のAIDA感染に陥っている。リアルでも兄弟で、名字は前川(まえかわ)。
基本的には前作と同様であるが、以下の要素が追加されている。
PTリーダー専用システム。メニューを開かずにアーツあるいはスペルを使用できる。錬装士に限り、フォームが最高レベルまで到達すれば武器の種類に関係無くスキルを設定できる(マルチトリガー)。
PTリーダー専用システム。モンスターやPCへ攻撃を連続的に繋げることで紫色のリングが発生し、そのリングが出ている対象にスキルトリガーでスキルを当てれば発生する。リング発生中のPCは移動以外の行動が制限されるが、リングは時間が立てば消滅してしまう。
AIDAや憑神など通常では太刀打ち出来ない存在との戦いでは、こちらも憑神に変身して対抗する。戦いは「憑神空間」という特殊なフィールドで行われ、一般PCには一切認知することができない。このバトルでは常にロックオンされる敵を中心としてフィールドを移動しながら戦い、ダッシュによる回避行動や遠距離、近距離攻撃を使い分ける、より3Dアクション要素の高い戦闘となる。鎌による近接攻撃が主力だが通常では当てる隙が少ないため、まずはショットによる遠距離攻撃を当ててスタンさせるのが基本的な戦法となる。
同じ志を持つPC達が集まって動く団体の事。ギルドの掛け持ちは可能で、1体のPCが複数のギルドに所属する事もできる。ギルドの長のギルドマスターになると様々な特典がある。ギルド内はギルドマスターに似た外見・性格をしたNPC「グランティ族」が管理しており、ギルドレベルが上がるにつれて施設も充実していく。なおギルドレベルが最大の10に達し、巨大ギルドとして認められるとCC社から拠点として3つの専用エリアの1つが与えられる。ゲーム開始時点では「ケストレル」「月の樹」に貸与されており、残る1つは『Roots』で「TaN」が解体された後は空きとなっている。
各ギルドのマスコットキャラクター。ギルドマスターの外見や性格、口癖等をトレースしている。NPCのはずだが、完璧に会話が通じたり仲間同士で会合(イベント)を開いたりと謎が多い。帽子をかぶっているものがほとんどであるらしく、かぶっていないものはレアなグランティであるとされる。
PK(player killer)とは、ゲームに限らず全てのオンラインゲームに適用される用語。プレイヤーキャラクターを狩る行為、あるいはそれを行うプレイヤーを指す。
『R:1』では禁止されていたが、『R:2』では解禁されてしまったことでPKが横行するようになってしまった。その手口は様々で、初心者サポーターを装ってエリアに誘い出して(基本的にエリアでしか戦闘が行えない)PKする者、エリアでいきなり襲い掛かる者、単独でPKする者も居れば、集団でPKを行ったりPKを「ゲーム」とする者もいる。PKに対して、主にレベルの低い一般プレイヤーや純粋に「The World」を楽しみたいプレイヤーなどから抗議の声が上がるも、ルール上禁止されていないためCC社がサポートすることは無い。
ギルド「ケストレル」に所属する殆どのプレイヤーがPKであり、しかもかなりの実力者が揃っている。また、彼らPKをPKするプレイヤーはPKK(プレイヤーキラーキル)と呼ばれ、ハセヲは昔「死の恐怖」としてPK達から恐れられていた。
PKの中でも鬼のような強さを誇るPK達の中からCC社が公募し選ばれたPKを通称カオティックPKと呼び、賞金が掛けられている。全員が全員名前の前に二つ名が付いており、かつてのハセヲや松も「死の恐怖」や「赤鉄の鬼人」と、二つ名で呼ばれていたのは、これにちなんでのことらしい。
「禍々しき波」である八相を『R:1』からサルベージしたデータ。特殊なデータであり、復元やコピーなどが一切出来ないようになっている。
サルベージ計画の失敗によってオリジナルの「碑文使い」PCはロストしてしまったが、第三相の碑文使いPCはCC社がサルベージ、第七相の碑文使いPCは番匠屋淳が自宅のパソコンに第七相「復讐する者」タルヴォスの碑文を組み込んだPCを持ち帰り隠していたため、クーンとパイのみ初期段階で作成されたオリジナルということになる。
キャラクターのデータ内に「碑文」が組み込まれたPC。CC社のサルベージ計画失敗によって碑文が「The World」内に散ってしまい、碑文自体がPCを選ぶようになった。碑文が宿ったPCデータ自体も仕様外であり、システム側からの一切の干渉を受け付けない。
碑文使いPCを使用するプレイヤーは、コントローラーやM2Dとは別の部分で繋がっているとされている。そのため、選ばれたプレイヤー以外がこのPCでログインした場合は、強いめまいや吐き気や頭痛などの症状に見舞われる。
小説版においては巫器を使用するために、本来決まったモーションしか取れないPCを、リアルでの体の動きをトレースするように自由自在に動かすことが可能となる。また、第八相を除いてそれぞれ何らかの感覚が増幅されリアルにおいてもそれを知覚するほか、AIDAなど仕様外の存在からの攻撃を痛覚としてリアルに伝える。
Aritificially Intelligent Data Anomalyの略称。「The World」のシステム上存在しないはずのバグシステムで、碑文使いのみが駆逐できる。その存在はCC社によって隠蔽されている。かつて(.hack//Rootsの時代)八咫がまだ直毘だったころ、オーヴァンの左腕を解析している際に発見。フィールドでも似たような存在を確認し、「AIの異常暴走」による危険システムとしてAIDAと命名した[8]。これに取り憑かれたPCは一概にシステム以上の能力を手にするが、コントロールも効かずプレイヤー自身も命の危機に瀕する事がある。「碑文はAIDAを呼び、AIDAは碑文を呼ぶ」というオーヴァンの言葉どおり、碑文使い達の周りに多く集まる。
元々は無害な存在であったが、突然変異として凶暴性を持つ「Triedge」が生まれてアイナを襲ったことを発端に危険な存在へと変質した。
「The World」のサーバーを模して、AIDAが作り上げた擬似サーバー。外部と内部の一切のアクセスは遮断され、ログアウトが出来なくなっている。また、プレイヤーが一時的に未帰還者のような状態となり、精神そのものがPCと一体化してしまう。コントローラーを介さずに自分の意思でPCの操作が可能だが、ロストと同時に未帰還者となる可能性が高い。
ハセヲや、その他大勢の一般プレイヤーがAIDAサーバー内で過ごした時間は、リアルにしてみれば僅か数分間の出来事だった。そのため、BBSではその事件自体がCC社のライバル企業が流したデマだとされており、専用スレを作って話し合おうとする被害者は運営を妨害する者として軽蔑されてしまう。ハセヲ達G.U.メンバーも体験したものの、一般プレイヤーにAIDAの存在を知られる訳には行かず、事件は完全に「無かったもの」とされてしまった。
「The World」のデータを管理する巨大フォルダ。オペレーションフォルダへは「サインハッキング」と呼ばれる特殊な方法を用いてアクセスするため、一般プレイヤーや、CC社の末端社員さえ入る事は不可能である。オペレーションフォルダへと続く通路はAIDA「Gatekeeper<ゲートキーパー>」が守護している。
ロストグラウンド「Θ 隠されし 禁断の 秘蹟」ギャリオンメイズ大神殿に封印されている八つの強力な武器。解放には「アドラの鍵」と呼ばれるアイテムが必要で、必要個数を捧げる事により封印が解放され、封印獣を倒すとロストウェポンが手に入る。その際、パーティーには対応する碑文使いを入れておく必要がある。各ロストウェポンは、憑神の一部が反映されたフォルムになっている。
「fragment(フラグメント)」の頃から存在し続けており、システム管理者さえもが手を出す事の出来ない仕様外のエリアの総称。エリアワードは、戴冠式専用エリア「イ・ブラセル」と、「コシュタ・バウア」を経由以外に手段のない「マグニ・フィ」以外は全て「隠されし 禁断の」から始まる。以下は作中に登場するロストグラウンドのリスト。
これらの他に「裏モーリー・バロウ城砦」と呼ばれる場所も存在するが、これは「モーリー・バロウ城砦」を模してCC社が作ったイベント専用エリアである。
上記の他に設定のみでゲームには登場しない以下の3つが存在する。
| 『.hack//G.U. GAME MUSIC O.S.T.』 | ||||
|---|---|---|---|---|
| .hack//G.U. の サウンドトラック | ||||
| リリース | ||||
| ジャンル | ゲーム音楽 | |||
| 時間 | ||||
| レーベル | ビクター | |||
| .hack//G.U. アルバム 年表 | ||||
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『.hack//G.U. GAME MUSIC O.S.T. 』(ドットハックジーユーゲームミュージックオリジナルサウンドトラック)は、2006年9月6日にリリースされたテレビゲーム『.hack//G.U.』のサウンドトラックである。ゲーム編とドラマ編の二枚組で初回限定特典でALTIMIT MINE OS+ [NewSE+VoiceSE] CD-ROMがついている。
| 『.hack//G.U. GAME MUSIC O.S.T. 2』 | ||||
|---|---|---|---|---|
| .hack//G.U. の サウンドトラック | ||||
| リリース | ||||
| 録音 | 2006年 | |||
| ジャンル | ゲーム音楽 | |||
| 時間 | ||||
| レーベル | ビクター | |||
| .hack//G.U. アルバム 年表 | ||||
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『.hack//G.U. GAME MUSIC O.S.T. 2 』(ドットハックジーユーゲームミュージックオリジナルサウンドトラックツー)は2007年1月24日にリリースされたテレビゲーム『.hack//G.U. Vol.2 君想フ声』と『.hack//G.U. Vol.3 歩くような速さで』のサウンドトラックである。『君想フ声』と『歩くような速さで』がそれぞれメインの二枚組で初回限定特典には、オリジナル壁紙集、New VoiceSEのCD-ROMがついている。
2つのディスクで57曲収録されているとカバーには書かれているが、ディスク2には「光る正義は曇らない」のアナザーバージョンが隠しトラックとして収録されており、合計で58曲が収録されている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 05:24 UTC 版)
「.hack//G.U. (ゲーム)」の記事における「.hack//G.U. GAME MUSIC O.S.T. 2」の解説
『.hack//G.U. GAME MUSIC O.S.T. 2 』(ドットハックジーユーゲームミュージックオリジナルサウンドトラックツー)は2007年1月24日にリリースされたテレビゲーム『.hack//G.U. Vol.2 君想フ声』と『.hack//G.U. Vol.3 歩くような速さで』のサウンドトラックである。『君想フ声』と『歩くような速さで』がそれぞれメインの二枚組で初回限定特典には、オリジナル壁紙集、New VoiceSEのCD-ROMがついている。 2つのディスクで57曲収録されているとカバーには書かれているが、ディスク2には「光る正義は曇らない」のアナザーバージョンが隠しトラックとして収録されており、合計で58曲が収録されている。 ディスク1#タイトル作詞作曲・編曲1. 「峻嶺の彼方 ~Opening Loop Demo2~」 2. 「荒野 晴れ」 3. 「荒野くもり」 4. 「荒野 夕方」 5. 「蒼穹都市 ドル・ドナ」 6. 「DOUBLE PRAYER ~VSゴレ~」 7. 「月壊-Eclipse-」 8. 「碧き誓い ~アリーナ 碧聖宮~」 9. 「嘆きの都 エルド・スレイカ」 10. 「コシュタ・バウア戦場跡」 11. 「イトシイキミヘ」 12. 「糖蜜の館 ジフ・ベルグ」 13. 「僕らのヒーロー! ぴろし3! ~ぴろし3のテーマその2~」 14. 「回廊」 15. 「理想の抜け殻」 16. 「『私』はここにいる」 17. 「HERE I COME ~VSイニス~」 18. 「竜骨山脈 ブリューナ・ギデオン」 19. 「背面都市 マグニ・フィ」 20. 「DARK INFECTION ~VSコルベニク~」 21. 「真実の行方」 22. 「SPEED-BOY」 23. 「Puchi Running」 24. 「Winning Cheer」 25. 「俺たち!グランティ!!」 26. 「ギャリオン・メイズ大神殿」 27. 「ゴブゴブゴブ! ~金のゴブリンのテーマ~」 28. 「オレサマの話を聞け! ~ネギ丸のテーマ~」 29. 「Tactics Time」 30. 「Heart of Crimson」 ディスク2#タイトル作詞作曲・編曲1. 「八相幻想 ~Opening Loop Demo3~」 2. 「あさきゆめみし ~アイナのテーマ~」 3. 「認知外空間」 4. 「あの宙を目指して ~アリーナ 竜賢宮~」 5. 「双天都市 ブレグ・エポナ」 6. 「樹海」 7. 「Nobody Knows ~欅のテーマ~」 8. 「CHAIN OF FATE ~VSフィドヘル~」 9. 「光る正義は曇らない ~ぴろし3のテーマその3~」 10. 「ネットスラム タルタルガ」 11. 「変わりえぬ故郷」 12. 「暁の希望」 13. 「八本の鍵」 14. 「Final Overture」 15. 「THE THIRD CRISIS ~VSクビア~」 16. 「FULL FORCE ~VSクビアコア~」 17. 「FINAL BOUT ~VS狂乱のクビアコア~」 18. 「優しくキミは微笑んでいた」 19. 「微かなる曙光」 20. 「祝福の鐘は高らかに」 21. 「キミとボクの進む道」 22. 「愛ゆえに!?」 23. 「罪界 ラーン・バティ」 24. 「痛みの森」 25. 「創造主の問い」 26. 「プロト・グラー登場」 27. 「悪しき機械」 28. 「光る正義は曇らない ~Another Ver.~」(ボーナストラック)
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