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リクルート、3メガバンクの法人口座仲介を開始。三菱UFJ・三井住友と協業

リクルートは、三菱UFJフィナンシャルグループや三井住友フィナンシャルグループと中小企業向け業務などで提携すると発表した。また、リクルートペイメントは、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の法人口座仲介を開始する。

リクルートでは、飲食店や中小店舗などでレジ/POSサービスの「Airペ」イを展開している。今回、リクルートペイメントが、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクの法人口座開設の仲介を開始する。Airペイ利用企業は、いずれかの法人口座をAirペイの入金口座に設定すれば、Airペイの売り上げの入金回数が月3回から6回に増え、利用企業のキャッシュフロー改善に寄与できるという。

さらに、利用企業の情報(Airペイの売上情報など)を活用した銀行審査の効率化によるスムーズな口座開設を検討していくほか、法人向けインターネットバンキング等の金融サービスの利便性向上なども目指すという。

三菱UFJフィナンシャルグループと提携

リクルートと三菱UFJフィナンシャル・グループは、中小企業と生活者向け業務領域における協業で基本合意書を締結。リクルートペイメントは、決済サービス「Airペイ」利用企業を対象に、三菱UFJ銀行の法人口座開設の仲介を6月11日から開始。今後、Airペイの売上情報などを活用した、口座開設申し込み手続の簡略化なども検討していく。

また、リクルートがAirペイユーザーに向けて、三菱UFJ銀行のオンライン完結型融資サービス「Biz LENDING」の仲介を'24年中に開始。最短2営業日での融資実行を実現する。将来的には、Airペイなどリクルートの「Airビジネスツールズ」の情報の与信活用なども検討していく。

一方、三菱UFJ銀行側では、店舗内に「Air レジ サービスカウンター」を設置。Airレジ/Airペイの実機を体験できるカウンターを行内に展開していく。すでに、2月から恵比寿支店と中野駅前支店の2店舗で運用を始めている。

消費者向けのサービスにおいては、リクルートのサービスに、三菱UFJ銀行の口座を開設できる導線を設置。そこから口座を開設すると、両社が共同出資するリクルートMUFGビジネスによる決済ブランド「COIN+」の残高を付与するキャンペーンを実施する。すでに'23年8月からは給与計算・シフト管理アプリ「シフトボード」で実施しており、'24年6月には給与支払いサービス「Airワーク 給与支払」でも実施予定。

三井住友FGと提携

三井住友フィナンシャルグループとも、中小企業向け業務領域における協業に関する基本合意書を締結。6月からリクルートペイメントが三井住友銀行の法人口座開設の仲介を行なう。

また、請求書カード払いサービス「BPSP」においても連携。リクルートが提供予定の「請求書立替払いサービス」利用企業に対して、三井住友カードの決済スキーム「BPSP」の申し込みを試験的に受付開始している。BPSPでは、クレジットカードで支払いたい買い手企業と、クレジットカード支払いを受け付けていない売り手企業をつなぐ。「請求書立替払いサービス」は、利用企業が受け取った請求書の支払いをリクルートが立て替えるサービスで、中小企業への提供を予定している。