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東急、車内の忘れ物をブックオフでリユース販売

東急線の駅や車内などの鉄道施設で拾得された忘れ物を、ブックオフを通じてリユース品として再流通させる取り組みを開始する。東急、東急電鉄、ブックオフグループホールディングス、ブックオフコーポレーションの4社が協力する。

資源循環型まちづくりへの実証実験第1弾。忘れ物のうち、法的に保管期間が過ぎ、東急電鉄が所有権を取得したものを、ブックオフにて再流通させる。

これまでは持ち主が見つからず、法的に保管期間が過ぎた忘れ物については廃棄物として処理している。廃棄される忘れ物の量は年間約25t(2020年度実績)で、この中には傘、衣類、服飾雑貨、かばん類など、物品として使用できるものも数多く含まれるという。

実証実験では、リユース・リサイクルに関するブックオフのノウハウを活用し、保管期間の過ぎた忘れ物を、国内外のブックオフグループ店舗網を活用して再流通・再資源化させる。

期間は、12月に東急電鉄が所有権を取得したものより順次開始し、2022年3月までの実施を予定する。実証実験の結果をもとに、鉄道施設以外の忘れ物などへの対象拡大を検討する。

なお、実証実験を通じて東急電鉄が得た収益は、再生可能エネルギー100%で走行する世田谷線、SDGsトレインの電力購入などの取り組みに活用する。

そのほか、武蔵小山駅直結のエトモ武蔵小山1階にてブックオフによる不要品買取イベントを、12月15日から'22年1月16日まで実施。気軽に不要品の持ち込みや相談ができる環境の整備や、幅広い層の人が参加できるリユース文化を東急線沿線に広げることを目指す。