お正月のお餅は食べきりましたか?
1月も半ばを過ぎると「余ったお餅のアレンジレシピ」などがレシピサイトに載りますが、うちは夫婦で奪い合いになるくらいにお餅が好きなので、余るどころか通年買って食べています。
ただ、夫のお餅の食べ方が少し怖いんです。
出発はいたって普通のお餅
うちが普段買うお餅は、ごく一般的な切り餅サイズのお餅です。
たまに醤油にお砂糖を入れたりもしますが、食べ方は殆どが磯辺です。お餅を焼いて醤油をつけて海苔で巻くあれです。
同じ磯辺なのに私のお餅と夫のお餅の終着点が、それはもう全然違うのです。
スタートの使うお餅は一緒です。気分で焼いたり電子レンジでチンをしたりします。石鹸サイズくらいの角餅です。
次にお餅にお醤油をつけます。ここまでは一緒です。
海苔から少し違う
海苔は皆さんのお家ではどのような形のものをお買い求めでしょうか。
大きな全形サイズのものから、小さく切られて缶に入ったものなど色々なサイズが売られていますね。うちは全形サイズのものを買って、家で用途に応じて切って使います。
わかりやすく図にしてみます。
図1.海苔の形

私が磯辺焼きにするときは、図1でいうところの全形を8分割した、8切サイズのものを2枚使用して餅をサンドする格好になります。
一方夫は全形を半分に切ったサイズのものを2枚使用するのです。つまり一つのお餅を食べるのに海苔をまるまる一枚使用することになります。
もちろんお餅一つでお腹がいっぱいになるわけがないので、食べるお餅がひとつ増えるにつれて、海苔も一枚づつ増えることになります。お腹の中は真っ黒です。
そして海苔って意外と高いのです。
作り方が工作
餅一つに対してそんなに大きい海苔なんて、サイズが合わないんじゃないかと思いますよね。
作り方が特殊なのです。
まず醤油をつけたお餅を半切サイズの海苔でサンドします。その後、餅が海苔の隅から隅まで行き渡るように、指でぎゅうぎゅうと押していくのです。
わかりやすく図にしてみます。
図2.海苔いっぱいに餅を広げる

海苔に対して餅が小さいので、海苔の隅々まで広げるとなると、餅は相当ペラペラになります。
しかも焼きたてチンしたての餅は相当熱いらしく、「熱っ熱っ!!」と発しながら作業しています。
それでもギュウギュウと餅を押している姿は、狂気すら感じます。
そして完成へ・・・
完成品

比較のために右下に私の作ったスタンダード磯辺を描いてみました。
夫のお餅は上から見ると、まるでサラリーマンが持つような黒い長財布です。
餅の熱と指での圧縮から、全体的にシナシナしています。そして、横から見るとペラッペラなんです。それはもうペラッペラ!!
完成まで時間を要しますから、できた頃には私はもうすでに2個目を食べ終わっていたりします。
そのペラッペラの長財布を、
「餅はこれだな」
などと言いながら、それはもう美味しそうに食べています。
初めて見た時は驚いてじっと見つめてしまいました。すると「おいしいから食べてみな」とその餅を差し出されたのです。
果たして味は?
「他人の握ったおにぎりが食べられない」とよく言われる昨今、「他人」とはどこまでの人のことを言うのでしょうか。
親子は平気?配偶者は?世の奥様方は「ご主人のこねくり回した餅」は食べられるでしょうか?・・・私は食べましたよ。差し出された餅を。
味ですが、
「やわらかい板」です
海苔ともち米と醤油ですから、そりゃ味は想像通りと言えばそうなんですが、全体的にしんなりとした「やわらかい板」でした。
夫曰く「餅はこれ」という程美味しいらしいですが、私は普通の磯辺のおいしさを殺してまで、なぜこんな苦労をして板を作り出すのかさっぱり分かりません。
お餅の余ったご家庭はぜひ
正直私にはこのお餅の良さは分かりません。
しかし夫が子供の頃からやり続けているということを考えてみると、このお餅の食べ方がベストだと思う人は他にもいるかもしれません。
お正月のお餅がまだ残っているという方はいませんか?
余ったお餅で「お餅ピザ」「もちグラタン」なども良いですが、少し気分を変えて、この「うちの夫の変な食べ方」をしてみてはいかがでしょうか?
是非お試しあれ。