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1158『猫に時間の流れる』

 ぼくと美里さんと西井さん、チイチイとパキ。主人公の暮らしているマンションは三人と二匹の憩いの空間だったが、ある時から野良猫のクロシロがそこを縄張りとするようになって……。
 保坂和志を読むのは本書が初めてだが、思っていた以上に積極的に思索する主人公だと思った。彼らは揃いも揃って行動力に乏しいのだが、その思考と会話は驚くほど前向きで、それが現実感を作り出しているように思う。事件というほどの事件は起きず、日常を淡々と描写する類の物語なのだが、その平凡さ・冗長さを前述の積極的な思考と会話とで補っているように思う。限界まで「猫のいる生活」に特化した小説とでも言えばいいのか。中々に面白い読書体験をした。




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