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1118『シゴフミ』

 死んでしまった人が死後の世界から、まだ生きている人へ向けて送る手紙。これを死後文(シゴフミ)という。主人公の文伽は、物言う杖のマヤマを相棒に、シゴフミを配達する――三つの短編集からなる連作短編集。
『夏海の海に囁く呪文』が非常に秀逸な作品で、秋山は一時期「ライトノベル界の恩田陸だ!」と言ったぐらい電撃文庫の中では好きな作家。本書はあらすじからもなんとなく想像がつくだろうが、多分に『キノの旅』と『しにがみのバラッド。』を意識していると思われる*1。あとがきに目を向けると二巻の予定も立っているらしく(来年の二月刊行予定)、売ろうという意欲が見られる。またキャラクター原案に黒星紅白の名前があって、表紙や口絵には中々かわいらしいお嬢さんが描かれている。イラスト目的で読んでもいいかもしれない。
 肝心の物語としては、やはり死を取り扱った作品だけに難しいのだろうか、今ひとつ垢抜けない感が否めない。前作に見受けられた良質な青春小説は息をひそめ、気軽に読めるライトノベルになってしまっているように思う。可愛らしい女の子とちょっと間抜けな相棒、そしてハートウォーミングな話に弱い人に勧めたい。
 奥付の項に原案として湯澤友楼なる人物が名前を列ねている。検索してみたがそれらしきものは見当たらず、著者との関係が気になる。何者だろうか。

*1:『Astral』や『ポストガール』もかもしれない




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