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1109『塗仏の宴 宴の始末』

 京極堂シリーズ六作目の下巻にして、初期京極最後の作品。八年ぶりに再読。
 上下巻合わせて二千ページという物質的な量もさることながら、物語のスケールも非常に大きい。『魍魎の匣』に登場した美馬坂幸四郎を越える敵が、巧妙に用意した事件を語るだけで『宴の支度』を使い果たしていたり、今まであれば三分の二から四分の三を読み終えたところで探偵役を務める京極堂こと中禅寺秋彦が、事件に解決に乗り出すことを決意していたのが、本書では九割を過ぎるまで重い腰を上げなかったり。とにかく圧巻であった。
 欠点を挙げるとすれば、鋭すぎることだろうか。従来の京極堂シリーズは、複数の事件が複雑に入り混じり、真犯人の仕掛けた罠が枝葉末節にまで及んでいたのだが、本書においては端麗な仕掛けが施されており、それを明かされた瞬間にすべてが瓦解するように理解できてしまうのだ。したがって、持って回るような京極堂の言説を好むひとには、やや不向きかもしれない。




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