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1087『鉄鼠の檻 四』

 出だしの言葉を何にするか五分ほど黙考したが、終局、思いつかなかった。
 何はともあれ、本書は素晴らしいと述べておこう。禅を取り扱ったミステリなのだが、作中において禅では言葉ではなく論理でもないという下りがあった。その一節を読んだ瞬間、体を電撃が貫いた。何故って、言葉や論理が通用しないというのは、ミステリはおろか小説の否定ではないかと思ったからだ。筆舌に尽くせない禅を、言葉にて書き著すというのは、一体、いかなる境地なのだろうかと思う。さらに、舞台となっているのは山奥の正体不明なる寺院。此岸とは思えない異境を舞台に、現世の言葉であるところの日本語と、その日本語でもって憑き物落としをする京極堂にどれほどのことができるのか。
 ううん、言いたいことがまとまらない。……完璧、かな、うん。完璧だった。京極夏彦京極堂シリーズは、本書で以って完成したように思う。




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