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1045『ドグラ・マグラ 下』

 三大奇書の二冊目、下巻。
 予想外の結末に逆に驚いた。と言うのも、本書は序盤から飛ばしまくりで、信頼のおけない主人公が、信頼のおけない登場人物と対面し、信頼のおけない記述を目にするのだ。誰が狂っているのか、誰が本当のことを言っているのか、まるで分からず、何を推理の立脚点にすればいいのかも分からないため、すべてをうやむやのうちに、「犯人などいないのだよワトソン君」とでも言うかのように放り投げてしまうかと思っていたのだ。まさか、こんなにも幻想的であるにも関わらず論理的で、文句のつけどころのない終着点に至るとは。しかし、かなしい……かなしい物語だ、これは。本書は見た目が派手であるため、その表層に目を向かわれがちではあるが、本質にあるのは無理解と愛ではないのだろうか。だからこそ、その裏返しである狂気的な理解と悲劇的な死が表面を覆っている。
 ミステリ読みだけでなく、狂気や恐怖を愛するひとは必読。




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