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1027『しあわせの理由』

 とても面白かった。
 イーガンは現代最高のSF作家と呼ばれており、本書は日本語で読める第二短編集なのだが、SFとかそういうことはあまり考えず、ただの短編集として読んだ。いや、実に傑作揃いで楽しかった。
 良質な短編は一個の長編並の威力があり、一作読みおえると、次のを読む前に体力が回復するのを待たなくてならないものではないだろうか。どうしてかと言うと、それだけ濃密だから。本書はまさにそれで、ひとつひとつの短編でかんたんに消費されている世界観は、実はもっともっと長い話を書くのに耐えうる強度を持っているのではないだろうかと強く思う。
 気に入ったのは「適切な愛」「闇の中へ」「愛撫」そして「血をわけた姉妹」。特に「闇の中へ」が素晴らしい。展開や語り口は映画的なアクションに傾倒しているのだが、これを映像化するのは不可能であり、またSF作家にしか書きえない、次元の違う作品だと思った。これを長編で読みたい。




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