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『ここは今から倫理です』 ネットや人付き合いから離れて、一人で考えなければならない問題に向き合うとき、倫理というのはとても役に立つ

掴みの部分が最高によかったです。

「倫理ってどんな時に、何の役に立つのか?」という問いに対して倫理の先生がどう答えてくれるかは興味深い

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この授業で習った知識が役に立つ仕事はほぼありません。

この知識が良く役に立つ場面があるとすれば、死が近づいた時とか。
倫理は主に、自分が独りぼっちの時に使う。

「宗教とは何か」
信じられるものがなくなった時、死が目前に迫った時。

「より良い生き方を考える」
人間関係がうまくいかない。他人をうらやんで、ねたんで、うまく生きることができないとき。

「幸せとは何か」
悩みが絶えず、苦しい。憂鬱。私は何のために生きているのか。そういうことで心が詰まりそうなとき。

「ジェンダーについて」
男はこうあるべきとか、女はこうしなきゃダメとか、そんなこと誰が決めた?と思った時、

「命とは何か」
死にたい、、、と思った時。

どうですか?別に知らなくてもいいけれど、知っておいた方が良い気はしませんか?

物理はモノの理。倫理は人間関係のことわりを学ぶ授業です。
石を水に投げ入れたとき、なぜ水面に波紋が生まれるのかを考えるのが物理で。
人に言葉を投げかけられたとき、なぜ心が波たち、苦しくなるのかを考えるのが倫理です。
大事だと思うんだけどね。どちらも

「眠れない夜」のために、ベッドの横に備えておきたいのが「倫理」なのだと思う

ヒルティの本に「眠られぬ夜のために」という本があります。

まさにこれが、「倫理」なんじゃないな、と。



人間って社会的な動物なので、普段は一人でいることはあんまりないです。

仕事では嫌でも人と話さなければいけないし、プライベートでもなんだかんだ毎日話をする相手がいる。

しかし、たまにぽつんと、誰ともつながってなくて一人ぼっちである、と感じるようなときがある。

あるいは、不運があったり、自分の性格上他人とつるむのが苦手で一人になることもある。

もっといえば、大勢の人の中にあってもなじめずに孤独を感じるときがある。

人の中にいて、常に忙しくしていられればいいけど、そういうわけにはいかない。

人間は心がある以上、どれだけツイッターとかやってても、ソシャゲーとかLINEとかで時間をつぶしてても家族とずっと一緒にいて、家事に追われていたとしても絶対に心の中から湧き上がってくるモヤモヤみたいなものが気になってしまう。


そういう時にそのモヤモヤとどう向き合えばいいのか。

その「モヤモヤとの向き合い方」への指針となるのが、「倫理」なのだという。

なるほど、学生の時には一部の人間しかその重要性を認識できないが、いざその重要性を認識しても、その時になかったら手遅れになっちゃうやつなのかも。



ずーーーーっとtwitterとかLINEやってる人ってたぶん一人で考える時間って全くないかもしれない。なにやっても周りの人が気になって周りに合わせてとかやってたらよほど我が強くない限り、自分の考えを育てる時間って持ちにくいと思う。
なので、そういう人こそ、軽い気持ちで倫理の本読んだり、一人の時間作って黙々とブログ書いたりしてみるといいと思うのだ。ブログ書く作業って、すごい孤独だけど、孤独って慣れると案外自由だし楽しいよ。


いますぐには役には立たないかもしれないけど、ベットの横にでも一冊入門書とか置いておいて、しんどい時とかに、パラパラッとめくれるような形でそばにあるといいのかもです。

常備薬のような、あるいはアロマみたいなもんだと思えば、ちょっと身近に感じられそうです。



「ここは今から倫理です」という作品について

この作品では1エピソードについて、「たとえばこんな時にモヤモヤを感じますよね?」というのが提示されていく。

①周囲の人間がみんながつまらなく思えて仕方がないとき(ニヒリズム)
②自分だけが被害者だと思えてならないとき
③愛してはいけないものを愛してしまった時。自分が悪いことをしてるんじゃないかと悩んだとき
④退屈を持て余してるけど、だけどやりたいこともないし何をしていいのかわからないとき
⑤やってはいけないとわかっているのに、心がそれについていかないとき
⑥自分には何の特徴もなくて、自分が何者であるかがわからなくて悩んでいる時
⑦ネットの自分と本当の自分のギャップがだんだんと苦しくなってきたとき
⑧何が善か悪かが分からなくなった時。悪の方が心地よいと感じてしまった時
⑨親の期待に応えようとし過ぎて、自分の気持ちがわからなくなってしまった時
⑩ウェイウェイな雰囲気に疲れて、ふいに一人になりたくなった時


たとえば、こういう時に「どう考えたらいいかな」って時に思考を助けてくれるのが倫理だというわけだ。


たとえば⑦ネットの自分と本当の自分のギャップがだんだんと苦しくなってきたとき、というテーマについて、先生はドイツの哲学者「デレク・パーフィット」の人格論を引用して、こんな感じの話をします。

「人格」を手に入れるためには4つの性質が必要です。

①主体性。自分が自分であると自覚していること。

自分と他人がちゃんと別の個体だと自覚していること。重要なのは「自己を批判できること」。これができない人間は幼児。自己決定能力や自己批判はそのくらい重要。


②所有性。「自殺」ができるのは人間の大きな特徴。
人間は身体に支配されるのではなく人格が身体を支配する。


③統一性・一貫性。
一人の人が複数の人格を持っていたとしても、それぞれに統一性がなければ、それらが人格かどうかはわからない。SNSとかで別キャラを演じすぎてると、ペルソナが破壊される。


④責任制。
責任を負いうること。責任を感じない人は人格ではない。

SNS上のペルソナを愛するあまり、学校の生徒としてのペルソナを無視してるのがよくありません。
安村さん、ここにいるのは、貴方です。
仮面をきれいに磨くのも大事だけれど勉強は、仮面をかぶるあなた自身を磨くもの。役者が美しくなればなるほど、仮面ももっと美しくなる。学校は、貴方という役者を磨く場所。それを忘れないで……

これが正しいっていうわけじゃなくて、(パーフィットの人格論はかなり独特で、いろいろ保留があるようですしね)
でも自分がしんどい時に、自分の支えになってくれることがあるってのが大事なんだと思います。


高度に倫理の知識を使いこなせる先生は、占い師のようなものになれるかもしれません

(参考)
ja.wikipedia.org

w.atwiki.jp
www.ethics.bun.kyoto-u.ac.jp
www.ritsumei.ac.jp


たぶんここまでの文章だと、この作品の面白さが全然伝わらないと思うんだけど(;'∀')


漫画自体の面白さよりも、「倫理」っていいかもしんないって思った感触を伝えたかったので、こういう文章にしました。

でも、漫画としてもすごく面白いですよ。先生クールに見えて実は結構感情豊かで熱血だし。

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倫理について興味持った人は、その入り口として、ぜひ手に取ってみてほしいなと思います。

私自身は、親からプレゼントしてもらったソフィーの世界を完読することすらできなかったので、残念ながら必要な時になるまでその面白さや重要性に気づくことができなかったのですが。

大学に入ってから、勉強の役に立つかどうかを気にせずにいろんな思想家の本を読むのは本当に面白かったです。




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