昨日は新大久保で買い物をして、お土産にカンホドンチキンを買って帰りました。新大久保には多数のチキン店がありますが、わたしが買うのはかならずこのお店です。オーダーしてから、提供されるまでに20分くらいかかりますが、人気店だけあって、味に間違いがないです。
カンホドンは元々シルムの選手ですが、司会者、タレントとして活躍してますね。ネットフリックスの「知ってるお兄さん」を通じて、馴染みがある顔です。

買ったのは五味チキン(2,950円)です。言葉どおり、ヤンニョム、醤油、フライド、ハラペーニョマヨネーズ、ハニーマスタードの五つのフレーバーが楽しめるチキンです。
韓国チキン独特のサクッと感、ホントたまりません。皮はパリッとしていて、中はふっくら。食べる時の、パリッとなる音まで美味しい感じ。ヤンニョムチキンのピリッとした辛さと、コクのある甘さの絶妙さ、ハニーマスタードのまろやかな甘さと、マスタードの酸味。
もちろん日本の唐揚げも好きです。ただ、韓国チキンは箱をあけた途端、それぞれのチキンが「美味しいよ~食べて~」と、主張している感じがより魅力的です。
そんな韓国チキンの美味しそうな見た目や、イメージがしやすい味は、UI(ユーザーインタフェース)が良いアプリケーションシステムに相通じるものがあると思いました。
たとえば、初めて使うアプリだけど、どこに何があるのかがマニュアルを見ることなく、すぐ分かったり、分からない点があれば、チャットボットを使えば、直ぐに回答があれば、「また使いたい」と感じることがあります。「操作していて気持ちいい」「イライラしない」といった感覚は、見た目や配置、利用者の反応の仕方などが工夫されているからです。
いまは、アプリケーション開発の現場で、UIが重視されているのは、周知の事実です。
しかし、かってはあまり考慮されてませんでした。
それは、インターネットが普及する以前、仕事で使う情報システムの多くは、会社や組織に所属している人のためにあったからです。多少見た目、使い勝手が悪いシステムであっても、操作マニュアルや利用者への教育をしっかりすることで、フォローができました。
UIの重要性が叫ばれるようになったのは、ネット通販サイトなど、組織の外側にいる一般の利用者がシステムを利用するようになってからです。
もともと、エンジニアは論理性が問われる仕事です。優れたエンジニアは、解決するべき業務課題をブレイクダウンすることで、システムの課題に落とし込みます。システム課題を解決するためのプロセスを構築し、プログラマーに引き継ぐための機能を定義します。
エンジニアの持つ論理性は、よく「プロセス思考」と表現されます。プロセス思考は、目標達成のための過程や手順、つまりプロセスに焦点を当て、ミスや無駄を減らし、実行力を高める思考法です。業務改善(BPR)や、DXを実現するうえで、組織横断的なプロセス全体を改善することで、効率化や生産性向上を目指します。
プロセス思考は、質のよいシステムを開発するうえで、必要不可欠なスキルです。しかし、必ずしも質のいいシステムが、利用者の満足を得られるとは限りません。
むかし、勤めていた会社で取り扱っている化粧品の通販サイトを自作したことがあるのですが、いろいろと苦労しながら作ったにも関わらず、女性役員からー
なんか、中華っぽい。化粧品を売るのが恥ずかしいわ。
と一蹴され、落ち込んだことがあります (~_~;)
わたしのアタマのなかでは、化粧品といえば、口紅💄です。口紅は「赤」なので、赤を基調としたデザインにすればいいだろうと安易に考えてたのです。
システムの利用者は「機能」よりも見た目の良さ、使いやすさを重視します。利用者の持つ感情は、論理的ではありません。気まぐれな利用者の感情を理解し、解決策を考えていくアプローチは、プロセス思考が得意とする領域ではありません。
そこで、UIに求められるスキルは「デザイン思考」と表現されます。デザイン思考は、ユーザーのニーズへの共感と理解を通じて、課題を特定、解決策を提案する、問題解決のための思考方法です。

プロセス思考とデザイン思考は、ものごとを捉える「視点」が異なります。両者をつなぐためにはコミュニケーションが欠かせません。
ある意味で「かみ合わない」同士です。でも、「よりよいもの」を作るには、両方が必要です。
言い換えれば、よいものは、ひとりの力では作れないということです。
カンホドンチキンの美味しそうな見た目と、サクサク感を堪能しつつ、「何にしても、見た目って、重要だよな~」と、改めて思いました。