サラリーマンにとって、毎日の仕事は変化がなく、もしかしたら退屈なのかもしれません。
かといって、仕事を変えたいとか、そんなことを考えることはなく、あえて考えたいとも思わないのが普通な気がします。
やるべきことが決まっているため、手順を決めやすく、思考する必要が少ない仕事を定常業務(ルーティンワーク)と呼びます。
プロジェクトマネジメントの世界標準としてガイドブックを発信しているPMBOK(Project Management Body of Knowledge)では、会社での業務をプロジェクトと定常業務に分類しています。
いまやっている業務がプロジェクトでなければ、定常業務です。
プロジェクトと定常業務は下記の特徴があります。
| プロジェクト | 定常業務 | |
| 仕事の性質 | 独自性が高い | 日常的な内容 |
| 仕事の期間 | 有期 | 無期 |
| 予算編成 | 特別な予算を組む | 通常の予算 |
| マネジメント | プロジェクトの目的に基づいた要求事項を満たすために、メンバーの活動をタスクに落とし込む。QCD*にあわせた進捗管理を行う。 *QCD:Quality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期) |
日々の業務を監督し、メンバーに必要な指示を行う。そのうえで、業務プロセスを分析、かつ最適化することで、継続的な改善サイクルを確立・運営する。 |
サラリーマンの多くは、プロジェクトに関わってません。
やや退屈に思える定常業務でも、それを辞めたいと思わないのは、いろんな理由があると思います。
給与や人間関係や福利厚生が悪くなければ、毎日の仕事が退屈でも、あえてそれを手放したくないと感じるのは自然です。自分の仕事の範囲が見えれば、仕事以外の時間も計画が立てやすくなります。ワークライフバランスが図られ、結果的に毎日が充実したものになるかもしれません。
さらに、変化そのものが、不安やリスクを伴います。変化に対する抵抗感は、どの人にもあると思います。
ただ、急激な変化を余儀なくされることもあります。
総じて日本企業はDX(デジタルトランスフォーメーション)化が遅れているといわれますが、流れはDXに向かっていることは間違いありません。特に生成AIの普及が加速した2023年あたりから、DXは、生成AIと重ね合わせて検討されるようになってます。
経済産業省による「デジタルスキル標準(2024年7月)」では、生成AI利用において求められるマインド・スタンスとして以下を定めてます。デジタルスキル標準は、DX推進における人材の重要性を踏まえ、個人の学習や企業の人材確保・育成の指針を示してます。
- 生成AIを「問いを立てる」「仮説を立てる・検証する」等のビジネスパーソンとしてのスキルと掛け合わせることで、生産性向上やビジネス変革へ適切に利用しようとしている
- 生成AI利用において、期待しない結果が出力されることや、著作権等の権利侵害・情報漏洩、倫理的な問題等に注意することが必要であることを理解している
- 生成AIの登場・普及による生活やビジネスへの影響や近い将来の身近な変化にアンテナを張りながら、変化をいとわず学び続けている
~「デジタルスキル標準v1.2」(IPA・経済産業省)
仕事のDX化を踏まえて、わたし達の意識は変化しなければなりません。でも、実際はその変化に対応できる人はあまり多くいません。
DXという言葉は知っていても、それを受け入れる心の準備が出来ていないのです。

世の中はいつも
変わっているから
頑固者だけが
悲しい思いをする
変わらないものを
何かにたとえて
その度崩れちゃ
そいつのせいにする
~「世情(中島みゆき)1978年」
毎日の定常業務のなかでも、何かしらの変化を与える方がいいと思います。
日々の業務の中で、自分なりの挑戦を見つけて達成感を得るような工夫をすることです。目標は小さくて構いません。達成するのに多大な時間や大きな労力は不要です。日々の仕事の中で実現可能な具体的な課題や継続的なチャレンジをすることです。
たとえば、一日中パソコンの前に張り付いて、気がついたら、一日中同僚と会話をしない日々を過ごしてないでしょうか!?であれば、毎日、同僚の誰かと短い雑談を交わし、関係を深めることも意味があります。仕事はDX化されても、社員同士のコミュニケーションが不要になることはありません。
円滑なコミュニケーションが出来れば、業務の急激な変化に対する不安感も減ると思うのです。