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映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』解説&感想 期待と違和感の"序章"

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どうも、たきじです。

 

今回は1999年公開の映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の解説&感想です。 スター・ウォーズ・シリーズとしては、1977~1983年に公開された旧三部作の前日譚として製作された新三部作(プリクエル・トリロジー)の第1作です。

 

 

↓ 前作の解説&感想はこちら

 

作品情報

タイトル:スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス

原題  :Star Wars: Episode I –The Phantom Menace

製作年 :1999年

製作国 :アメリカ

監督  :ジョージ・ルーカス

出演  :リーアム・ニーソン
     ユアン・マクレガー
     ナタリー・ポートマン
     ジェイク・ロイド
     イアン・マクダーミド
     レイ・パーク
     アンソニー・ダニエルズ
     ケニー・ベイカー
     フランク・オズ
     サミュエル・L・ジャクソン
     ペルニラ・アウグスト
     アーメド・ベスト

 上映時間:133分

 

解説&感想(ネタバレあり)

期待と熱狂の中で始まったプリクエル

『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』は、旧三部作の完結から16年ぶりに公開された、シリーズ待望の新作でした。旧三部作の高い完成度を思えば、その前日譚(プリクエル)である新三部作に寄せられた期待がいかに大きかったかは想像に難くありません。

 

公開当時のプロモーションはかなり大規模で、映画ファンに限らずスター・ウォーズへの関心はかなり高まっていた記憶があります。私自身、スター・ウォーズのキャラクターの付いたペプシのボトルキャップを集めていました。かなりペプシを飲んだ1999年の夏の思い出です。

 

私は旧三部作をリアルタイムで体験した世代ではありませんが、それでも旧三部作からのファンがどれほどこの日を待ち望んでいたかは容易に想像できます。アメリカなんかだと、あのテーマ曲と共にオープニングクロールが流れ始めた瞬間に大歓声が上がる劇場が目に浮かびます。

 

「ファントム・メナス」という副題の意味

副題である「ファントム・メナス(The Phantom Menace)」は、日本語にすると「見えざる脅威」。善良な政治家の皮を被ったパルパティーン、あるいはやがてダークサイドに堕ちるアナキンを指すものでしょうか。

 

当時は原題をそのままカタカナ表記する映画が一般的になった時代ということもあり、公開当時はそれほど違和感を覚えませんでしたが、後年のシリーズ作品が再び日本語副題に戻ったことで、今となっては本作だけ少し浮いた印象になっています。

 

「メナス(Menace)」なんて、まず一般にら伝わらない単語ですが、「聞きなれた単語+聞きなれない単語」の組み合わせがヒットしやすいというのはエンタメ業界などではよく語られるセオリー。それに沿ったものとしては秀逸なタイトルなのかもしれません。

 

CG一辺倒の映像表現

本作はCGを全面的に押し出した作品でした。まだ発展途上のCG技術とはいえ、映像表現は旧三部作と比べて格段に進化しています。惑星ナブーの景観や宇宙空間の描写は、当時としては間違いなく最先端でした。

 

一方で、あまりにもCG一辺倒の映像表現には当時疑問を感じたのも事実です。その疑問を助長する存在がジャー・ジャー・ビンクスでしょう。フルCGキャラクターとしてかなり話題になりましたが、デザイン、性格、声のすべてが過剰で、どうしても鼻につきます。物語上必要というより、CGを見せるために無理に作られたキャラクターのように見えてしまうんですよね。

 

終盤に至るまでのアクションや物語の弱さ

物語序盤から中盤は正直、退屈なシーンも少なくありません。それはアクションシーンでさえ。例えば、クワイ=ガンたちが乗った潜水艇が水中で巨大生物に噛みつかれるくだり。特にスリリングなアクションが展開されるわけでもなく、噛みついていた生物がさらに大きな生物に食べられるという展開であっさり解決してしまいます。

 

また、全体的にテンポが悪い印象です。特に中盤ではポッドレースがメインとなるのは賛否が分かれるところでしょう。アクションとしては派手ですが、物語的にはここに尺を割く必然性は薄いです。ジャー・ジャーも鼻につくし(しつこい)。

 

旧三部作とのつながりがもたらす高揚

そんな中、旧三部作とのつながりが見える瞬間は目を惹きます。舞台がタトゥイーンに移るだけでワクワクしますし、幼いアナキンの登場には高揚させられます。C-3POはアナキンが作ったという新事実。R2-D2はこの頃から"できるやつ"。パズルのピースが埋まっていくような楽しさがあります。

 

現役のジェダイであるヨーダの登場も注目です。公開当時は旧三部作と同様にパペットだった記憶がありますが、最新のバージョンではCGになっていて驚きました。Blu-ray発売のタイミングからCGに置き換えられたようです。

 

圧巻の見せ場:ダース・モールと「運命の闘い」

いろいろと文句をつけたくなるところも少なくない本作ですが、ダース・モールとの決戦のシーンだけは認めるという人は多いのではないでしょうか。

 

ダース・モールを前にし、ローブを脱いで戦闘モードに入るジェダイの2人。ダース・モールが構えたライトセイバーから、もう一本の刃が飛び出し、2対1の戦いが始まります。そこに重なるジョン・ウィリアムズの名曲「運命の闘い (Duel of the Fates)」。この一連のシーンは、まさに本作のハイライトでしょう。

 

ジェダイ二人による共闘という構図は、過去作にはなかった新鮮さがあります。また、レイ・パークはスタントマンであるだけあって、アクロバティックなアクションが鮮やかです。そして、スピード感あふれるオビ=ワンとダース・モールの一騎打ちは、視覚的にも感情的にも非常に強い印象を残します。

 

クロスカッティングに物足りなさも

クライマックスでは、スター・ウォーズでは定番のクロスカッティングで4つの戦いを並行して描きます。ダース・モールとの決戦、戦闘機に乗ったアナキン、ドロイドと戦うジャー・ジャーたち、宮殿に侵入するパドメたち。すべてが「ピンチからの逆転」という構図になっていて、盛り上げようというのは分かりますが、正直言って感情が乗るのはダース・モール戦だけです。

 

上述の通り、音楽やアクションの素晴らしさはもちろん、師匠の死を前に弟子が奮闘するという王道のドラマが胸を打ちます。しかし他の3つは、ただドンパチやっているだけで、アクションそれ自体もドラマの盛り上がりもありません。

 

アナキンの活躍も天才少年の覚醒というより、「なんとなくうまくいった」印象が強く、なんとも物足りなさが残ります。そしてジャージャーは鼻につきます(すいません)。

 

散見される映画としての弱点

本作には、ダース・ベイダーのような圧倒的で象徴的な悪役が不在です。ダース・モールは魅力的ですが、どうしても「手下」の域を出ません。

 

また、本作は政治的な会話が多い割に、深みのある政治ドラマが展開するわけでもなく、変に物語が複雑になっているだけの印象です。

 

さらに、主人公が分散しているため、観客が追うべき視点が定まりにくいのも、映画への没入を妨げています。

 

こうした様々な弱点が、作品の満足度を下げているのは否めません。

 

カタルシスのない物語

そうしたドラマの盛り上がりの不足や映画としての弱点の積み重ねの結果、本作はあまりカタルシスを感じられない作品という印象でした。ただし、もともと本作にカタルシスを求めてはいけなかったのかもしれません。

 

そもそも新三部作は「勝利の物語」ではなく、「滅びの物語」です。やがてアナキンは堕ち、ジェダイは滅びる。その運命が最初から決まっている以上、通常の映画のような爽快な大団円が用意されていないのは、むしろ必然なのです。

 

エンドロールの最後に響くダース・ベイダーの呼吸音を聞いたとき、そんなふうに感じました。

 

最後に

今回は映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の解説&感想でした。本作は、一本の映画として見ると欠点の多い作品です。物語は弱く、カタルシスはない。政治ドラマも中途半端。CG一辺倒の映像表現にも賛否があるでしょう。ジャージャー・ビンクスは(以下略)。

 

それでも、「運命の闘い」の流れる中で繰り広げられるダース・モール戦だけでも、観る価値があります。悲劇の序章という点でも、シリーズを語る上で外せない作品でしょう。

 

爽快感はありませんが、後に残る不穏さこそが、この作品の最大の特徴かもしれません。

 

個人的な満足度:6/10

 

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