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映画『パーマー』解説&感想 既視感は否めない

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どうも、たきじです。

 

今回は2021年にApple TV+で配信開始されたアメリカ映画『パーマー』の解説&感想です。

 

 

作品情報

タイトル:パーマー

原題  :Palmer

製作年 :2021年

製作国 :アメリカ

監督  :フィッシャー・スティーヴンス

出演  :ジャスティン・ティンバーレイク
     ジュノー・テンプル
     アリーシャ・ウェインライト
     ジューン・スキッブ

上映時間:110分

 

解説&感想(ネタバレあり)

子供との交流を通じた再生

映画『パーマー』は、高校時代にアメフト選手として将来を嘱望されながら、犯罪に手を染めて服役した男パーマーが、出所後に地元の町で再生していく物語。パーマーは、ひょんなことから近所の少年サムの世話をすることになります。サムは母親に育児放棄され、学校では周囲からいじめを受けています。そんなサムと次第に絆を深めながら、パーマーが少しずつ変わっていく姿が本作の軸です。

 

アウトローな男と無垢な子供、慣れない子供との交流に悪戦苦闘、それ通じた男の成長や再生——。こうした要素は『ペーパー・ムーン』、『レオン』、『マイ・ボディガード』、『グラン・トリノ』など、過去の様々な作品の系譜とも言え、かなり既視感があります。

 

また、子供はいじめられっ子、育児放棄の身勝手な親、前科者のパーマーに向けられる厳しい目線、パーマーもまた片親だったという過去など、細かい設定の部分もありきたりな印象は否めません。サムがLGBTという設定こそ現代的ですが、根本的な構造は極めて古典的です。

 

それなりに感動はするけれど

脚本に雑なところが目立つのは本作の弱点でしょう。例えば、パーマーがサムの母シェリーと一夜を共にしたことや、いじめっ子のトビーに「腕をへし折るぞ」と脅したこと、友人でトビーの父ダリルを殴ったことなど、後々大きな問題に発展しそうな描写が劇中に散りばめられています。しかし、それらは結局のところ何の伏線にもならず、物語は大きな問題が発生することなく流れていきます。

 

さらに、トビーやダリルとのいざこざは放置されたまま終わるし、パーマーがかつて逮捕された過去にしても、事件の裏には何か事情がありそうな示唆だけしておいて、特に掘り下げられずに終わります。

 

困難が立ちはだかりそうで立ちはだからず、なんとなくうまくいく予定調和。ドラマは表層的。観ている時はそれなりに感動するのですが、数年後には綺麗さっぱり忘れていそうな感じです。

 

J・ティンバーレイクの好演

主演のジャスティン・ティンバーレイクは、パーマーをなかなか好演しています。

 

余談ですが、私が彼の音楽を一番聴いていたのは、イン・シンクが解散してソロ活動を始めてからでした。2ndアルバムの『フューチャー・セックス/ラヴ・サウンズ』なんてかなり聴きましたよ。

 

歳を重ねて当時のアイドル的イメージは消え、渋みを蓄えたティンバーレイクの抑えた演技は、作品全体のトーンとよく調和していました。

 

最後に

今回は映画『パーマー』の解説&感想でした。それなりに感動しましたし、悪い映画ではありません。ただ、上述したように同種の名作が多々あるのも事実。たまにはApple TV+の映画でもと思って観たものの、まあ、観なくてもいい作品だったかなと…。

 

個人的な満足度:6/10

 

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