どうも、たきじです。
今回は2021年公開のアメリカ映画『コーダ あいのうた』の解説&感想です。
作品情報
タイトル:コーダ あいのうた
原題 :CODA
製作年 :2021年
製作国 :アメリカ、フランス、カナダ
監督 :シアン・ヘダー
出演 :エミリア・ジョーンズ
エウヘニオ・デルベス
トロイ・コッツァー
フェルディア・ウォルシュ=ピーロ
ダニエル・デュラント
マーリー・マトリン
上映時間:111分
解説&感想(ネタバレあり)
本作のタイトル「コーダ(CODA)」とは"Children of Deaf Adults"の略称。耳の聞こえない"ろう者"の親を持つ子のことです。このような立場の人を表す言葉が存在するのは、彼らがそれだけ特殊な環境に置かれているが故のことでしょう。
幼くして親の通訳の役割を果たし、子供ながら親の保護者のような立場に置かれることも少なくない。当然、自分の自由は制限されるでしょうし、親に対する差別や偏見を目の当たりにすることも少なくないでしょう。本作の主人公ルビーがまさにそう。両親と兄がろう者。複雑な家庭環境の中で、高校生ながら随分と大人びた彼女です。
歌手になりたいという夢を持ち、そのための十分な才能を持ちながら、愛する家族、家庭環境が彼女を縛ります。その中で葛藤しながら努力を重ね、やがて家族に認められ、送り出される。物語の骨格は『リトル・ダンサー』や『遠い空の向こうに』なんかと共通します。この手の話は感動しないはずがないですね。
本作の場合、家族はルビーの歌を聴くことができない、ルビーの才能を直接的に理解できないという事実が、状況をより複雑にしています。それを際立たせるのが、コンサートのシーンでの無音の演出。ルビーの歌声が突然ミュートとなり、映画を観る我々も彼らの世界を体験します。これが想像以上に無音。いや無音が無音なことくらい分かっているのですが、こういう形で音のない世界を体験すると、インパクトが大きくて。
それでも彼らは周囲の人々の反応で、ルビーの歌の素晴らしさを感じ取ります。後のシーンでは、父は歌うルビーの喉に手を当て、文字通り歌に触れます。そしてクライマックス、音楽大学の試験では、ルビーの手話を通じて家族はルビーの歌を聴きます。
歌声を直接聴くことはできないが故に、彼らがルビーの歌に間接的に"聴く"シーンはいずれも心に響くものになっていました。
最後に
今回は映画『コーダ あいのうた』の解説&感想でした。演出や脚本含め、傑出した作品というわけではないものの、鉄板のストーリーと、ルビー役エミリア・ジョーンズの歌声によって、心に響く作品になっていました。
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