どうも、たきじです。
今回は1979年公開の映画『エイリアン』の解説&感想です。エイリアン・シリーズの第1作です。
作品情報
タイトル:エイリアン
原題 :Alien
製作年 :1979年
製作国 :イギリス、アメリカ
監督 :リドリー・スコット
出演 :トム・スケリット
シガニー・ウィーバー
ヴェロニカ・カートライト
ハリー・ディーン・スタントン
ジョン・ハート
イアン・ホルム
ヤフェット・コットー
上映時間:117分
解説&感想(ネタバレあり)
リドリー・スコット監督の『エイリアン』は、公開から半世紀近くが経った今なお色褪せないSFホラーの金字塔です。本作を改めて観ると、単なる宇宙のモンスター映画ではなく、映像・音響・美術・演出それぞれが緻密に設計された作品であることに気づかされます。
抑制的な導入が生む緊張感
物語は、静寂に包まれた宇宙空間から始まります。白い長方形が一つずつ浮かび上がり、やがて『ALIEN』というタイトルを形作るオープニング。この無機質でミニマルなタイトルデザインは、いま観ても非常に洗練されています。
台詞もない中で、淡々と映し出される宇宙空間とノストロモ号の内部。そしてその後の、船内のクルーの会話や信号探索のための切り離しや着陸の描写が宇宙SF映画の空気を醸成しています。感情を煽らない冷たい音楽を含め、この抑制された導入が後半の恐怖を引き立てています。
圧倒的なプロダクションデザイン
圧倒されるのは、プロダクションデザインの完成度です。配管が張り巡らされたメカニカルな雰囲気や、ジメジメした空気感、通路や部屋の暗闇。船内の空間造形がいちいちすごいのです。
また、本作の舞台は未来ですが、船内のモニターや操作系はいかにも70年代的なコンピューターで、制作からほぼ半世紀経った今となってはレトロフューチャー感があります。しかし、ノストロモ号は最先端の探査船ではなく、あくまで労働者の乗る貨物船。このある種の無骨さ、雑然とした空間が、ちょうど噛み合って感じられます。
そして、H・R・ギーガーによるエイリアンのデザインも、本作を語るうえで欠かせません。フェイスハガーの(裏面の)、生物的でグロテスクな造形も目を引きますが、やはりなんといっても成体のデザインでしょう。
長くテカった頭部や、口の中に口があるという異様な造形、ぬめりを感じさせる質感など、強烈な印象を残します。一方で、全身が映るといかにも人間的な体型なのは物足りなさも感じます。
卓越したリドリー・スコット演出
猫を探すシーンからエイリアン成体の登場までの場面は、リドリー・スコット監督の卓越した演出が映画を牽引します。
天井から降り注ぐ水、横から差し込む光、揺れる鎖。そうした視覚情報のひとつひとつが観客の不安と緊張を煽ります。そして現れるエイリアン。水に打たれ体を濡らしながら、クルーを威嚇するようなクローズアップ。クルーの悲鳴。そして、それをただ見つめる一匹の猫。
子供の頃に観た時には、ストーリーを追うだけで目がいかなかったこうした演出に、今改めて感心させられました。
スリリングなクライマックス
クライマックスでは、爆破までのカウントダウンの中で、脱出の準備とエイリアンとの対峙がスリリングに描かれます。警告音や、カチカチという時計のような音、ストロボのような照明、立ちこめるスモーク。音と光で観客を刺激する演出は、いま観ても強烈です。
そして終わったかに見えたところでのもう一発。シャトル内で、隙間に潜んでいたエイリアンが動き出すシーンは、驚かされると同時にどこか滑稽にも感じられました。寝てたんですかね?まあ、そこが生物的なリアリティを感じるところでもありますが。
最後に
今回は映画『エイリアン』の解説&感想でした。
本作は、できることなら予備知識なしで観たかった映画です。誰が生き残るのか、エイリアンがどのような姿をしているのかを知らずに観ていたなら、その衝撃は計り知れなかったでしょう。
また、本作が1970年代の作品であるということにはつくづく驚かされます。いま観てもなお通用する演出の数々。その後のSF映画、ホラー映画に与えた影響は計り知れません。
個人的な満足度:7/10
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