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羅臼岳ヒグマ事件と熊撃退スプレーの限界

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世界遺産知床「ヒグマとの共生」の限界?

残念ながら「羅臼岳で登山者がヒグマに捕食される」

という凄惨な事故がまた起きてしまいました

先日のDNA型によると「おとなしめ」と言われる知床のヒグマです

 

知床連山での登山者のヒグマによる死亡事故は記録がある限りこれが初めて

知床は世界遺産にも指定され、散策設備や観察環境も整っていて

ヒグマとの「共存」「共生」が進んでいると思っていただけに残念

 

最近の報道を観る限りヒグマが増えたのか観光客が増えたのか

恐らくその両方で観光客とヒグマの接近が増え

餌やりをする無責任な観光客によって人間に近づくといいことがあると

過度に人慣れしたヒグマが増えてしまったことが一因にあるのは間違いないでしょう

 

この被害者を襲ったと思われるヒグマの親子3頭は駆除されました

子熊も恐らく人間の味を覚えてしまったと思われるための措置だそう

最終的にはDNA判定の結果を待つことになります

 

羅臼岳登山道の標高550m付近での事件だったので

他の登山者がその場所を通って下山するには危険過ぎるということで

ヘリによる登山者の救出も行われ、さながらパニックホラー小説のようでした

 

やはり熊撃退スプレーは万能ではなかった

被害者は海外登山経験もある26歳の若者で

熊撃退スプレーも所持していたようですが役立ちませんでした

とっさに襲われたか、スプレーを噴出するのに手間取ったのか・・・

 

200m後方で助け声を聴いた友人も素手でヒグマを殴って被害者を助けようとしました

被害者は太ももから大量に出血し、森に引きずり込まれたとのこと

防御的な攻撃を超えた「捕食行動に近い」襲い方だったとされています

友人の恐怖、絶望、喪失感はどれほどのものだったか・・・

自責の念にとらわれトラウマにならないと良いのですが

 

この事件の数日前にも別の登山者が羅臼岳の登山道でヒグマに出会い

3~4mの至近で撃退スプレーを噴射したそう

それでも執拗に追尾されたらしい

 

【追記】

その後の報道によると

被害者は熊撃退スプレーは所持しておらず、助けに入った友人はスプレーを所持していたが、ヒグマ用ではなく、かつ使用歴のあるスプレーで使えなかったとのこと

被害者はトレランをしていて、ヒグマに気付くのが遅れたのではないかと言われています

 

 

クマ撃退スプレーの限界

・急襲した場合(茂みや背後から突然)には、スプレーを構える時間がない

・風向きが逆(向かい風)だと、自分が浴びてしまい行動不能になるリスクがある

 

ということは今までも言われてきました

今回の事案で


・人間を恐れず異常行動を示す「人慣れグマ」はスプレーを浴びても退散せずに追尾することがある

・捕食行動に移っている熊(獲物として認識している状態)には「痛みより狩猟本能が勝ってしまう可能性」がある

 

というリスクも認識する必要があります

人間が浴びたら、痛みにのたうちまわり行動不能になりますが

熊は逃げるということは行動可能な状態ですから

 

熊撃退スプレーは北米の調査では約95〜98%のケースでヒグマの突進や襲撃を止める効果が確認されています

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非常に有効な手段であることには変わりありませんが

「スプレーがあれば絶対に助かる」というものではなく

最後の防御手段に過ぎないことは理解しておくべきかと

 

もはや北海道では登山だけではなく

キャンプ場や道の駅での車中泊、観光地でも熊撃退スプレーの所持は必須

北米やカナダのように登山者は事前にレクを受けて所持品のチェックを受ける

等々の対応が必要になってきているのではないかと思います

 

 

 




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