
QuestyleのポータブルDAC「M15i」に、
新たなカラーモデルが登場しました!
一見すると単なる色違いに思えるかもしれませんが、実際には外観だけでなくチューニングが大きく異なり、楽しみ方の幅が広がる注目のモデルとなっています。
今回の記事では、そもそもDACとは何なのか、「M15i」によってスマートフォンの音はどれほど変わるのか、そして今回スペック図鑑にて試したパープルとブルーの音の違いについて詳しく解説していきます。
今使っているイヤホンの音質をグレードアップさせたいと考えているなら必見の内容となっていますので、是非とも参考にしてみてください。
ドングルDAC「M15i」の基本スペック

「M15i」は、スマートフォンやパソコンに接続するだけで音質を向上させるポータブル型のドングルDACです。小型ながら高性能なDACとヘッドホンアンプを内蔵しており、スマホやPCのイヤホン直挿しでは再現しきれない音の立体感や迫力ある音圧を引き出すことができます。
DACとしての基本スペックは以下のようになっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | Questyle M15i |
| タイプ | ポータブル ドングルDAC / ヘッドホンアンプ |
| DACチップ | ESS製DAC(高性能チップ採用) |
| 対応音源 | 最大 32bit / 768kHz PCM、DSD512 |
| 出力端子 | 3.5mm(アンバランス) / 4.4mm(バランス) |
| 接続方式 | USB(スマートフォン / PC対応) |
| 増幅方式 | Questyle独自 電流モード増幅(CMA) |
| 歪み率(THD+N) | 0.0003% |
| 電源 | 接続機器から給電 |
ちなみに2026年3月現在「M15i」には3種類の色違いモデルが販売されており、全て基本スペックは同じですがチューニングがそれぞれ異なりますので購入時は注意が必要です。
チューニングの違いや特徴については、
記事後半で触れていきます。
本体のデザインは中の基盤が透き通って見えるお洒落な作り。
これはガジェット好きにはたまらない設計です。

イヤホン端子は3.5mmだけでなく、
4.4mmにも対応しているのは嬉しいポイント。

スペック表にも記載されていますがM15iの大きな特徴は「非常に低い歪み率を実現している点」でしょう。
Questyle M15iの歪み率(THD+N)は0.0003%とされており、これは小型のドングルDACとしてはトップクラスの低歪み性能を誇ります。歪みが少ないほど音の透明感や解像度は高まるとされており、ボーカルの輪郭や楽器の細かなニュアンスまで再現出来ることにも繋がります。
この低歪みを実現している理由のひとつが、Questyle独自の「電流モード増幅(CMA)」という技術らしいのですが、一般的なオーディオ機器では電圧を中心に信号を増幅する方式に対し、CMAは電流を中心に信号を処理する方式とのこと。
ここまでいくともう
難しくてよく分かりませんが、とにかく「収録時の音源を忠実に再現するデジタル信号をアナログ信号に戻すQuestyleの技術」は他社では簡単に実現出来ない、めちゃくちゃすごい仕組みが搭載されているのです。
そもそもドングルDACとは

ドングルDACとは、スマートフォンやパソコンに接続して音質を向上させる外付けの小型オーディオ機器のことです。USB端子に挿すだけで使用できる手軽さから「ドングル(小型アダプタ)」と呼ばれています。
ちなみにDACとは音源のデジタル信号をアナログ信号に変換する機器のこと。
普段私たちが聞いている音楽は、
収録時の生演奏(アナログ音源)
↓
録音(デジタル音源に変換)
↓
DACを通して(アナログ音源)に戻し聴けるようになる
このような流れで私たちの耳に届いているのです。
上記を見ると
DACなんて持ってないけど??
と思った人もいるかもしれませんが、実はスマートフォンやPC内部にはDACが最初から内蔵されているんです。
ただスマホなどに搭載されているDACは性能が低く、録音したデジタル音源を忠実にアナログに戻すことが出来ないんですね。
この点、ドングルDACを使用すると、高性能なDACチップとアンプ回路によって音の解像感や広がり、低音の力強さなどが大きく改善され、同じイヤホンでも別物のように感じられる訳です。
ドングルDACは持ち運びにも困らないコンパクトさから、手軽に導入できるうえ、現在では有線イヤホンの性能を最大限引き出すための必須アイテムとして注目されています。
外出先でも高音質を楽しみたい人にとって、非常に効果的なアップグレード手段と言えるでしょう。
M15iカラーによる音質の違い

M15iは「ブラック、ブルー、パープル」と3つのカラー展開で販売されていますが、これは単なるカラーバリエーションではなく、カラーごとに音のチューニングが異なる点が大きな特徴です。
基本的な性能は共通でありながら、再生される音の質感や得意とするジャンルに違いがあるため、「好みや用途に合わせて選べる面白いDAC」となっています。
今回スペック図鑑では
ベーシックモデルとなるブラックは視聴していませんが、
ブルーとパープルの2種類を実際に視聴したので、それぞれの音の傾向や特徴について、分かりやすく解説していきます。
ちなみに動作環境は
WindowsPCにM15iを接続し、同メーカーのQuestyleイヤホン「ZEN」で視聴を行いました。

Questyleイヤホン「ZEN」については以下の別記事にて詳しく解説していますので、是非とも合わせてチェックしてみることをオススメします。
約9,000円でこの音質?Questyle「ZEN」を2週間使って分かった実力 - スペック図鑑
M15iパープルの特徴

先ずはパープルから。
M15iのパープルは「EDM・J-POP向け特別チューニングモデル」として販売されており、記載されている通り、EDM・J-POPを普段から聞いている人に向けて作られています。
筆者がこのパープルを使用して感じた感想は
「EDMの音の広がりと深みがやばい!!」と言うこと。
最初にブルーとパープルを比較するため、jpopを聴いたんですが正直どちらも音が良いというか…ちゃんと聞き比べないと分からないレベルだったので、どっちを選んでも問題なさそうだなと感じていたんですが…
EDMは別物みたいに音が化けたのでめちゃくちゃ驚きました。
ちなみにパープルの音の特徴は
「音がフワッと広がる感じ、音にオレンジのような淡くて温かい色が加わる感じ、耳から入ってきた音が直線ではなく弧を描いて丸みのある音として聞こえてくる感覚」
このような優しい雰囲気のチューニングが施されています。
jpopでは「ボーカルが近い」と少しだけ感じましたが、それよりも声の聞こえ方がスッとストレートに入ってくるのか、広がりながら聞こえてくるのかと言う違いを大きく感じました。
ちなみにパープルは後者でボーカルの声が「広がりながら聞こえてくる」印象を受けました。先に記載しておきますが、jpopに関しては筆者はパープルではなくブルーの方が好みでした。
少しパープルは色が付きすぎと言うか…淡いというか…
日常的に使うならブルーと言った感じ。
ただEDM(もはやブルースも)に関してはパープルが良いなぁと心底思わされました。
パープルは音の深み・広がりに関してはブルーよりもかなり大きな味を出してくれており、EDMの重低音は度肝を抜かれました。
またブルーの特徴で記載しますが、本来ジャズやブルースはブルーのチューニング担当となっているものの、筆者はパープルの方が音に味があって良く感じました。
M15iブルーの特徴

M15iのパープルは「ジャズ・ブルース向け特別チューニングモデル」として販売されています。
筆者がこのブルーを使用して感じた感想は
「音の伸び・アタック感が素晴らしい!!」と言うこと。
パープルの特徴だった「深み・広がり」という雰囲気に対して、ブルーモデルの特徴は、「音に芯がある、ボーカルの声が真っすぐ伸びスッと入ってくる、クリアできめ細やか、少し冷たい感じの青色が似合う音の雰囲気」
このようなチューニングだなと感じました。
ブルーは本来、ジャズ・ブルースの特別チューニングと言うことですが、筆者はパープルの方がジャズ・ブルースは音の深みを感じれて好みでした。
まぁ、筆者はジャズ・ブルース全く普段から聞いてないのでこのような感想を持ったのかもしれませんが…
ちなみに筆者がもしも、
ブルーかパープルどちらか1つを選ばないといけないとしたら「ブルー」を選びます。
理由としては
ブルーは「本来の原曲の音をシンプルにグレードアップさせるチューニング」だなと感じたからです。
言い方を変えると、パープルは攻めたチューニングという感じ。
アレンジ的な感じて音の色(雰囲気)や、深み、広がりを楽しんでみたい人にパープルは向いているかもしれません。
M15iの購入がオススメな人!

M15iは単に「音を良くするためのアクセサリー」というより、今使っているイヤホンやヘッドホンの実力を最大限まで引き出してくれる本格的なポータブルDACです。
スマートフォン直挿しや一般的な変換アダプタでは物足りなさを感じている人にとって、M15iは音の変化を実感できる製品になることでしょう。
また、先述したようにカラーごとに異なる音のチューニングが用意されているため、自分の好みや聴く音楽に合わせて選べるのも大きな魅力。
ここでは、特にM15iの導入をおすすめできる人の特徴について、分かりやすく紹介していきます。
今のイヤホン性能を最大限引き出したい人

すでに良いイヤホンを持っているのに、「思ったほど音が良くない」「本来の性能が出ていない気がする」と感じている人には、M15iの導入は非常に効果的かもしれません。
スマートフォンやPCの内蔵オーディオはサイズや電力の制約があるため、イヤホンのポテンシャルを十分に引き出せていないこともよくあります。
M15iを接続すると、音の解像感や分離感、空間の広がり、低音の深みなどの向上に期待でき、特に中価格帯(1万円~2万円)のイヤホンを仕様している人ほど試してほしく、「こんな音が出せたのか」と驚く可能性は大いにあり得ます。
新しいイヤホンを買い替える前に、まず再生環境を強化するという選択肢は非常に合理的でしょう。
音楽ジャンルに合わせて音の傾向を選びたい人

記事中盤で解説したように、
M15iはカラーごとに音のチューニングが異なるため、聴く音楽ジャンルに合わせてモデルを選べるのも面白いポイント。
一般的なDACは基本的に音の傾向が一つですが、M15iなら好みや用途に応じて“音の個性”を選べるのが大きな特徴です。
チューニングの特徴に関しては「M15iカラーによる音質の違い」を参考にしてみてください。
今の変換アダプタに不満がある人

スマートフォンに付属している変換アダプタや、安価なUSB-C/Lightningアダプタに不満を感じている人は間違いなくM15iの導入が大きなアップグレードになります。
一般的な変換アダプタは「イヤホンを接続できるようにする」ことが目的であり、音質面は最低限に抑えられている場合が少なくありません。
一方、ドングルDACは内部に高性能なDACとアンプ回路を備えていますので、音の解像感やパワー、ノイズの少なさなどが大きく向上します。
今使っている変換アダプタを、
ただのアダプタから、音を良くするDACへと置き換えることで日常の音楽鑑賞に大きな変化をもたらしてくれることでしょう。
まとめ

QuestyleのポータブルDAC「M15i」は、スマートフォンやパソコンに接続するだけで、普段使っているイヤホンの音をワンランク上へ引き上げてくれる高性能なドングルDACでした。
小型ながら高い解像感や音の広がり、スペック数値からも分かる低歪み率。
そして特にM15iの面白いポイントが、
カラーごとにチューニングが異なること。
パープルは音に深みや広がりを感じやすく、EDMやJ-POPのような空間表現や迫力を楽しみたい人にぴったり。一方のブルーは、音の伸びやアタック感、クリアさが際立っており、原曲の魅力を素直にグレードアップしたような印象を受けました。
普段スマホ直挿しや一般的な変換アダプタで音楽を聴いている人にとっては、M15iを導入するだけで「同じイヤホンなのにここまで変わるのか」と驚ける可能性があります。
今使っているイヤホンを買い替える前に、まず再生環境を見直してみたい人にも非常におすすめできる製品でしょう。
いつものイヤホンの音をもう一段上へ引き上げたいなら、
Questyle「M15i」はかなり注目すべき1台です。