
Questyleから、有線イヤホン「ZEN」が登場しました。
「ZEN」は高級感のあるオールメタル筐体がとても特徴的で、透き通るような美しい音質と、長時間聴いても耳が疲れにくい快適な聴き心地を両立したモデルとして注目を集めています。
今回スペック図鑑ではQuestyle様より、この有線イヤホン「ZEN」を提供していただきレビューすることが出来ましたので、一体どんな音質なのか、フィット感や使い勝手について詳しくお伝えしていきたいと思います。
またQuestyleと言えば、そもそもイヤホンの音質を向上させるアイテム「ドングルDAC」が有名なので記事後半では、有線イヤホン「ZEN」にドングルDACを組み合わせた場合に音質がどう変化するのかも解説します。
是非ともイヤホン選びの参考にしてみてください。
有線イヤホン「ZEN」の基本スペック

Questyle「ZEN」は、シンプルな1基のダイナミックドライバーを採用しながら、素材や構造を徹底的に最適化することで高音質を実現した有線イヤホンです。
スマートフォン直挿しでも十分に駆動できる扱いやすさと、長時間でも疲れにくい自然な音作りが特徴とされています。
以下に「ZEN」の基本スペックをまとめたので参考にしてみてください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ドライバー | 9.6mm ダイナミック型(1DD) |
| 振動板 | 天然植物繊維ベース複合振動板 + 高弾性PUエッジ |
| インピーダンス | 22Ω |
| 感度 | 106dB |
| 再生周波数帯域 | 20Hz ~ 20kHz |
| 全高調波歪率(THD) | 0.05%以下 |
| ハウジング | オールメタル筐体(PVDコーティング) |
| ケーブル | 銀メッキOFCケーブル |
| プラグ | 3.5mm ステレオミニ |
| ケーブル長 | 約1.2m |
| 重量 | 約21.5g |
| 付属イヤーピース | 5サイズ(XS / S / M / L / XL) |
数値だけを見ると突出したスペックではありませんが、高感度・低インピーダンスによる優れた駆動効率を兼ね備えたモデルと言えそうです。
また、「ZEN」の大きな特徴のひとつが、
鏡面仕上げのオールメタル筐体。

手に取った瞬間に分かる重厚感と滑らかな質感は、同価格帯イヤホンの中でもワンランク上の高級感が感じられます。
※記事作成時の本体価格8,910円
さらに表面にはPVDコーティングが施されていることから、傷や摩耗に強く、長期間使用しても美しい外観を保ちやすいのは大きな魅力と言えるでしょう。
ケーブルは着脱可能で2pin仕様となっています。

実際に「ZEN」を使用して感じたこと

実際に「ZEN」を2週間使用してみて、
感じたことをまとめていきたいと思います。
主に以下の4項目が「ZEN」で感じたポイント。
- 透き通るような綺麗に響く音質
- 聴き心地がとにかくい良い
- 安定感あるイヤーピースのフィット感
- ケーブルはタッチノイズが皆無!
それぞれ詳しく見ていきましょう。
透き通るような綺麗に響く音質

実際に視聴してまず感じたのは、
全体的に非常にクリアで響きのあるサウンドだったということ。
高音は鋭すぎず、しっかりと伸びがあり、細かな音まで綺麗に響き渡るため聴き心地がかなり良かった為、
少しの時間視聴した段階で
これは「心を癒したい時」「長時間音楽を楽しみたい時」に最適なイヤホンだと瞬時に感じることが出来ました。
ただ面白いことに、
このようなクリアなイヤホンって低音の量が薄くなったり、迫力が無く聞きごたえが無くなりやすいんですが「ZEN」は低音のインパクトもしっかりしており、音楽そのもののリズムを楽しみながら聞く事が出来るんです。
ボーカルの声は輪郭がはっきりしつつも、温かく伸びある響きで、J-POPやバラード、アコースティック系の楽曲と相性は抜群です。アーティストがまるで目の前で歌っているかのような感覚を味わうことが出来ました。
聴き心地がとにかくい良い

「ZEN」を使っていて強く感じたのは、とにかく聞き心地が良かったこと。
音がクリアなイヤホンと言うのは、逆に言うとボーカルの高音が刺さりやすかったり、金管楽器か強調されやすいため、聴き疲れしやすかったり、楽曲によっては不快感を感じる事もありますが「ZEN」では全くこのような不快感はありませんでした。
ちなみに筆者が聴きやすいイヤホンとして注目しているポイントは少し特殊なんですが、高音域の音が耳の上部から脳に向かって音が聴こえてくるのか、耳の中心から下部(首元)に向かって音が聴こえてくるのか。
この基準をとても大切にしています。
筆者の聴きやすいイヤホンは後者の「耳の中心から下部(首元)に向かって音が聴こえてくる」イヤホン。
何を言っているんだ!この人は!?
と思う方もいるかもしれませんが、改めて普段使っているイヤホンで音がどのように聴こえるか皆さん意識してみてください。
もしも、アナタの普段使っているイヤホンが
耳の中心から首元に向かって聴こえる音で心地良いと感じているのであれば、ZENはアナタにとってベストマッチするイヤホンになること間違いありません。
また、ZENは大きめに音量を上げても頭に音が刺さる不快感もほとんどない為、騒音がある環境や移動中のBGM用途にも非常に適しています。
「ずっと聴いていられるイヤホン」を探している人にとっては普段使いの相棒として、非常に最適な製品だと感じました。
安定感あるイヤーピースのフィット感

ZENは本体形状に合わせて設計された専用イヤーピースが付属されており、この専用イヤーピースがしっかりした装着感を体験させてくれます。
ぶっちゃけ見た目は
フィット感の悪そうなフォルムをしているんですが、なぜが不思議と耳穴にジャストフィットするんですよね…理由は分かりませんが綿密に設計と行っているのでしょう。

イヤーピースはXS〜XLまで5サイズが同梱されているため、自分の耳に合ったサイズを選ぶことで、密着感と安定感を最大限に引き出せるはずです。

近年はワイヤレスイヤホンの普及により、出先で有線イヤホンを使用する機会はほとんど無くなりましたが、ZENはフィット感だけでなく密閉性も高いので、出先でも大活躍できる有能な有線イヤホンだと感じました。
ケーブルはタッチノイズが皆無!

有線イヤホンで意外と気になるのが、ケーブルが服や体に触れたときに「ゴソゴソ」「コツコツ」と耳に伝わるタッチノイズ。
前項のイヤーピースのフィット感でお伝えしたように「ZEN」は出先でも大活躍しそうだなと感じたので、さっそく「ZEN」を着用して散歩をしたり、カフェで作業したりしましたんですが、タッチノイズがまったく気にならず、非常に快適に使用できました。
またZENのケーブルはしなやかで取り回しが良かったので、首回りでケーブルが邪魔だなと感じるタイミングもありませんでした。
「ZEN」を使用して感じた2つのデメリット

ここまでZENを使用して良かったポイントを記載してきましたが、少し気になるデメリットになり得るポイントもあったので記載しておきます。
どんなに完成度の高いイヤホンでも、
実際に使ってみると気になる点が出てくるもの。購入後に後悔しないように必ず目を通すようにしておきましょう。
目を通して全然大したことないじゃん!とか、デメリットに感じなかった場合は是非ともZENを手に取ってみてください。最高の相棒になること間違いありません。
メタルの本体がひんやりと冷たい

「ZEN」はオールメタル筐体を採用しているため、高級感や剛性感がある一方で、冬場など気温が低い環境では本体がひんやりと冷たく感じます。
装着した瞬間に金属特有の冷たさが耳に伝わるため、冬場の寒い季節は装着する時に少し心の準備が必要です。
非常に下品な例えで申し訳ないのですが、
ヒーター機能のついていない冬場の洋式便座に座るときは心の準備がいりますよね…
ゆっくりじんわりと座るのか、えい!と一瞬で座るのか…
今までイヤホンの装着でこのような感覚を味わった経験はありませんでしたが、ZENを使用する時期が真冬の激寒なタイミングだったこともあり、このようなデメリットに気づくことが出来ました。
とは言っても、こんなの気にならない人の方が多いでしょうし、イヤホンを装着する前に手で少し温めれば問題は解決します。
何も知らずに装着時ヒヤッさせられてZENが嫌いにならないように、事前に知っておくと安心できるポイントとして記載させていただきました。
ケーブルが少し絡まりやすい

「ZEN」のケーブルはしなやかで扱いやすい反面、柔らかい素材ゆえにポケットやバッグの中でやや絡まりやすい印象がありました。無造作に収納すると取り出したときにケーブル同士が絡まる可能性があるので、収納時は丁寧にしまうことをお勧めします。
ただし、この柔軟性のおかげで装着中の違和感や引っ張られる感覚が少ないというメリットもあり、実際に使用している最中に絡まることはほとんどなく、あくまでこれは収納時に気をつけたいポイント。
軽くまとめてからケースやポーチに入れるだけでも絡まりは大幅に防げますし、そもそもイヤホンケーブルが絡んだとしても、簡単に解けるので、金属のネックレスみたいに地獄のような感情を抱く事もないでしょう。
また、ZENはケーブルが着脱可能なモデルなので、他に気になるケーブルがあったり、ご自身のお気に入りケーブルがあるなら付け替えも可能です。
QuestyleのドングルDACで音質の変化を楽しんでみた

有線イヤホン「ZEN」はイヤホンジャックがあれば、スマートフォンやPCに直挿しでも十分に高音質を楽しめますが、Questyleが得意とする「ドングルDAC」を組み合わせることで、さらに高音質な音色や、自分に合った好みの音質を楽しめるようになります。
そもそもイヤホンジャックが無い端末を使用しているなら、イヤホンジャックからTypeCい変換するアダプターが必須。
そこら辺に売られている安価な変換アダプタを使用すると、ZENの音質を低下させる原因にもなりかねませんので、是非ともQuestyleの「ドングルDAC」を合わせて検討してみるようにしてみましょう。
ここでは、コンパクトで手軽に使える「Qlink-C」と、より高音質を追求したポータブルDAC「M15i」を実際に組み合わせた場合に、ZENの音質がどのように変わるのかを分かりやすく紹介していきます。
ハイレゾ対応コンパクトDAC「Qlink-C」

「Qlink-C」は、TypeC端子のスマートフォンに直接接続して使用できる超小型のドングルDACです。スマホとイヤホン間に挿すだけで、スマホに内蔵されたDACよりも高品質な音声処理が可能になり、「ZEN」のポテンシャルを手軽に引き出すことができます。
実際に組み合わせて使用した感想は、基本的に大きな違いがあるわけでは無いものの、ボーカルの存在感がよりはっきりしたように感じました。
少なくとも音が劣化するという感覚は無く、間違いなくそこらの量販店で売られている変換アダプタを買うよりも100%この「Qlink-C」を組み合わせることがオススメできます。

しかもこの「Qlink-C」なんと本体価格は2,420円!!
量販店で売られている変換アダプタも2,000円前後はするので、ほぼ同じ価格帯で音質のアップグレードに期待できるとなれば買わない選択肢はありません。
ZENの購入に合わせてではなく、現在使用している有線イヤホンの変換アダプタに不満を感じている人も是非とも「Qlink-C」を検討してみることをお勧めします。
お金を出せるならポータブルDAC「M15i」

自分の好みに合わせたクオリティの高い音質を求めるなら「Qlink-C」ではなく、ポータブルDAC「M15i」が非常に有力な選択肢です。
ポータブルDAC「M15i」には異なるチューニングの施されたモデルが3種類販売されており、本体カラー「ブラック」「ブルー」「パープル」によって音質が異なります。
今回はスペック図鑑ではブルーとパープルの2色を実際に組み合わせて使用してみました。
ちなみに
「ブルー」のチューニング特徴は公式サイトにて
ジャズ・ブルースチューニング) M15iブルーは、ジャズやブルースの魅力を引き出すためにチューニングした特別モデルです。 中域の温かみ、倍音の階調、ボーカルの繊細さを丁寧に強化し、サックスの艶、ベースの深い響き、人声の表情まで豊かに描写します。 落ち着いた音楽をしっかり味わいたい方に最適です。
「パープル」のチューニング特徴は公式サイトにて
EDM・J-POPチューニング) M15iパープルは、M15iをベースに“遊び心”を加えた、EDM・J-POP向け特別チューニングモデルです。 Questyle独自のカレントモードアンプによる高い駆動力を活かし、鋭くキレのあるビート、タイトな低域、華やかな高域をバランスよく再現します。 電子音楽やJ-POPのサウンドを、より躍動感のある表現で楽しめるモデルです。
このように記載はされています。
どちらも基本性能は同じですが、
チューニングが異なるので聞こえ方は大きく異なってきます。
結論、どちらの「M15i」も音質の向上半端なかったです…
もうイヤホンが別物に劇的な進化を遂げめちゃくちゃビビりました。

音の密度と立体感がガラッと変わり、音場が広がるだけでなく、前後の奥行きが明確になり、楽器やボーカルの位置関係がよりはっきりと分かるようになります。
ちょっとこのポータブルDAC「M15i」にはかなり驚かされ、語りたいことが多すぎるので具体的にどのように変化したのかや、「ブルー」と「パープル」の聞こえ方の違いについては別記事にてまとめました。
詳しく知りたい方は以下の記事に目を通すようにしてみてください。
価格はドングルDACとしてはやや高めですが、その分得られる音質向上の幅は非常に大きく、「ZEN、もしくは現在使用しているイヤホンの実力を最大限まで引き出したい」という人には十分に価値のある製品です。
まとめ

Questyleの有線イヤホン「ZEN」は、シンプルな1基のダイナミックドライバー構成でありながら、素材や設計を徹底的に追求することで、本体価格が約9,000円とは思えない非常に完成度の高いイヤホンでした。
実際に使用してみると、透き通るように広がるクリアな音質と、長時間聴いていても疲れにくい自然なチューニングが非常に印象的で、「ずっと音楽を聴いていたくなるイヤホン」という表現がぴったりのモデルです。
また、オールメタル筐体による高級感のあるデザインや、専用イヤーピースによる安定したフィット感、タッチノイズの少ないケーブルなど、日常的に使いやすいポイントもしっかり押さえられています。
さらに面白いのが、
Questyleが得意とするドングルDACを組み合わせることで、ZENのポテンシャルはさらに引き出されます。
コンパクトで手軽な「Qlink-C」であれば気軽に音質を底上げできますし、ポータブルDAC「M15i」を組み合わせれば、音の密度や立体感が大きく向上し、ワンランク上のリスニング体験を楽しむことができます。
価格は約9,000円前後と比較的手に取りやすいにもかかわらず、音質・デザイン・使い心地のバランスが非常に優れているため、
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初めて有線イヤホンを購入する人
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スマートフォンで高音質を楽しみたい人
-
長時間でも快適に音楽を聴きたい人
このような方には、非常に満足度の高いイヤホンになることでしょう。
「気軽に高音質を楽しめる有線イヤホン」を探しているなら、Questyle「ZEN」は間違いなくチェックしておきたい1本と言えます。