
関東は梅雨明けしました。暑〜い夏がやってきます。
熱中症を防ぐためには,エアコンを適切に使いましょう。そして涼感を感じるためには…朝顔と風鈴です!
なーんてね(夏の暑さは苦手です。北海道人なので)。
古い時代から夏の日本を癒してきた風鈴。全国にいろんな風鈴があるみたい。「ご当地〇〇」っていろいろあるけど「ご当地風鈴」というのも面白そうですね。
さて先日,西新井大師で「風鈴まつり」がありました。そこで全国の風鈴の展示(&即売)をやってるというので,覗いてきました。面白かったですよ。
西新井大師の境内にて
西新井大師は自宅からそう遠くはないけど,行ったのは初めてでした。
ついてみると,おお,立派な門があるじゃないですか。

その門を守る仁王様は,三白眼でちょっと顔が怖い(汗)。

あんまり詳しくないけど,これは弘法大師像で合ってますよね?貫禄がありますね。

これは門をくぐってすぐのところにあった「塩地蔵」。ちょ,ちょっとどうしちゃったの!?

ここに安置の地蔵菩薩は,江戸時代より特にいぼ取りその他に霊験ありと伝えられ,お堂内の塩をいただきその功徳ある時,倍の塩をお返しするところから塩地蔵と申し諸人の信仰盛んなり
塩まみれすぎィ!
「塩を倍にして返す」のはわかるけど,顔にまで塩を塗りたくっちゃうの!?(笑)
この感じ,葛飾の南蔵院にある「しばられ地蔵」を思い出しちゃいました。
境内を進むと,ガラス風鈴がいっぱい下がってるところがありましたよ。
無色のプレーンな風鈴だけど,これだけでも風情ありますよね。

もうちょっと進むと,藤棚にかけられた青,黄色,緑の風鈴。涼しげです。藤の木との組み合わせもいい。

ハスが咲くお寺の池を借景にして,風鈴が揺れます。
蒸し暑い日だったけど,確かに風鈴はこんな気候を涼やかにしてくれるなあってあらためて思いました。

全国各地のご当地風鈴が面白い!
さて,それでは風鈴まつり・全国の風鈴コーナーに行ってみましょう。いろんな風鈴があったよ!
小樽・ガラス風鈴
はじめは北海道・小樽のガラス風鈴。
小樽には「北一硝子」という工房があって,様々なガラスのアート品が作られています*1。この風鈴もそのあたりで作られたものかな?

この夏には北海道に帰省する予定なので,北一硝子にも寄ってみようかな。
*1 僕も北一硝子のネックレスを妻にプレゼントしたことがあります (^o^=)。でも妻は全然つけてくれません(泣)。
津軽びいどろ風鈴
お次は青森の「津軽びいどろ」の風鈴。津軽びいどろはやや厚手のガラスが特徴で,素朴な模様が魅力的ですよね。僕もおちょこを一個持っています(^ ^)。
なるほど風鈴にするのもいいですね。

南部風鈴
そして少し南に下って,岩手の南部風鈴。みんな大好き南部鉄器の風鈴です。
これ↓は何を表しているのかな?ふくろう?ねこ?宮沢賢治の童話にモチーフをとったものかと思いますが。

最近は若い職人さんも頑張っているようで,美しく着色した南部鉄器も作られるようになりました。
いい色ですねー。これ,好きです。

僕の妻は岩手人なので岩手にはよく行っていて,南部風鈴はうちにも一つあります。
風が吹くとチリ〜ン♪ チリ〜ン♪ と澄んだ音でよく響きます。

三角帽子みたいな可愛らしい形の風鈴もありました。これもいいですね。
喜多方風鈴
続いて福島,会津の喜多方風鈴です。
涼しげな絵が入ったガラス風鈴。眺めているだけで涼しい気分になります。

会津の夏は結構暑いですね。でも空気がカラッとしているし朝夕は涼しいので,関東よりは過ごしやすいかも。

個人的には会津の夏には特別な思い出があります。旧高郷村(現在は喜多方市の一部)に何年か通っていた時期があるんです。
とれたての夏野菜にかぶりついて過ごした「正しい日本の夏」。懐かしいところです。
新潟風鈴
会津から山を越えて新潟へ。
新潟風鈴は鉄器のものや焼き物でできたものなどいくつか展示されていました。いずれも穴あきのデザインで,これが共通した意匠なのかな?

江戸風鈴
さてさて地元,お江戸です。江戸風鈴。
こうしてみると,見慣れた形のガラス風鈴ですかね。川越氷川神社の「縁結び風鈴」もこのタイプの風鈴でしたね(もっとも川越は埼玉ですが)。
でも味のある絵が描かれているのがいっぱいあって,見ていると楽しいです。

これは紫陽花ですかね?この季節を彩るのにぴったりな風鈴ですね。
浴衣を着て,縁側で風鈴の音を聞いて過ごしてみたい。ビールと枝豆もね。花火が上がったりしたら,なお最高。

小田原風鈴
お次は神奈川県に行って,小田原風鈴。
へえー,江戸風鈴とはずいぶん違ったフォルムになるんですね。ちょっと意外に思いました。

これまた渋い味わいですなあ。
神奈川県とはいえ西の方で,文化圏は江戸とはずいぶん違ってきたということなんでしょうか。

駿河竹筋細工風鈴
小田原から少し進んで静かに入ります。こちらからは「駿河竹筋細工風鈴」。
面白いデザインですねー。竹の細工は虫籠のようです。これも一つの「和のデザイン」。

竹籠の中に揺れている風鈴は,よくみると金属製ですかね。小田原風鈴とこの辺りは共通点があるのかな?

長野・水引風鈴
信州に行きましょう。こちらからは「水引風鈴」。水引細工で包まれた風鈴は個性豊かです。

日本の水引細工,その7割は長野県南部の飯田市付近で作られているということで,へえーそうだったのか。
信州の山に想いを馳せながら(今年もアルプスに行きたい),その音色に耳を傾けます。

富山高岡・青銅風鈴
ついで北陸に行きます。
富山・高岡から「青銅風鈴」。「高岡銅器」というのも伝統ある産業のようですね。
これは「おわら風の盆」を象った風鈴ですね。この風鈴の音を聞いた人は,夜通し踊らなければならないんです(ウソ)。

「風の盆」も一度見てみたいですねえ。笛と胡弓の音が響く里に身を置いてみたい。

その時,町にはこんなぼんぼりが下がっているでしょうか。この風鈴もよく見ると,風の盆が描かれていますね。
能登風鈴
おとなり石川県の能登風鈴です。素朴な味わいのあるガラス風鈴。

能登ではこんな風鈴が,日本海からの風に吹かれてチリンチリン鳴っているのかな?1日も早く,地震から復興されますように。
鯖江どれみふぁ風鈴
福井県からは鯖江の「どれみふぁ風鈴」。鯖江にはいろんなタイプの風鈴があって,「どれみふぁ風水母(くらげ)」と呼ばれているようです。

ここに飾られていたのは鉄器の風鈴でしたが,他のタイプのもみてみたいですねえ。
美濃焼風鈴
岐阜は美濃焼風鈴。この辺りは焼き物が盛んだったこともあって,風鈴も焼き物のものが多くなります。
これはイッヌの風鈴。風が吹くとワンワンというわけでは…ありません(笑)。

イッヌに続いてペンギンの風鈴。美濃の風鈴はやけに可愛らしい。ペンギン風鈴も,きっと南極の涼しい風を運んできてくれることでしょう。

瀬戸焼風鈴
愛知県に入って,「瀬戸焼風鈴」。
焼き物(磁器)の美しさを存分に生かした風鈴ですね。朝顔が描かれているのもうれしい。

ちなみに磁器は高音で焼き上げるので,鉱物どうしの結合が密になり,叩くと金属的な音がするんですよね。
陶器,磁器の話はこちらをどうぞ
この風鈴も,風に吹かれて澄んだ音を出しています(この日は風の強い日だったんです)。

瀬戸焼の風鈴は,ちょっと欲しくなりました。
信楽風鈴
こちらも焼き物の里,信楽の風鈴です。
いかにも信楽らしい,赤茶色の陶器。深みが感じられる逸品です。

信楽焼といえば,朝ドラの「スカーレット」が思い出されてなりません。ドラマに描かれていたようなでっかい窯で,風鈴も一つひとつ焼かれているのかな。

福岡・ガラス風鈴
九州に飛びます。福岡のガラス風鈴。材質や形は特に変わったものではありませんが,この模様はきれいですねえ。
これ,あとから着色してるんじゃなくて,ガラスを溶かすときに色付きガラスを混ぜ込んでる?

ガラス好きとしては興味津々な風鈴でした。
沖縄・ガラス風鈴
最後は沖縄の風鈴です。
沖縄もガラス細工が盛んなところですよね。海に流れ着いたガラス片を溶かして細工してるという話を聞いたことがあります。ロマンがありますねえ。

この色の感じやガラスの厚みは,どこか青森の津軽びいどろに通じるものを感じるんですけどね。偶然なのか何か繋がりがあるのか。想像が捗ります。

沖縄の青い海を前にして,風鈴の音で涼みたい (^◡^)。三線の音を聴きながらね。
風鈴めぐり,楽しかったです
西新井大師の風鈴まつり––風鈴を通して全国の風土を感じる。そんな時間がなかなか楽しかったです。

風鈴の展示は即売会を兼ねているので,僕が行ったときにはすでに売れていたのもあったことでしょう。
毎年7月上旬から中旬にかけて行われますが,早めに行ったほうがいろいろ見ることができていいかもね。

西新井大師の境内を一回り散歩して,お開きです。
ずんどうの三重塔(失礼!)が存在感ありますね。
西新井大師の風鈴まつり,7月21日まで開催中です。
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