【初心者向け】ホタルイカ掬い完全ガイド|富山湾での取り方・道具・保存・食べ方まで丁寧に解説

みなさんこんにちは!!
いよいよホタルイカ掬いの季節がやってきました!!
春の富山湾といえば、夜の海を青白く染めるホタルイカの光。
あの幻想的な光景を、自分の手でそっと掬い上げる「ホタルイカ掬い」は、毎年楽しみにしている方も多い春の風物詩です。
この記事では、初めて挑戦する方でも迷わず楽しめるように、
ホタルイカの生態・接岸の仕組み・掬い方のコツ・必要な道具・保存方法・食べ方
といったポイントを、できるだけ分かりやすくまとめました。
1. ホタルイカとは?
ホタルイカ(学名 Watasenia scintillans)は、ツツイカ目ホタルイカモドキ科に属する小型のイカで、体長は7〜8cmほど。
体表にある発光器が青白く光ることから「ホタル」の名がついています。
普段は水深200〜600mの深海で生活していますが、春になると産卵のために沿岸へ接岸します。
特に富山湾は地形が急深で、深海から岸までの距離が近いため、ホタルイカが接岸しやすい“聖地”として知られています。
2. ホタルイカ掬いの基礎知識
ホタルイカが沸きやすいと言われている条件(ゆるく知っておく程度でOK)
ホタルイカ掬いは自然相手なので「絶対こうなる」というものはありません。
ただ、地元の方や毎年通っている方の間では、こんな条件が“比較的”良いと言われています。
• 新月〜若い月の頃(暗い夜)
月明かりが弱い方が寄りやすいと言われています。満月でも沸く時は沸きます。
• 風が弱く、波が穏やかな日
海面が静かだと光が散らず、ホタルイカが寄りやすいです。
• 春先の水温上昇(3〜5月)
富山湾のピークはこの時期。
• 天候が安定している日
荒れた翌日は寄りにくいと言われることもあります。
• 深夜〜明け方の時間帯
この時間帯に接岸しやすい傾向があります。
こういう“なんとなくの条件”を知っておくと、
「今日はどうかな?」と海に向かう楽しみがちょっと増えます。
私もこの時期になると毎日天気予報とにらめっこしています。
3.ホタルイカの掬い方
ホタルイカ掬いには大きく2通りの掬い方のスタイルが有ります。
① 護岸から集魚灯を使って掬う方法
防波堤や護岸からライトで海面を照らし、寄ってきたホタルイカを網ですくう方法です。
足場が安定している、濡れたり砂でよごれたりしない、車から近い、ホタルイカが砂を噛まない などメリットも多いですが万一、落水した場合はかなり危険です。
お子様からは目を離さないように十分注意して下さい。
● コツ・やり方
• ライトは海面の少し先を照らす
真下より2〜3m先の方がホタルイカが寄りやすいです。
• 光の境目を狙う
明暗の境界にホタルイカが集まりやすい傾向があります。
• 網は“押す”のではなく“すくい上げる”
海面にそっと入れて、軽く持ち上げるイメージが成功率高め。
• 風が弱く、波が穏やかな日がベスト
光が散らないので寄りやすいです。
• 人が多い場所は光が多すぎて逆効果のことも
少し暗い場所を探すとチャンスが増えます。
② 浜から立ち込んで掬う方法
ウェーダーを履いて波打ち際に入り、ホタルイカを直接掬う方法です。
ホタルイカとの距離も近く自分の足で探したり、追いかけたりととても楽しいです。
ですが、夜中の海に入るため潮の流れ、波、水深等、つねに注意が必要です。

● コツ・やり方
• 網は横から滑り込ませるように。
上から押し付けると逃げられます。
• ライトは足元ではなく少し前方の海中へ。
直接照らしすぎると逃げる個体もいます。
• 波のリズムに合わせて動く
波が引く瞬間は海底が見えやすく、探しやすいです。
• 柔らかすぎる砂地は避ける
足を取られやすく危険です。
・波打ち際や打ち上げられたホタルイカは別で保管する
砂を巻いている波打ち際や打ち上げられた個体は砂を噛んでいる場合が多いので別処理が必要なため別にしてキープたほうが良いです。
4. 安全に関する注意事項(重要)
夜の海は想像以上に危険が多いので、以下は必ず守りたいポイントです。
• ライフジャケットは必ず着用(立ち込みは固形式推奨)
• なるべく単独行動は避ける
• 波・うねりが強い日は中止
• 護岸では絶対に柵を越えない
• 立ち込みは満潮・離岸流に注意
• ライトの予備電池を持つ
• 知らない生き物には触らない(ホタルイカ以外にも魚など掬えることがあります)
5. 必要な道具とその説明
5-1 護岸スタイルで使う道具
イメージしやすい様に商品リンクを貼っておきますので参考にして下さい。
■ タモ網(小〜中型・深め)
護岸で使うタモ網は、直径25〜35cmほどの小〜中型が扱いやすいです。
網は深めのタイプが取りこぼしが少なくて安心です。
網目は1cmくらいが良いです。
・粗すぎるとホタルイカが逃げてしまう
・細かすぎると水の抵抗が大きくなって掬うスピードが落ちて逃げられやすい。
また、ラバーネットよりナイロンの方が抵抗が少ないです。
そしてもうひとつ大事なのが、柄の長さを“足場の高さに合わせる”こと。
護岸は場所によって海面までの高さが違うので、長さが合っていないと掬いにくくなります。
■ 集魚灯(LEDライト)
海面または水中を照らしてホタルイカを寄せるためのライトです。
水中タイプからを照らすとホタルイカのシルエットがはっきりと見えます。
水面タイプは見やすい光で照らしホタルイカを寄せます。
水中用
水面用
■ ヘッドライト(明るい物)
両手が空くので作業がしやすく安全です。
■ バケツ or クーラーボックス
掬ったホタルイカを入れておく容器です。
クーラーボックスなら海水氷を作っておくと鮮度が保てます。
■ 防寒着・手袋
春でも夜の海はしっかり冷えます。
防寒着や防水手袋があると、長時間でも快適に作業できます。
5-2. 立ち込みスタイルで使う道具
■ ウェーダー(チェストハイ)
波打ち際に入るための必須装備です。(長靴では波ですぐに濡れてしまいます)
ネオプレンは暖かく、ナイロンは履きやすく軽く動きやすいという特徴があります。
子供用
■ ロング手袋
海に立ちこんでホタルイカ掬いをしていると、どうしても服の袖が濡れてしまいます。
この季節はまだ寒いので服が濡れると楽しく遊べなくなってしまいます。
特に腰あたりまで立ちこむと肘あたりから濡れてしまいます。
ロング手袋があると安心です。使い捨てのビニールの物ですと直ぐに破れてしまいますのである程度丈夫な物が良いと思います。
あと、素手で触ると時々ホタルイカに噛まれます(笑)


■ タモ網(少し長めの柄)
波のタイミングに合わせて横から掬うため、柄が長めのものが扱いやすいです。
ただし、長すぎると扱いにくいし海が混んでいる場合、隣の人に当たってしまうかもしれませんので、2mくらいに抑えた方がよいでしょう。
■ ヘッドライト(明るい物)
海中を照らしてホタルイカを探すためのライトです。
ライトは手持ちでも構いませんが両手が使用できるヘッドライトを強くお勧めします。
また、手持ちのライトの場合は防水仕様であることが大切です。
特に海に立ちこんで掬う場合は照度が低いとホタルイカを見つけにくいので明るい物を準備しましょう。
■ ライフジャケット(固形式)
立ち込みでは、ライフジャケットは必須のアイテムです。
特にウエーダーを履いて海に立ちこむ場合、転倒時等で海底から足が離れてしまうとウエーダー内に溜まった空気により足側が浮いてしまい体側が水中に入ってしまいますのでパニックになると溺れてしまいます。この状態になることを防ぐためにもライフジャケット着用は必須です。
また、膨張式のライフジャケットは海に立ちこんでのホタルイカ掬いには向きません。
波しぶきや転倒で誤作動して膨らむ可能性がありるからです。
浮力体が入った固形式が安全性も高く、また風よけにもなりますので安心です。
■ クーラーボックス
海水氷を作っておくと鮮度がしっかり保てます。
ただし、海までの距離がある場合は帰りには水を抜くなりしないと大変です。
■ホタルイカをキープしておく入れ物
岸から離れてホタルイカを探すのでいちいち岸のクーラーボックスまで戻っていては効率が悪すぎます。
何らかの入れ物を準備します。潮干狩り用のネット、バケツ釣り用のスカリなど人それぞれの入れ物を持って掬っていますが、私は買い物カゴにネットを張って浮力体としてウレタンを取り付けて浮かべたカゴを使用しています。
買い物カゴは網目が大きいので小さなホタルイカは網目からすり抜けて逃げてしまいますのでネットを張った方が良いと思います。これにロープを着けて体に装着しています。ほかにホームセンターで売っている収穫カゴもは網目が細かい物もあるので利用できます。

5-3. あると便利な共通アイテム
• 予備バッテリー
• タオル・ウェットティッシュ
• 滑りにくい靴(フェルト底など)
6. 持ち帰り方・保存方法
ホタルイカは傷みやすいので、持ち帰り方と保存方法も大切です。
• クーラーボックスに海水氷を作っておく
• なるべく直接氷に触れさせない(身が傷むため)
• 解けた氷の真水に触れないようにする(身が傷むため)
• 冷蔵は1日程度
• 冷凍は下処理してから1〜2ヶ月保存可能
7. ホタルイカの食べ方
定番はボイルして酢味噌ですが、私は塩ゆでして、ゆでたてを何もつけずにそのまま食べるのが大好きです。スーパーなどでボイルして売られている物とは比べものにならない程美味しいです!!
ほかにも沖漬け、パスタ、アヒージョ、干物、軽く炙るなど、いろいろ楽しめます。



ただし、寄生虫(旋尾線虫)の問題があるため、
生食は避け、必ず加熱するか、生食する場合は旋尾線虫を殺虫する条件を満たすことが出来た場合可能です。
生食について厚生労働省がだしている通知がありますので参考にして下さい。
・生食用ホタルイカの取扱いについて(◆平成12年06月21日衛食第110号衛乳第125号)
8. 最後に
安全とマナーを守って、春の夜を楽しむために
ホタルイカ掬いは、春の富山湾ならではの特別な体験です。
夜の海に青く光るホタルイカを自分の手で掬う瞬間は、何度やっても胸が高鳴ります。
ただ、夜間の活動ということもあり、近隣住民の迷惑にならないよう、騒音やライトの向け方には十分な配慮が必要です。
また、無断駐車や路上駐車は絶対に避け、指定された駐車場を利用することも大切です。
そして最後にもう一度だけ。
ライフジャケットの着用、単独行動はなるべく控える、波・天候の確認、足場の安全確保、ライトの予備電池。
このあたりは“慣れてきた頃ほど忘れがち”なので、毎回しっかり確認してから海に向かいましょう。
道具と安全、そしてマナーを守れば、初心者でも安心して楽しめます。
今年の春は、ぜひホタルイカの神秘を体感してみてください。
いかがでしたでしょうか?
みなさんも掬って楽しく、食べて美味しいホタルイカ掬いに是非行ってみて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。