緋染めの雪 ~雪山脱出ノベルミステリー | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
『緋染めの雪 ~雪山脱出ノベルミステリー』のレビュー行くぜ!
パブリッシャー:マメクジラ
機種:Switch
ジャンル:テキストアドベンチャー
発売日:2025/3/6
価格:1200円【4/1まで840円】
『千里の棋譜』『ANGEL WHISPER』などを手掛けたChild-Dreamとマメクジラが送るノベルゲームだ。タイトル通り、雪山を舞台にした脱出劇を描いたサスペンスミステリーになっているぞ。
スマホなどで配信されているタイトルのリメイク作で、グラフィックやキャラデザなどが一新されている。
このブログではNintendo Switchで配信されてるChild-Dream作品は全部レビュー済み。
・俺のレビュー
□これは「生き様」を描いた物語だ!異色かつ白熱の将棋ADV『千里の棋譜~現代将棋ミステリー~』レビュー!【PS4/Switch/PC】 - 絶対SIMPLE主義
□1998年の名作が復活!丁寧なリメイク作『人形の傷跡:姉の謎を追うサイコホラー』レビュー!【Switch】 - 絶対SIMPLE主義
□「1999年の終末論」に挑むメタADV!『ANGEL WHISPER~あるゲーム作家が遺したサスペンスアドベンチャー』レビュー!【Switch】 - 絶対SIMPLE主義
『千里の棋譜』は別格として他のも面白かったんだが、今回は駆け足な展開に加えて素材の雑さもかなり目につき、これまでに比べるとちょっと落ちる作りだったな。

舞台となるのはかつて火祀りが行われていた緋ノ山という雪山。
主人公は見知らぬ死体と共に雪洞に閉じ込められた瞬と、差出人不明のメールに惹かれて友人と共にやってきたライターの葛城真由の2人で進行するぞ。

ザッピングシステムやカメラによる撮影と再生を活用したシステムがウリだが、自由に視点を切り替えるゲームではなく、特定のポイントで切り替えを強制される。
カメラも特定のタイミングで表示されるカメラアイコンを選択しないと、進行フラグを立てるための証拠が手に入らないってだけ。

選択肢もあるがミスで一発ゲームオーバー。
ゲームオーバーになっても少し前からやり直せるので難しいところはなく、基本的には一本道の単純なノベルゲームだ。

暗躍する幽霊のような存在に廃屋に潜む謎の男、記憶が曖昧な主人公の瞬と、疑問点の多いストーリーが少しずつ解きほぐされていく構成はちゃんとしてる。
システムは単純と書いたが、主人公がピンチの時に視点を切り替えて、もう片方の主人公で正しい選択をすると進めるなど。ダブル主人公を活かす箇所もある。
ただ、ストーリーがかなり駆け足でキャラの掘り下げが薄く、遊んでいて内面があまり伝わってこなかった。雪山で右往左往してるうちに物語が進んでいく。

AI生成っぽい背景もチグハグな箇所があり、一度引っかかると物凄く気になってしまう。

廃屋の山小屋って言ってるのにやたら小奇麗な部屋が出てくるし……。

ボタンを1回押してアングルが変わった瞬間に荒れた部屋になる。
この他にも違和感のある背景が多くて遊んでいて気が散る。立ち絵と写実的な一枚絵で雰囲気が違うどころかヒゲの有無が異なるキャラもいたり。遊んでいて頭の中で情景が想像し辛かった。

ボウガンもこんなデザインしてたっけ……?
猟銃の発射音がビームっぽいのも気になったな。

クリアまでは2~3時間ほど。
雪山を舞台にしたミステリーとしては悪い作りではない。引っかかっていた数々の要素が終盤の展開で解消され「あれはそういうことだったのか!」という納得と共にヒューマンドラマに収束していく。この感情を一気に揺さぶってくる構成はChild-Dreamらしい。ただ、登場キャラの会話がやや唐突に感じたりと、個人的にはあんまり物語に入り込めなかった。
低価格ソフトとはいえ、背景素材の雑さも見過ごせない。『ANGEL WHISPER』もフリー素材っぽい背景がやや違和感あったけど、今回ほどじゃなかったな。
という感じで、ライトにサクッと遊ぶならまあ……って1本でした!