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【レビュー】完全新作の短編100話を書き下ろし!無茶企画だけど頑張ってた!『5分後に意外な結末 モノクロームの図書館』【Switch】

 

5分後に意外な結末 モノクロームの図書館

 

『5分後に意外な結末 モノクロームの図書館』のレビュー行くぜ!

 


パブリッシャー:ディースリー・パブリッシャー

機種:Switch

ジャンル:デジタルノベル

発売日:2024/2/22

価格:5000円


 

500万部を越える児童文学シリーズ『5分後に意外な結末』をゲーム化したものだ。開発はテンダゲームス。完全新作の短編を100本を収録したノベルゲームになっているぞ。原作を知らなかったのでいくつか読んでからゲームをプレイした。

 

 

学研「5分後に意外な結末」シリーズ | Gakken

 

まず原作になっている『5分後に意外な結末』とは?

「5分程度の時間で読めて、ラストにはあっと驚くドンデン返し」がコンセプトのショートショート集だ。共通した登場人物や舞台は無く、SFやミステリー、サスペンス、ホラー、ギャグまで何でもありのバラエティ豊かなシリーズ。やはり星新一に影響を受けて企画されたそうだ。usi氏による表紙の綺麗なイラストが共通点くらいで、そこはゲームにも引き継がれている。

 

新作だけでなく過去の名作や都市伝説、海外の小話なども収録してるため、「この短編やたらデキ良かったな。誰が書いてるんだろう……太宰治じゃねーか!」なんてこともあったり。小学生~中学生に人気が高いが、大人が読んでも楽しめる内容。

 

大ヒットした児童文学をD3パブリッシャーとテンダゲームスがNintendo Switchでゲーム化という組み合わせは、以前発売された『ふしぎ駄菓子屋銭天堂 ふしぎ駄菓子ばなし50選』と同じで画作りも似てる。あれは結構面白かったな。

 

新作シナリオ50本は伊達じゃない!『ふしぎ駄菓子屋銭天堂 ふしぎ駄菓子ばなし50a選』レビュー!【Switch】 - 絶対SIMPLE主義

 

しかし、『銭天堂』は「ふしぎな駄菓子屋を訪れた客が、魔法のような駄菓子を手に入れてひと騒動起こす」という基本の流れがあるのに対して、『5分後に意外な結末』はそういうのが無い。

 

「ゲームのために最後にどんでん返しがあるショートショートを、ほぼノンジャンルで100本書き下ろす」というハードルの高い企画になっており、シナリオのクオリティにめっちゃ響いていたぜ……!

とはいえ、独自の工夫などで評価できる点もあったぞ。

 


ゲームは記憶を失った死者であるプレイヤーが、生と死の境にある「境界の図書館」で目を覚ますところから始まる。どう見ても天使と悪魔だが司書であるホワイとラックに頼まれ、本の仕分け作業をすることに。その働きっぷりによって天国か、地獄か、はたまたそれ以外に送られるかが決まる。果たしてプレイヤーの行く末は……?

という導入になっているぞ。

 

 

ゲーム自体は非常に単純で、表示されたジャンルと作品名から読む本を選ぶ。

 


数分ほどのショートショートが始まるので読む。選択肢による分岐などは無く、本当に読むだけだ。

 

 

読み終えたら感想を8種類の感情から選ぶと、対応した本棚に収納される。これを100回繰り返したらゲーム終了となるぞ。

 

 

文字の表示速度や文字サイズなども変更可能で、しっかりふりがなも振られている。小学生も安心の仕様だ。

 

 

話は学校の話、バケモノの話、犯罪の話、食べ物の話、現代の話などなど。

ジャンルはバラエティ豊かで「次はどんな話かな?」というワクワク感はあるんだが、ショートショートとしての打率が……低い!シチュエーションを用意した段階で力尽きてオチが付いてない話が多く、最後の「意外な結末」に持っていくまでが強引過ぎたり、驚かせ方がワンパターンだったり。

最後に選べる感情は「喜び」「恐れ」「驚き」とかなんだけど「呆れ」が欲しくなったわ!

 

書籍よりターゲットが低年齢向けで、分かりやすさ優先と考えてもちょっと微妙。人が死ぬ話めっちゃ多いからさ……。

 

その中でも図書室の推理小説に真犯人のネタバレが書き込まれていた事から始まる『マナー違反』。

秘密基地に集まった子供たちら、彼らが持ち寄った宝物に纏わる一騒動『宝箱』

ヒーローショーでヒーローからサインを貰った子供の話『ヒーローのサイン』

消えたネコを探すために自作のポスターを街に張り出す旦那と、それに振り回されるメイドの話『ポール氏とアリーさん』

辺りは結構好きだったかな。

 

 

凝った作りではあって、話にはそれぞれ専用の背表紙が用意されていて「本」感がちゃんとある。

 

 

背景やシルエットで流用は多いものの、話ごとに専用のイラストがあるところも頑張ってるね。

 

 

これは……アバレンジャー風かな!

 

 

そして1話読み終わる毎にホワイかラックが軽い感想を言うのも面白い趣向。

プレイヤーが選んだ感情と一致すると沿ったリアクションをするし、自分なりに感情移入した部分を語ってくれたり、意外と芯を食ったツッコミを入れたり。

 

 

ラックがそこそこ辛口のコメントをしたり、登場人物の無茶苦茶な行動を面白がったりするのが好きだった。話自体がイマイチでもコメントが結構楽しみになってくる。

たまにホワイとラックの2人の喧嘩に巻き込まれる場合もあり、やり取りがなかなか微笑ましい。

 

 

クリアまでは10時間掛からないくらい。

シナリオの質が微妙なので「原作を買った方が良いのでは?」と言われてしまうと反論し辛いが、やはり「完全新作の短編100本」というボリュームとバラエティの豊富さが強い。「オチてねーぞ!」とツッコミつつも読み続けてしまうし、たまにある面白い話が印象に残る。

 

短編を100話読むだけのソフトに「プレイヤーが感情を選択して短編を仕分けする」「ゲーム内のキャラと感想を語り合う」って要素を加えてまとめたアイデアも秀逸。天使と悪魔への思い入れが段々と深まっていくし、ラストもゲームならではの構成になっていて良かった。

 

オススメはしないが、なんだかんだ楽しめたし開発の底力が伝わってくる内容だった!

 




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