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【日記】友達に誘われたライブでずっと腹が立ってた件(48歳になってもHIPHOP入門㊿)

2025年3月某日 1曲好きな曲聴けたら幸せでしょ

友人のあおちゃんが誘ってくれたので、夕方からライブに行ってきた。うちから一番近いライブハウスで、チケットを2枚取った、というので。

 

それで、行ってきたんだけど。もうね、腹が立ってしょうがなかったんだよ。男性3人組のグループがホスト役で、ゲストに男性シンガー1人、女性シンガー1人が順番に出てくるライブんだけど。なんというか、「アットホームな雰囲気」をやたらと強調してくるのよ。

 

最初に3人組が出てきて、2曲演奏。なんかね、優しい曲で、優しい歌い方なんよ。ハモったりなんかしてね。時々目を合わせてニュアンスを味わい合って歌うのよ。顔もファッションも、MCの時の話し方も、全部がやさしいの。怒りもない。エグみもない。ほっこり・オブ・ほっこりのライブ空間。

 

これらの全部が全部、僕の癇に障って。もう、全部自分たちの世界観で完成しちゃってるじゃん。なんで大して売れてもいないのに(知らんけど)、そこまで満足しちゃってるの。俺の人生に爪痕を残すつもりがないなら、なんで呼んだんだよ、と。

 

ほっこりズは一度下がって、ゲストその1の男性シンガー登場。たぶん僕と同じぐらいの歳のおじさんなんだけど。ギター1本で弾き語りする、フォークシンガースタイル。この人はね、多少反骨精神あるのよ。「歌詞は、ベタなエモワードは使わない」「メロディーも、ベタな盛り上げ展開は使わない」みたいな、そんな雰囲気。「キラキラ感のない、日常にある言葉だけをつないで、ポエジー宿らせちゃいました」みたいな。「ボクのリリシズム、渋いでしょ?」みたいな主張なんだけど。

 

でもやっぱり、全体的に貧乏くさいのよ。「どうせボクなんて」っていう自虐がしみついちゃってて。「分かる人だけ分かってくれればいい」っていうことなんだろうけど、それ、売れてない奴が言ってるのクソダサいからな。「ベタは使わない」っていうのは、ある意味舐めプじゃないすか。「日常的なワードを歌に載せました。意外性あるでしょ」はベタと組み合わせてこそ、でしょ。もっとなりふり構わずやった方がいいよ。

 

それでさ、その貧乏くさいおじさんが、何に媚びてか、ほっこり3人組の曲をカバーしてんのよ。こっちからすれば、「知らん奴が、知らん奴の、知らん曲をカバー」だから。そして、また3人組登場してコラボすんのな。見てらんないでしょ。

 

男性たちまた下がって、ゲストその2の女性シンガー登場。この人が、あおちゃんと僕のお目当ての人なんだけど(ラジオで流れた曲に泣いた話を、何年か前にこのブログに書いた。それをあおちゃんは読んで覚えていて、僕の最寄のライブハウスでやる情報を見て、誘ってくれた、という)。

 

でもやっぱり、「スケールの小さいナルシズム見せられてウンザリ」という今までのウンザリ感の慣性の法則で、お目当てのシンガーすら否定的な目線で見るのをやめられない。

 

思えば、「家から歩いて13分のライブハウス」っていうのもひょっとしたら良くないのかも。「ライブに行って歌を聴かされるなんてめんどくさい」っていうテンションが、「とはいえいざとなると楽しみ」に変わるには、電車に乗らないと無理なのかもしれない。「俺に歌を聴かせやがって。さては、感動させようとしてやがるな」っていう気持ちでライブが始まっちゃって、それがここまで続いてるんだ(もう、お前は来るなって話ですね。僕が悪いと認めます)

 

お察しのとおり、やっぱりゲストその2のことも気に入らなかった。あのね、歌い方と歌の内容が合ってないのよ。「朗らか、のびやか」みたいな「陽」の上手さの歌声なのね。「歌のおねえさん」みたいな。それで、歌の内容が、「嫉妬深い地味OLの裏垢ツイート」みたいな「陰」なのよ。絵柄とキャラが合ってないマンガ。文体とストーリーが合ってない小説。そりゃ、どんな気持ちで聴いたらいいのか分からなくなるでしょ。

 

さて、でも。最後に、「ラジオで流れて好きだったあの曲」をやってくれて、それはめっちゃ良かった。ものすごく沁みた。


これは、「1人称を"僕”にした、等身大の応援ソング」なんだけど。こうなると、「内容と表現が合ってない」ということはなくなるのよ。女性シンガーが、男の子の気持ちを歌うことで、「フィクションとして、他人の感情を憑依させてる」という図式になるんだけど、そうすると、「陰」と「陽」の混ぜ合わせが本領を発揮してくるというか。「誰かが誰かのことを応援する」という文脈なら、「普段ネガティブなことを思いがちな私でも、歌ってる間はポジティブなオーラを解放できる」っていう説得力が生まれるじゃないか。そうだよ。ポジティブな奴のポジティブ発言なんて聴いていられない。ネガティブな奴から、ギリギリの勇気でなんとか出てきた「なけなしのポジティブ」こそ尊いじゃないか。これは、泣きました。短いイントロから心をつかまれて、最初のフレーズから全部泣きました。

 

こう書くとミもフタもないんだけど。「ラーメンじゃなく、情報を食ってる」っていうのと、音楽ライブも同じようなところがあるな。「昔泣いたことのあるあの曲を、生で聴けるなんて最高」「僕以外にも、この曲が好きな人いるんだ」「歌い手本人にとっても、ライブの最後に歌う大事な曲なんだ」みたいなことで、もう7割ぐらい感動しちゃってる、というか。ああ、良かった。1曲好きな曲聴けたら幸せでしょ。

 

その後、「ほっこり3人組」の出番だったんだけど、もうさすがに落ち着いて聴けた。好きじゃないけど、もう怒ってないよ。そのままでいてくれ。いつか僕も、ほっこり仲間に入れてくれ。

 

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