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【日記】評論家気分でお笑いを見て反省した話(48歳になってもHIPHOP入門㊸)

2025年3月某日 バカだとも思われたいし、賢いとも思われたいんだよ

テレビのお笑い番組(R-1グランプリと、ENGEIグランドスラム)を連続で見て。

 

さや香、新山さんのピンネタが僕にはすごく面白くて。要するに「ちょっと面白い雑談」なんだけど、それをめちゃくちゃ高いテンションでやるのが何ともアホらしい。いくつかの話が出てくるけど、前後に脈略がないのが気持ち悪いのか、気持ちいいのか。それをハイテンションでつなげられるので思わず許したくなる(というか許すしかない)感じが、すごく好きだったんだけど。

 

でも、審査員の得点はあんまり伸びなくて。まあ確かに、センターマイクを無視してネタを始めて、途中で小道具として使う感じとか、ちょっとアートっぽくて(当たり前の意味でモノを捉えない目線)、「頭いいな」みたく思うのが、逆にノイズになったのかも。そんな感想を、娘(お笑い好き)と話した。「バカだなって思われたいのか、賢いなって思われたいのか、分からなくて、反応迷っちゃうかも」と。

 

でも、少し時間が経ってから、反省する気持ちになってきた。いやいやいや、すごく好きだったネタなのに、審査員気分で論評してるうちにイマイチだった気がしてくるの、シンプルにもったいなくない? そうでしょ。「バカだとも思われたいし、賢いとも思われたいんだよ。両方ストレートに出てて、セコくないのが気持ちいいじゃん」と思い直した。やっぱり好き。危なかったよ。娘に「なるほど」って思われたいがために話した分析のおかげで、好きだったネタを「イマイチ」のフォルダに入れるところだった。

 

ENGEIグランドスラムでは、ロッチのコントが見てらんなくて、ため息と苦笑。いや、コントがつまらなかったわけじゃない。「電話のやり取りが嚙み合わない」というのが、僕にとっては「面白さ」よりは「イラつき」が勝っちゃうんですよ。

 

どういうコントだったか。救急車を呼びたい中岡と、電話対応するオペレーターのコカド。でも中岡は、コカドの質問(住所の確認とか)に答える時に、ちょっとずつ見栄を張ろうとするから、会話が全然進まない、みたいなやつ。

 

大げさに演じられてる内容だけど、電話オペレーター(自動車保険の事故受付)の僕にとっては、「日常」なの。名前を聞けば証券番号を言われ、電話番号を聞けば明日の予定を言われる。一時停止したか確認すれば夜勤続きで疲れていたと言われ、信号の色を聞けば待ち合わせで急いでいたと言われる。人は、「聞かれたくない質問は聞きとれない」生き物なのか。僕ら受付のオペレーターは、会話がすれ違う度に「自分の聞き方が悪かった」という態度で謝りながら話を続けるのだ(いちいちツッコんでたらそれこそ話が進まず、仕事が崩壊する)。

 

それを訴えると、妻と息子から「大変だねえ、いつもお疲れさま」と。いや、違うんだ。慰めないでくれ。「面白いコントでも、人によっては笑えない」という「人生あるある」が趣深いよね、ということを共有したかったんよ。(このテーマも、コントの種になるかもしれない)

 

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