2022年2月某日 会社を休むかどうか迷った話
少し前のこと。息子のクラスが学級閉鎖になった。コロナの陽性者が複数名出たらしい。「学校内で濃厚接触者にあたる児童はいませんが、次の日から5日間、クラス全体を休みとして、リモートで授業を行います」というメールが来て、次の日から息子は自宅に残ることになった。息子のお昼ご飯は、同居の母親に頼んだ。
さて、僕はもちろん「いよいよ来たか」みたいなことを思った。「いつ誰がかかってもおかしくないし、それは僕かもしれないし僕の家族かもしれない」とぼんやりと思ってたけど、それは「いつか」「どこか」の話じゃなくて「今、ここ」なのか、と。
その不安と同時に、ちょっとした安心感もあった。「ちゃんと、学級閉鎖になるんだ」「メール来るんだ」「リモートで授業あるんだ」みたいな。そのどれも、事前に「もしもの時はこうなります」と連絡は来ていたはずだし、目を通した気もするんだけど、実際にそうなってみないと、いまいち意味わかんない、というか。
そんなようなことを考えながら会社に行って、いつもどおり業務を始めて、しばらくしてからふと気づいたことがある。「あれ、保育園が休みになった場合、親は特別に有給で休めるっていうルールがあったな。自分の割り当ての有給を使わずに、済むやつ。あれって、小学生の子どもの場合でも当てはまるのでは?」と。
会社の過去の通達から該当箇所を見つけて、読み直す。やっぱりそうだ。小学生の子どもの世話も、休みが認められる、としっかり記載がある。「コロナ感染防止のための休校で、子どもの世話のために会社を休む必要が生じた場合、それは特例として有給での休業を認める」みたいな文面。
振り返って考えるとちょっと自分でもどうかしてたと思うんだけど、そこで僕はひどく狼狽してしまったんである。まず、「オレ、休んでもいいはずなのに、なんで会社来ちゃったんだよ」と思った。迂闊すぎる。ちゃんとルールを把握してなくて、自分が使えるはずのクーポンを使いそこなってるじゃないか、と。
次に、「今からでも上司に報告して、帰ればいいじゃん」とか思った。「実は、今日、息子が家に残ってるんです。有給が認められるなら帰りたいです」って言えばいい。たぶん、嫌味すら言われずに認められる。だけど、反射的に体が動かない。恥ずかしくてそんなことできない。だって、もう会社に来ちゃってるから。
「世話が必要な場合、休みを認める」のであって、子どもが留守番できるなら、あるいは子どもの世話を誰かに頼めるんなら、その場合は働いてくださいっていう話でしょ、と。ルールに明確には書かれていないけど、行間を読めばそうなる。うちは、両親と同居していて、両親とも健康で子育てに全面的に協力してくれてる。そんな恵まれてる条件にいて、なんで会社を休む必要があるんだ。素直に、働けばいい、みたいなことを思った。
そしてその時点で、僕は激しく狼狽してしまう。「”素直に、働けばいい”だと? なんで図々しく“帰ります”って言えないんだ」と。軽くパニックになる。アルバイトのパートタイムスタッフで、時給が上限に達して、これ以上どんな評価を得ても時給は変わらないのに(そして僕はそのことを激しく恨んでいる)、「素直に、働く」ってなにさ。バカじゃないのか。まあいいよ。自分の損得勘定よりも、公正さとか、マジメに働く気持ちのよさを大事にしたっていい。だけど、そうじゃないだろ? 「もう会社に来ちゃったけど、有給で帰る権利があるなら帰ります」って言うのが恥ずかしいだけだろ? 単なるチャチな見栄じゃないか。そのせいで母親に負担をかけてるじゃないか。そっちの方が恥ずかしいだろ、とか。
…いやあ、焦ったなあ。あの時は、どうしたらいいか自分でも決めかねて、いろんなことを一瞬でグルグルと考えた。今から振り返ると、「もうちょっと肩の力を抜いて考えろよ」と思う。ちょっとした見栄を張っちゃうのは人として普通のことだ、しょうがない。そんな、天才みたいに瞬間的に職場を去るとかしなくていい。「ルール上グレーなゾーンは、自分に有利に判断する」ってシンプルに考えて、できる範囲で自分に有利になるように振る舞えばいい。だけど、例えばこの場合なら僕が帰った場合、チームのメンバーにその分負担が増えるんだから、「どうしても帰る必要がある」っていう建前を演じるぐらいの常識はあった方がいい。
結局、その日は予定通り働いた。その2日後に、1回だけ早退させてもらった。「妻が午後から出勤なので、それと交代で家にいる必要がある」というのを早退の時間の基準にした。
この件はもういい。だけど、「自分が会社でどう振る舞うか」は決めといた方がいいな、とかは思った。迷うのは、ストレスになる。なんにせよ、「自分を責める」方向に思考が流れがちな傾向はちょっと気をつけないと。なりふり構ってる場合じゃない。自分を保つのだって楽じゃない。
2月某日 ていうか朝が起きられない
このところの軽い悩みがある。朝、起きられないんだ。目が覚めても、布団から出られずにグズグズしているうちに、二度寝、三度寝をしてしまう。大変恥ずかしながら、「3時起き」は僕の自慢だった。子育てをしながら、映像翻訳の学習を続ける時間を捻出するために「3時起き」を始めてずっと続けてきた。
でも、ここのところ、起きられないんである。
…まあ、これは、「だって寒すぎるからしょうがない」でいいのかもしれない。4時半には起きてるし。ていうか、早起きが自慢なのは別にいいけど、それができないからって「俺はダラけたクソ野郎だ。もうダメだ」と落ち込むメンタリティがムダな気がする。落ち込んでる場合じゃない。
どうでもいい話かもしれないけど、ひょっとしたらヒントがあるかもしれない。「○○ができなかったから俺はダメ」みたいな発想に陥りやすい。意識して回避した方が賢い気がする。どうかな。
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