電気工事士になりたいわけではなく、試験も受ける気はないんだけど、ここしばらくせっせと電気工事士の勉強をしていた。
ずっと前からなんとなく、ホントにうっすらとなんだけど、電気や電気回路について理解したいなぁと思ってたんだよね。で、うっすらすぎて自発的に行動を起こすところまで行ってなかったのが、最近たまたま本屋で電気工事士試験の参考書を見かけて「そうそう、こういうのを体系的に学びたかったのよ!」と思うに至り、買って勉強し始めたというわけ。
一通り勉強して、とりあえずなんとなくは理解できた気がする。ちゃんとわかってない箇所もあるし、電気について直感的にわかるレベルには程遠いんだけど、少なくとも自分の家の中にある電気回路がどうなっているのかくらいは想像できるようになり、気持ちがいい。あと、今まではなんか「電気を消費」って聞くと電子を消費してるようにイメージしちゃってたんだけど、流れてくる電子のエネルギーを消費してるってことか!と今更ながら気づいて、そうだよね、電子を消費しちゃってたら戻っていく回路必要ないもんね……と、自分のアホさ加減にびっくりしたりもした。
ところで、今回電気工事士の勉強をしていてもう1つびっくりしたのは、英語の知識が役に立ったということだった。電気に関する器具の名称とか図記号とかは、英語がそのままカタカナになっていたり、英語の頭文字がそのまま使われていたりするパターンがとても多い。ぶっちゃけ多すぎる。
例えば、絶縁電線は全種類の記号が英語名の頭文字でできている。ビニル絶縁電線は「IV」、二種ビニル絶縁電線は「HIV」、屋外用ビニル絶縁電線は「OW」みたいな感じ。
ケーブルも同じで、ビニル絶縁ビニル外装ケーブル平型は「VVF」、無機絶縁ケーブルが「MI」みたいな感じになっている。
で、これ、電気工事士の試験を受ける人は記号と用途・特徴を覚える必要があって、英語の知識がない人は暗記するしかないと思うんだけど、英語がわかる人だとIVは Indoor Vinyl だから屋内用なんだな、HIVは Heat-resistence Indoor Vinyl だから屋内用で最高許容温度が通常*1より高くて*2OKなんだなと字面を見ただけで普通にわかる。VVFも一旦 Vinyl-insulated, Vinyl-sheathed, Flat の略だとわかれば名称は単なる訳だから覚えなくてもわかるし、VVRが同じもののRound(丸い)バージョンなのだということも覚えなくても字面でわかる。
まあ、あたしはそもそも試験を受けたいわけじゃないから覚えなくていいんだけど。
でも、英語がわかると知らない分野のことも理解しやすいというのは今までもいろんなところで感じているし、その傾向はどんどん強くなっていると思う。
最近だとAI関連の話で特に顕著。
あたしはもう働いていないから、AIを使わなければやっていけない環境にいない。でも、AIの動向やポテンシャルには興味があるし理解もしたいから関連の記事で面白そうなものがあれば読む。そうすると、そういう記事には専門用語として英単語や英語のカタカナ表記がモリモリに入っていたりする。IT関連の記事は以前からそういう傾向が強かったけど、近年英語が交じる割合は確実に増えていると思う。でも、個人的には全然困らない。ありがたいことに英語ならわかるので。
高齢者になると、どんどんカタカナ語がわからなくなって時代についていけなくなるものだけど、英語ができればそれだけでその可能性は低くなると思う。時代についていけなくなる他の理由もたくさんあるからたいしたことではないかもしれないが。
それにしても、英語が日本語に翻訳されずそのまま日本語の文章や会話の中でカタカナ語として使われる傾向が今のスピードで進んでいったら、結局はそれらの単語を(カタカナ語としてだとしても)学ぶしかない感じになる気がするんだけど、どうなんすかね?
AI翻訳の性能がめちゃくちゃ良くなっているから外国語を学ぶ必要はないっていう説は一理あると言えばあるけど、外国語が単なるカタカナ表記になるパターンがどんどん増えたら、翻訳だって外国語が単なるカタカナ表記になるだけになっちゃって、意味がわからない人は結局意味を調べることにならない?
例えば、ローンチという言葉を普段そんな言葉を使わない界隈の人が聞いたとして、launch のことだとわかんなければローンチの意味を調べるしかなくない?それとも、ルー化は日本各地で進んでいて問題ないのかなぁ?
しかし、こういう傾向の根底にあるのは、日本で新しいものが生まれていない、新しい技術ややり方はほとんど外から入ってきているっていうことだよね。寂しいけど。ただ、寂しいながらも生き残ってやろうと思うんなら、やっぱり英語を学んで外のものを積極的に取りに行くべきな気もするんだけど、最近の人はそういうのもAIにやってもらえばいいという考えなんだろうか。