
今日は、ロスアンゼルスの高速道路で車が故障して帰宅できなくなった苦労話でマウントを取ろうと思う。うむ。
時は2024年、娘の誕生日の希望でユニバーサルスタジオ・ハリウッドに行くことになった私たち。
家族+娘の仲が良い従姉を連れ、思いのほか混んでいたユニバーサルで苦痛な楽しい時を過ごした。
その日はユニバーサル近辺のホテルで一泊過ごし、翌日に少し観光をして帰る予定だった。
翌日、ハリウッドサインやグリフィス天文台をさらっと観光して帰路についたのだが。
一般道から高速に入ったら、渋滞していた。
しかし、自然渋滞ではなく事故渋滞のよう。
目視できる距離にパトカーのライトが見える。
10分もしないうちに事故現場に近づいた。
どうやら5台くらい巻き込んだ事故で、路肩に3台、高速のど真ん中に2台のセダンが立ちはだかっていた。
事故現場を過ぎて加速したところ、我が家の車が何かを踏んづける衝撃と音があった。
「何か踏んづけた」
旦那がすぐに「ちょっと待って、何かおかしい」といって数百メートル先で路肩に寄せた。
ボンネットをあけて確認してみたところ、ファンベルトのプーリがなくなっている!
どうやら事故車の破片を踏みつけた拍子に、その破片がボンネット内に跳ね上がってプーリを吹き飛ばしてしまったようなのだ。
その印にボンネットの内側の緩衝材みたいなものが盛大に破けていたので、ボンネット天井部まで激しく打ち上げられたらしい。
旦那、「プーリが落ちてないかちょっと探してくる」といって高速の路肩を歩き始める。「えっ…」という私の声はハイウェイの車の騒音にかき消される。
アメリカの高速は、一日中流れる80年代ヒットソングを爆音で流しながらアメリカ人が「ヒャッハー」と言いながら爆速で走り回る場所。
まさしく地獄のハイウェイである。
Highway to Hell(地獄へのハイウェイ)という人気ソングがあるが、「地獄への」ではなく、このハイウェイこそが地獄なんだよ!
そんな地獄のハイウェイの路肩を歩いて戻るという超危険な技を披露していたところ、車内で待つ私たち女三人の背後にレッカー車が止まった。
レッカー車のドライバーが下りてきて白馬の王子さながら「大丈夫かい」と声をかけてくれた。
事情を説明したところ「なるほど。ここは左カーブでしかも坂になっているので停車していると危ないので、旦那さんが帰ってくるまでレッカー車をこのまま後ろに付けておくからね」と男前なことを言ってくれた。レッカー車のダンナ…ありがたい。
5分後、地獄のハイウェイを彷徨っていたほうの旦那が「プーリ見つからん」と言って戻ってきた。
レッカー車のダンナと地獄のハイウェイ彷徨い旦那が会話を交わし、とりあえず直近の出口を出てどこか店の駐車場に車を寄せることにした。
フリーウェイを出るまでレッカー車のダンナが後続してカバーしてくれるとのこと。
走り始めるが、ステアリングホイールがほぼ動かない。
必死の思いで右折して数百メートル進むと右側にターゲット(大型小売店)があったので、そこに避難した。
その後、私達はこのターゲットで手持無沙汰に6時間を過ごすことになる。
何故なら、よせばいいのに旦那が徒歩でカーパーツ屋に向かってしまったからだ。
Lyftでもウーバーでも使えばいいのに旦那は文明の利器をあまり信用していない上に思い立ったらすぐ行動する人間なので、私達がターゲットで遊んでいる間に出発していた。
私はカーパーツ屋が徒歩圏内にあるから徒歩で行ったのだと想定していたのだが、そんな私の希望は裏切られる。
その間、私はトリプルA(日本のJAFみたいな車トラブルサービス)に電話をして自宅まで牽引した場合の値段など問い合わせていた。普段は自宅近辺しか運転しないのでトリプルAは最低限のものにしか入っておらず、無料で牽引は7マイルまで。自宅までだと1000ドルを越してしまうらしい。また、牽引車に同乗できるの二人までなので、他の二人はタクシーやら何やらを利用しなければ帰れない。
その後、旦那が3時間ぐらい帰ってこないので「デンジャーゾーンに入り込んでしまったのではないか」と心配になるが、「バスが来ねぇー!」と元気そうに電話がかかってきた。
カーパーツ店には目当ての部品がなかったようで、結局手ぶらで帰ってきた。予想通り、途中でデンジャーゾーンを通ってきたようだが、本人も人相があまりよくないので顎を上げて挨拶したところ放っておいてくれたようだ。
近辺のカーパーツ屋に片っ端から連絡して部品の在庫を確認しまくるが、どこも部品を置いてなかった。
日も暮れて、8時ぐらいになり、ようやく部品があるという店を発見。
なんでも亡くなったプーリだけを売っているのではなく、パーツ全体で売っているということなのでパーツ全体で200ドルぐらいだという。
ダウンロード&登録したLyftで車を呼び寄せたところ、恐ろしく運転が下手くそな中年のアジア系女性がきらきらしたベンツのSUVで到着した。
旦那を乗せ、3マイルほど離れたカーパーツ屋に行くが、これまたなかなか帰ってこない。
Lyftのアプリで位置を確認していると、カーパーツ屋を出たあと、他のターゲットに向かっていた。
おばちゃん、そのターゲットちゃうで。
しばらくして旦那が戻ってきた。
私はアプリのほうからおばちゃんに20ドルのチップをあげたのだが、旦那がも現金でチップをあげてしまったため(意思疎通ができていない)、27ドルの乗車に80ドル近くも献上してしまって数日間落ち込んだ。
それからトリプルAで牽引車を呼び、7マイル以内のホテルに予約を入れ、Lyftを呼び、私とガールズ二人はLyftでホテルに移動、遅れて旦那が牽引車に同乗してホテルの駐車場にやってきた。
翌朝、私が寝ている間に旦那が部品をそっくり交換して事なきを得た
無事に自宅に帰宅しました。
一泊二日の予定が二泊三日になってしまい、お金も余分にかかってしまいましたが、事故に遭って誰か負傷したということもなく良かったです。
アメリカの高速はとにかくスピードが出ているので(120~140km)洒落にならないほど怖い時があるのよね・・・。運転も無謀だし利己的だし。
皆さんもお気をつけて!