ふたりからひとり:つばた英子・つばたしゅういち著のレビューです。

☞読書ポイント
感想・あらすじ
この表紙を見た時、ちょっと寂しいなって。だって、しゅういちさんがいないじゃないの。お部屋の雰囲気は昔のまままだけど、英子さんがぽつりと一人座っている写真はやはり寂しい。
ということで、久しぶりにつばたさんの生活にお邪魔した。「ききがたりときをためるくらし」をいつ読んだか調べてみたら2016年でした。なんと10年も前のことになっていた。この本を読んでお二人のことが大好きになったのですが、2018年にしゅういちさんが亡くなってしまい本当に残念な思いでいっぱいでした。
その後、英子さんも亡くなってしまいましたが、本書を読むと大好きなお家で、お二人の生活が今も続いているかのように描かれているものだからちょっと嬉しくなってしまった。
本書はしゅういちさんが亡くなり英子さんがひとりり暮らしになった日常を描くとともに、しゅういちさんの晩年の様子も綴られている。しゅういちさんが書いたもの、英子さんが書いたもの、それぞれがそれぞれのこれまでの歩みや日常を綴っている。
全体的に感じたのは、しゅういちさんが居なくなっても、英子はさんからは一人になったという感じがしないこと。それはたぶん、二人でいる時からいつも各々やることがいっぱいあって、それぞれがその役目を勤勉にしながら過ごしていたからかもしれない。

英子さんは相変わらずお料理や手仕事など、忙しく楽しそうなのだ。とても仲の良いご夫婦だけど、二人でいても自立している関係であったのだなぁと改めて感じました。
そして、しゅういちさんの晩年の様子を読むにつけ「幸福な人生」ってものがあるのだと改めて感じました。亡くなるときの様子も書かれていましたが、幸せな人生の終わり方をされたのだなぁと。
本作にはひとりになった英子さんの日常写真に時々しゅういちさんも登場します。なんか本当にホッとする雰囲気が満載で、何故だか懐かしい人に会ったような感覚になります。もっとお二人から色々な話を聞きたかったな。
今回は英子さんのお料理のレシピがあったり、お仕事の話などから窺えるしゅういちさんの意外性など、前作では知り得なかった部分も含め楽しめました。
とにかく随所にグッとくる言葉が散りばめられている一冊です。そして賢く生きるヒントもたくさんあります。真似はできないけど、理想的な年の重ね方だなと思わせてくれるものがあります。気になる方は、是非読んでみてください。少しだけ日常の見え方が変わると思います。
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こちらが最初に読んだ本。お二人がご健在だったころ。表紙もしっかりお二人がいます。
